角川新字源(改訂新版・特装版)を買ひました。
これは、本格的に熟語にも全て旧字体が収まってゐたり、字音仮名遣(新しめのもの)が収まってゐたりと、使ひはじめるとすぐれものだなと気が付きました。吟味しただけあります(辞書選びでよく検討しないと悲惨なことになる。検討すれば、運が良ければ満足ゆくものに出逢へる)。
さて、拙は歴史的仮名遣ひ辞書を今頑張って作ってをりまして、その資料として使ひたかったのです。
特に、字音仮名について。
歴史的仮名遣や旧字といふものは明確に「これを使って」といふのがない訳で、資料が必須なのです。
一般的な辞書では、「源」や「中」の歴史的仮名遣ひをそのまま「げん」や「ちゅう」としてゐるものが多いですが、実際の当時の音韻や文献に基づけば「ぐゑん」(「ゑ」は小書にしたいが、フォントの関係。本居宣長の所為。なぜか「くゎ」だけしか認めなかったから)や「中」となるのだ。
その他、色々。
「国語音韻論史」「中国音韻史論考」などが参考にされてゐたことを資料として残しておかう。
Top comments (1)
一応、小書きの「ゑ」も有るやうですね
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6...
化けてしまつて見𛀁ませんが()