さて、日が空いてしまひ、内容を忘れてしまひましたが、読者視点のお話でありますね。
性癖について、再び辞書の定義を掲載いたします。
性質上のかたより。くせ。
——『広辞苑 第七版』
性質の片寄り。くせ。
——『大辞林 第四版』
その人の行動・態度などに表われる、性質上のかたより・くせ。
——『新明解国語辞典 第八版』
実は、読者視点でも編集者視点と同じことが言へます。
ですから、性的嗜好の意として使ふのは、何ら間違ったことではありません。寧ろ正しいまであります。
しかし、ここからが大切なのですが、性的嗜好以外での意で用ゐるのは間違ひである、といふ主張です。こちらの主張が間違ってゐるです。
性的嗜好の意で我々は用ゐてゐる→上記の主張と解釈する→さらに曲がり、性的嗜好の意で用ゐるのは間違ひ、となる
この様な伝言ゲームと化してゐたのでせう。
我々は、辞書の示す範囲を間違へず、又、誤用とならない範囲で意味の変化を担ひつつ、言葉を使ってゆかなくてはならないのです。
読者視点、編集者視点、意味の範囲は間違へてはなりません。
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些末な話ながら
の件、初見で「その主張が“ただしい”の??」と困惑したのですが、今読み返してみるとやはり「これ」→「性的嗜好以外での意で用ゐるの」ですかね(つまり件の主張には与しない)
わかりにくい書き方ですね……。
にふさんの解釈の通りです!
書直しておきます。