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フィユス(Fijus' Q. I.)
フィユス(Fijus' Q. I.)

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shevoti pazhq maonq toneshei #2

皆さんこんばんは。
shevoti pazhq maonq toneshei の時間がやって参りました。

こちらは私が創作している言語・シェヴォト語の文法事項などを解説する不定期連載記事となります。

連載名はシェヴォト語で「シェヴォト語と眠ろう」という意味です。「シェヴォティ・パジャン・マオナン・トネシェイ」と読んでください。
ぜひおやすみ前の静かな時間にでもお楽しみください。


大変お待たせいたしました。
「シェヴォト語の文法は語法に込められているから第2回は~」などとのたまっている間にニカレド語が始まるなどいろいろありましたが、ついにやります。

第2回の今回は、処格を使いこなそう、というテーマです。


シェヴォト語の「処格」とは名詞の格変化のひとつで、単語の語尾を -o にする変化です。日本語では「~で」と訳されることが多いです。

しかし、処格を必ずしも「~で」で一対一対応で翻訳するのは、シェヴォト語の思想からすると良いことではありません。

というのも、シェヴォト語における処格は、「時間」「時期」「場所」「道具」「手段」「状況」など、「その環境をとりまく全ての条件」を表すことができるからです。

例文で見てみましょう。

taobakud は「移動する」です。

mihath「朝」
mihatho taobakudei.「朝に移動する。」

hadh「夏」
hadho taobakudei.「夏に移動する。」

taluit「道路」
taluito taobakudei.「道路を移動する。」

bulukudus「車」
bulukuduso taobakudei.「車で移動する。」

fezhen「雨」
fezheno taobakudei.「雨の中を移動する。」

こんな感じで、日本語や英語の感覚では異なる助詞や前置詞で訳したいところを、シェヴォト語は全部処格で表すことができます。

極端なことを言えば、

hadho mihatho fezheno bulukuduso taluito taobakudei.
「夏の朝の雨の中、車に乗って道路を移動する。」

というような文だって、文法上は間違ってはいないわけです。

真面目に訳すなら、属格(-a)なども交えて修飾関係をはっきりさせる方が分かりやすいですが。


ここまで処格が幅広く使えて便利、という話ですが、当然「幅広く使える」ということは「頻出する」ということであり、同時に「どういう意味で処格を使っているのか」を常に考えなくてはいけないということです。

日→歳の翻訳が簡単なのに、歳→日の翻訳が妙にやりにくいのはこれが理由です。日本の学習者の方が苦労するのは勿論、フェルヴァミー在住のフェルヴェザニ語話者も苦労しています。

フェルヴァミーでは、フェルヴェザニ語圏でのシェヴォト語の学習は必須ではありませんが、なんだかんだ多くの人が学習しています。過激派の為政者がシェヴォト語教育の撤廃を叫んだことも……


ということで、シェヴォト語における処格の便利さと厄介さについて語る shevoti pazhq maonq toneshei #2 はいかがでしたでしょうか。

例によって第3回は何を呟くか決めていません。シェヴォト文字はちゃんとシェヴォト文字の記事として書きたいのでこのシリーズではやらないつもりです。
リクエストがあればそれを書きます。

それでは、おやすみなさい。

mithalaonq.

フィユス・ギャゾフィーウェイ・インヴァロム

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