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Rhombusの人工言語創作論(超遅刻)

 Tagoy!ということで色々なことを放り出して書き出したのに大遅刻どころか超遅刻した私、Rhombusの人工言語創作論です。ここでは、私Rhombusが言語を作る理由だったり、それに至るまでのことだったり、どうやって作ってるのかを色々書いていこうと思います。

何故作るのか

 なんででしょう。いや、冗談抜きで本当になんで作ってるんでしょうか。なんで忙しい頭の片隅に言語を作る義務感とかがあるんでしょうか。
 ただ、作っていて「楽しい」という気持ちは嘘でないと思います。それがなんか日常に組み込まれているのも変なんですが……(でも創作って意外とそうでしょ?)

言語作りの経緯

 一応、私が言語を作るようになった経緯でも話しておきましょー。
 中二で架空世界「ドラゴニア」を生み出し、ストーリーそっちのけで設定を考えること数ヶ月、「世界観をより緻密に組むには文字と言語を作る必要がある」と考えました。(なんでこの時文字と言語を作ることに対して珍しさを感じてなかったんでしょう。グロンギ語とかを知ってたから?)
 というわけで新しくノートを買って言語作りを始めたのですが……。
 数日で辞めました。理由は「難しいから」でした。でも本当にそうなんですよ、この語彙に合った言葉が出てこないなぁって悩んだ末に一単語できる時間が長いんです。たった一つの単語にそんなに長い時間をかけると思うと気が遠くなり、結局Rhombus最初の言語作りはあっさり終わってしまいました。

あ、ここからが本編ですよ?

 流れが変わったのは同年夏。父が引っ張り出してきた本の中から「ホビットの冒険」を見つけたのが始まりです。「あーそういや小さい頃に映画見てたなー話分かってなかったけど」と思いつつ読み始め、ついでに映画もまた見ることにしました。そして映画でエルフやオークが話している言語が作られたものだと知り、昔断念した言語作りを再開する気になりました。
 とはいえ、最初は言語作りといっても進め方がよく分からなかったので他の言語の文法を参考にしたりしていました。(因みに、これが今の私が語学をやっているきっかけだったりします。)
 そんなこんなで指輪物語も読み始めながら言語製作は加速していき、半年後には方針や内容が固まっていきました。こうして無事グロールヘイム語の製作をしている今に至る、というわけです。

作る目的と理想

 そもそもグロールヘイム語はドラゴニアの言語として作られていて、あくまでもドラゴニアという作品の一要素でしかないわけです。なので目的は「世界観に厚みを持たせる」ことです。(ただし最近の私といえば、言語作りしかやってないので手段が目的と化しているのも事実)

 理想は、「現実にありそう」というより「歴史的な変化や他言語との関わりも含めて、大体のことをちゃんと説明できる」ことに近いです。要するに、
「いやそうはならんやろ」
私「なっとるやろがい!」
と主張することができるということです。
 そもそもドラゴニアって異世界じゃないですか。異世界って現実世界に縛られないじゃないですか。じゃあ現実世界に合わせなきゃならない道理なんて無いじゃないですか。
 とはいえ、それは支離滅裂であることを意味しません。発音も文法も無秩序でやっていいのではなく、どうしてそうなったのかを(少なくとも自分なりに)合理的に説明できる必要があるんです。(あくまで理想ですよ、できてるかどうかは別ですよ?)

どう作るのか

 どう作るのかって聞かれても意外と難しいものでして。(脳死でやってるようなもん)造語と例文がどうこうとかは他の方にお任せして、とりあえず自分がどうやって作っているのかにフォーカスします。
 基本的には、
1.どういう設定の言語なのか(どこで話されていてどの語派なのか、など)
2.どんな特徴のある言語なのか(文法の特徴が主。格や時制がどうとか……)
3.どんな単語があるのか(とりあえず適当に造語します)
4.文法整備(よく祖語からの発展を想定する)
5.ひたすら造語(終わりのない旅です)
という感じで進めます。造語や文法は他の言語との繋がりを意識します。そのために大量の語彙を突き合わせる苦しみがあるのですが……。

造語について

 ここで告白すると、グロールヘイム語はアプリオリ言語みたいな面をしてるしアプリオリであるかのように言ってますが、造語過程を見ると全然アプリオリじゃない要素が多いです。
 ということなので、私がよくやっている造語法を紹介します。

Rhombusの!かんたん語彙粗製濫造法!

  1. その語彙をWiktionaryで調べます
  2. 下のtranslationを見ます
  3. いくつかの言語での単語を拾って崩したりくっつけたりします
  4. いい感じに仕上げて完成!

 ぶっちゃけ一番楽です。ただ、これをやっても上手くいかない場合は捨てます。(所詮は粗製濫造ですし……)
 あとは、メタファーとかでやるやつもあったり。例えばkaplas(伝令)という単語がありますが、この単語の元ネタはガブリエルです。「伝達者」という繋がりでそのまま持ってきました。
 ていう感じで色々な言語を「参考に」作っています。まぁ、人間無意識に何かしらの影響は必ず受けてるわけだし……

 まぁ、「全部アプリオリでないといけない」とは思っていないです。自分の言語の理想もアプリオリ性が強くある訳じゃないし。それよりその言語自体の面白さと世界観を重視しているってだけです。

結論:(私が思う)一番の人工言語の作り方

「作りたいように作ろう」
 必要だと思えば性があってもいいし、必要ないと思えば格も数も時制も無くせばいい。どういう言語を作りたいのかを大事にして様々な要素に挑戦してみてください。(あと、視野を広げる意味でも様々な言語を見てみましょう。楽しいよ)
「好きにつくればいいとおもう()」は正直その通りだと思います。

まとめ

 どの項も締まりが悪いように思えてなりませんが、大体言いたいことはこれで全部です。もしめちゃくちゃ遅刻しておいてこの程度かと思ったのであれば、すいません。この程度です。
 一番言いたいのは、「楽しく作っていくのが一番」ですね。やっぱり楽しいのが一番です。皆さんも良き人工言語ライフを。それでは、Vaitinne hāpa!

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