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ΚΥΑΝΟΦΑΝΕΣ
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カーネス語(Kānêlā mamáś)

今回はエルフ語族の中でも最も最初に分岐した言語、カーネス語について書きます。

カーネス語とは

カーネス語とはエルフ達が元々住んでいた楽園、Ontepōから最初に離れた種族Kānés(移った者の意)の言語で、エルフ語族カーネス語派に属しています。

カーネス語の音韻

子音 唇音 歯茎音 硬口蓋音  軟口蓋音 声門音 
破裂(擦)音 [p][pʲ] [t] č[t͡ɕ] [k]
摩擦音 [s] ś[ʂ] š[ɕ] ž[ʒ] [h]
鼻音 [m][mʲ] [n] ñ[ɲ] ṅ[ŋ]
接近音 [w][wʲ] [j]
流音 [r] [l]

大体の子音は母音iの前、また硬口蓋子音の前で口蓋化します。
また、ものによっては音変化により別の子音に変わっています。
例)rの口蓋化音ž n,ṅの口蓋化音ñ lの口蓋化音jなど

母音 前舌母音 後舌母音
狭母音 [i][iː] y[ɯ][ɯː][u][uː]
中母音 [e][eː] [o][oː]
広母音 [a][aː]

◌́はその母音にアクセントがあること、◌̄はその母音が長母音であること、◌̂はその母音がアクセントがある長母音であることを表します。

カーネス語の表記法

カーネス語はかなり古い言語であり、カーネス語象形文字を使って書かれます。

カーネス語の文法

カーネス語は名詞は少し屈折語に近いところもありますが、動詞は完全に膠着語になっています。

カーネス語の名詞、形容詞
カーネス語には祖語と同様全部で10個の格があります。
また、数には単数、双数、複数があり、形容詞は修飾する名詞と同じ数、格を取ります。
絶対格-自動詞の主語、他動詞の目的語
能格 -他動詞の主語
方格 -方向
与格 -間接目的語、知覚動詞などの主語
属格 -所有者や属することなど
奪格 -その物事の起点
位格 -位置する場所
具格 -材料や手段
様格 -古典的な「~として」という用法も無くなってはいないが、形容詞化が主
呼格 -呼びかけなどを表す、ほとんど使われない

格語尾 母音幹 ɸ幹 s幹 H幹 r幹 l幹 m幹 n幹 ṅ幹
絶対格 ◌̄ ā ◌̄ ś s ◌̄ s ◌̄
能格 pu su ◌̄ṅ ◌̄ṅ ◌̄ṅ ◌̄ṅ ◌̄ṅ ◌̄ṅ
方格 mi ◌̄mi šmi ◌̄mi ◌̄mi ◌̄mi ◌̄mi ◌̄mi ◌̄mi
与格 n py šy ◌̄ṅ ◌̄ṅ ◌̄ṅ ◌̄ṅ ◌̄ṅ ◌̄ṅ
属格 r šȳ ◌̄r ◌̄r ◌̄r ◌̄r ◌̄r ◌̄r
奪格 šī ššī ◌̄šī ščī ščī ñčī ñčī ñčī ñčī
位格 m(u) ◌̄m(u) špu ◌̄m(u) ◌̄m(u) ◌̄m(u) ◌̄m(u) ◌̄m(u) ◌̄m(u)
具格 sa asa ssa sa ša sa sa sa sa
様格 la pe še la ◌̄la ◌̄la ◌̄la ◌̄la ◌̄la
呼格 ◌̄ s ◌̄ r l n m
双数 s as ssa s śa sa sa sa sa
複数 l šil šil l žil jil ñil ñil ñil
  p幹 t幹 k幹
絶対格 p t k
能格 ◌̄ṅ ◌̄ṅ ◌̄ṅ
方格 ◌̄mi ◌̄mi ◌̄mi
与格 man ty ṅan
属格
奪格 mašī našī ṅašī
位格 mam nam ṅam
具格 psa ssa ksa
様格 pa na ka
呼格 p t k
双数 psa ssa ksa
複数 ñis ñis ñis

母音幹名詞に複数形語尾を付けるときは、語幹がaで終わる名詞はeに、語幹がuで終わるものはiに変えます。
また、双数形、複数形はそれぞれ表にてsで終わるものはs幹として、aで終わるものは母音幹として、lで終わるものはl幹として扱います。

カーネス語の動詞
カーネス語の動詞は様々な語尾を接続するシステムになっています。
また、一人称二人称の区別がないのに対して、三人称の場合は三人称語尾を使います。
動名詞-ar
分詞語尾-uka
単数、双数、複数、-a,-u,-el
三人称単数、双数、複数-aṅ,-us,-añil
完了相-al
アオリスト相-uš(aから始まる語尾を接続させるときはeにする)
進行相-ōx
過去形-āl
未来形-am
使役-as
受動態-an
可能語尾-jām
疑問-āmi

終わり

今回はエルフ語族最古の言語であるカーネス語を書いたので、次回はもう少し新しいギッデ語や、元は人類の話していた言語で、種族間を超えた共通語としても使われるアウテケン語などについて書きたいと思います。

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