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新言語構想エスルーデャ語
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新エスルーデャ語 2. 動詞活用

こんにちは。蘆名院(Asinine)でございます。今回はエスルーデャ語の動詞活用について解説していきます。時制の数や規則が多く、難しそうに見えるかもしれませんが、不規則動詞のようなものは存在しないのでご安心ください。

目次

法・時制

エスルーデャ語の法は以下の4種類があります。

・経験法...自分の経験・主観的な記憶から物事を述べる。
・根拠法...学術的事実・周知された情報から物事を述べる。
・疑問法...話し手が事実かどうか判断できない物事を述べる。
・命令法...命令を述べる。

そして、時制は以下の8種類あります。

・現在通時...時期に関わらず通時的に行う動作、またはそのようなことを今行う動作。
・現在単発...現在に一回行う動作。
・現在予定...これから続けていこうと考えている動作を今行う動作。
・現在継続...いままで習慣的・連続的に続けてきたことを今行う動作。
・過去通時...時期に関わらず通時的に行うことを昔行った動作。
・過去単発...過去に一回行った動作。
・過去予定...これから続けようと考えて過去に行った動作。
・過去継続...今も続けていることを過去に行った動作。

法と時制は、命令法を除き語幹に付けられる接辞によっていっぺんに活用されます。
以下、接続される接辞です。

                         
経験法 根拠法 疑問法
現在 通時
単発 -áj-éhj -óhj
予定 -ás-ár -ásj
継続 -áf-án -áhj
過去 通時
単発 -őj-íhj -új
予定 -ők-ől -őkj
継続 -őt-őm -őtj

活用の例 
語幹の子音が有声子音・hである場合、そのまま接辞を接続する。
例)moz- ~を愛する

                         
経験法 根拠法 疑問法
現在 通時 mozá mozé mozó
単発 mozájmozéhj mozóhj
予定 mozásmozár mozásj
継続 mozáfmozán mozáhj
過去 通時moző mozímozú
単発 mozőjmozíhj mozúj
予定 mozőkmozől mozőkj
継続 mozőtmozőm mozőtj

語幹の最後の子音がhを除く無声子音である場合、綴りの規則に則りその子音を二つ連ねて書く。
例)dif- ~を見る

                         
経験法 根拠法 疑問法
現在 通時 diffá diffé diffó
単発 diffájdifféhj diffóhj
予定 diffásdiffár diffásj
継続 diffáfdiffán diffáhj
過去 通時diffő diffídiffú
単発 diffőjdiffíhj diffúj
予定 diffőkdiffől diffőkj
継続 diffőtdiffőm diffőtj

命令法を表すとき、経験法現在形群の動詞のアクセントを始めの音節に移動させます。

経験法
現在
moz- dif-
通時 móza díffa
単発 mózaj díffaj
予定 mózas díffas
継続 mózaf díffaf

また、動詞が辞書に掲載されるときは経験法現在通時形(mozá, diffá)で表記される。

エスルーデャ語の態は以下の5種類がある。

・能動態...動作が主語から他へ及ぶ。
・受動態...動作が主語へ及ぶ。
・中動態...動作が主語から主語自身へ及ぶ。
・相互態...動作が主語と他のものと互いに及びあっている。
・反動態...動作が主語にいったん及び、それを動作主へし返す。

これらは、動詞の後ろに置くことによって表す。
以下、態を表す語の一覧です。

母音
能動態 ∅(原形)
受動態
中動態
相互態
反動態 hí/hú

発音の注意

態を表す語が置かれるとき、いくつか発音について規則があります。

まず、その語が置かれたときは命令形を除き、動詞からアクセントが消え、その語の母音に移ります。

moza há 愛されている /mozaˈχa/
móza ha 愛されていろ /ˈmozaχa/

通時形の動詞の後に置かれるとき、その語はそのまま発音されます。

moza há 愛されている /mozaˈχa/
diffu hó 見つめあっていたのか /difaˈχo/

他の活用の動詞の後に置かれるとき、その語の子音は欠落して母音のみが発音される。

mozaj há 愛される /mozaˈja/
mozas hé 自身を愛する /mozaˈsa/
diffökj hó 見つめあったのか /difoˈt͡ɬo/

また、単発形でjの子音で終わる単語の後に反動態を表す語が置かれるとき、母音が変化します。通常の反射態はhíですが、jの子音で終わる活用の場合はhúとなります。

moza hí 愛し返している /mozaˈχi/
mozaj hú 愛し返す /mozaˈju/

エスルーデャ語の動詞では人称や相による活用は行いません。うれしいですね。その分、代名詞について覚えるべき曲用が多いですが...

これにてエスルーデャ語の動詞活用の解説を終わります。

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