普段はシャレイア語の作者として知られてそうな私ですが、最近はシャレイア語には採用しづらいアイデアを形にするための言語として「フェンナ語」という新しい言語を作っています。セム語っぽい語根と語型による派生システムと、キリル文字とアラビア文字による正書法をもった言語です。
詳しくはこのページを見てね。
本題
さて、皆さん 1 桁の数詞の造語ってどうしてますか?
これらは基本的な単語なので、全て専用の語根として作って他の単語との語源的関係を作らないというのも、普通の作り方だと思います。シャレイア語はそうなってます。
ただせっかくなので、フェンナ語では数詞以外の意味をもつ語根から数詞を派生させる形式にしたいなーと思いました。ということでいろいろ考えた結果、以下の形に落ち着きました1。
数 | キリル | アラビア | 語源 |
---|---|---|---|
1 | ле̄то | ليط | 「1」 |
2 | бе̄всо | بيڤس | 「2」 |
3 | то̄сро | طوسر | 「指」 |
4 | зе̄макко | زيمکّ | 「余る」 |
5 | арро̄цло | ارّوڅل | 「中央」 |
6 | де̄ччафо | ديچّف | 「半分」 |
7 | ле̄тоде̄чо | ليطديچ | 「1」+「半分」 |
8 | бе̄всоде̄чо | بيڤسديچ | 「2」+「半分」 |
9 | то̄сроде̄чо | طوسرديچ | 「指」+「半分」 |
10 | жоге̄дассо | ژݢيدسّ | 「不足」+指大辞 |
11 | же̄дассо | ژيدسّ | 「不足」 |
12 | шо̄но | شون | 「12」 |
シャレイア語を作るときはあまり語源や単語派生について深く考えないので、ちょっと新鮮でした。
1, 2, 12 は数詞専用語根から作られています。と言っても、「1」の語根は「1 つにする → 結合する」の意味もありますし、「2」は「2 つにする → 複製する, 分割する」の意味もあるので、完全に数詞専用語根なのは 12 だけかもしれません。
皆さんの言語の数詞の語源もぜひ教えてください!
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フェンナ語は 12 進法です。 ↩
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