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εコソニ語のすゝめ

Toi!!!
Mos naa COSONIThocCoatLalt.
Lo'na nugo suth COSONIThoc.

今回は、εコソニ語の文法解説をします。
コソニ語はすごく簡単なのでぜひ学んでみてください。

以下、εコソニ語のことをコソニ語と呼称します。


「音韻」

コソニ語は四つの母音と十七つの子音からなっています。

[母音]

母音は以下の通りです。

前舌 後舌
i u
a o

a,i,u,o

[子音]

子音は以下の通りです。

両唇音 唇歯音 歯音 歯茎音 後部歯茎音 硬口蓋音 軟口蓋音 声門音
鼻音 m n
破裂音 p t/d k/g
歯擦摩擦音 s/z ʃ/ʒ
非歯擦摩擦音 ɸ/β f/v θ/ð h
接近音 w j
叩き音 ɾ
側面接近音 l

t,d,s,z,c[k],g,p,v,w[w~β],l,y[j],h,n,m,th[θ],dh[ð],sh[ʃ],zh[ʒ],wh[ɸ~f]

tl[tɾ],dl[dɾ]という読み方もあります。
また、母音が前にある場合にのみtn[ɾn]という読み方をします。

「名詞」

コソニ語の名詞には二つの大きな分類とそれぞれ三つと四つの小さな分類があります。
以下の通りです。

可能名詞
・可名詞
・可動詞化名詞
・可形容詞化名詞

不可能名詞
・不可名詞
・固有名詞
・代名詞
・数詞

コソニ語では固有名詞と代名詞と数詞以外の名詞は閉音節で表されます。
また、固有名詞はすべて大文字で書かれます。

「人称代名詞」

コソニ語の代名詞には1,2,3人称とそれぞれの複数形があり、それぞれの語彙が主格・所有格・目的格を持ちます。

具体的には、以下の通りです。

(単数) 主格 所有格 目的格
lo lia luth
so sia suth
to tia tuth
(複数) 主格 所有格 目的格
vogl vigl vugl
sown siwn suwn
tosh tish tush

複数形の一人称には二人称が含まれないことがあるのでお気を付けください。

「指示代名詞」

コソニ語の指示代名詞には近中遠形と複数形があります。
また、指示代名詞の後に名詞が来ると○○の○○という意味になります。

近形 mos
中形 tos
遠形 nos
複数 motn

どの指示代名詞を使うかは、そのものが誰に近いのか、いつのことを話しているか、などの要素から決まります。
具体的には、以下の通りです。

(単数) 過去 現在 未来

また、前述の文そのものを指す時はmotnを使います。

「定義文」

定義文ではA=Bのような文を書くことができます。
=の部分には、現在のことならnaa、過去のことならniuを使います。
定義文では、Aの部分にもBの部分にも名詞及び名詞的用法をつかい、それらは主格である必要があります。
また、定義文には基礎的な単独定義文とそれが発展した多重定義文があります。

[単独定義文]

単独定義文は、A=Bのように作られます。
一番ベーシックで簡単な定義文です。

[多重定義文]

多重定義文は、A=B=Cのように作る文と、A=B,=C(A=B B'=C)のように作る文があります。
前者はA=Cである必要があり、後者はA=Cである必要がないという違いがあります。
ちなみに、マジカルバナナは後者です。

「動詞」

コソニ語では、名詞(可名詞や可動詞化名詞)に接尾辞をつけることによって動詞を作ることができます。
動詞になる前の名詞を変前名詞、動詞になった後を変後動詞と呼びます。
また、名詞が動詞になった姿を動詞化形、名詞を動詞にするときに使う接尾辞を動詞化素と言います。

[現在形]

変前名詞にoをつけることによってできます。
主に現在及び未来起きることを表します。

[過去形]

変前名詞にuをつけることによってできます。
主に過去起きたことを表します。

[現在進行形]

変前名詞にosをつけることによってできます。
主に現在及び未来起きていることを表します。
出来事の強調などにも使われます。

[過去進行形]

変前名詞にusをつけることによってできます。
主に過去起きていたことを表します。
出来事の強調などにも使われます。

[現在分詞]

変前名詞にoasをつけることによってできます。
主に当時起きていることを修飾する形で表します。
現在分詞は名詞と動詞を形容することができます。

[過去分詞]

変前名詞にuasをつけることによってできます。
主に当時起きていたことを修飾する形で表します。
過去分詞は名詞と動詞を形容することができます。

[動名詞]

変前名詞にinをつけることによってできます。
主に動作そのものを名詞的用法として表します。

「形容詞」

コソニ語では、名詞(可名詞や可形容詞化名詞)に接尾辞をつけることによって形容詞を作ることができます。
形容詞は名詞を形容することができます。
形容詞になる前の名詞を変前名詞、形容詞になった後を変後形容詞と呼びます。
また、名詞が形容詞になった姿を形容詞化形、名詞を形容詞にするときに使う接尾辞を形容詞化素と言います。

[現在形容]

変前名詞にalosをつけることによってできます。
主に現在及び未来のことを表します。

[過去形容]

変前名詞にalusをつけることによってできます。
主に過去のことを表します。

[形容名詞]

変前名詞にalinをつけることによってできます。
主に形容そのものを名詞的用法として表します。

「助動詞」

コソニ語の助動詞は、主に動詞に説明を付け加えることができます。
助動詞に時制はなく、助動詞のかかる動詞の時制に依存します。
動詞とセットとして扱われることが多いです。
一つの文に使える助動詞の数に制限はありません。

「副詞」

コソニ語では、名詞(可名詞や可形容詞化名詞)に接尾辞をつけることによって副詞を作ることができます。
副詞になる前の名詞を変前名詞、副詞になった後を変後副詞と呼びます。
また、名詞が副詞になった姿を副詞化形、名詞を副詞にするときに使う接尾辞を副詞化素と言います。
動詞化素や形容詞化素、副詞化素をまとめて変化素と言います。
また、変後動詞や変後形容詞、変後副詞をまとめて変後品詞、動詞化形や形容詞化形、副詞化形をまとめて変化形と言います。

副詞は変前名詞にalayをつけることによってできます。
副詞の意味はその変前名詞の形容詞化形の意味に依存します。

「否定文」

否定文は文の要素を否定するときに使われます。

[定義文]

定義文では、A=BのBの部分の前にcoucを置くことによって否定を表します。
A=Bではないという意味になります。

[動詞]

動詞は、動詞の前にcoを置くことによって否定を表します。
分詞や副詞がついている場合、coはその前に置かれます。

[助動詞]

助動詞は、助動詞の後にcoucを置くことによって否定を表します。

「設置詞」

コソニ語の設置詞はかかる名詞に説明を加えることができます。

[前置詞]

前置詞は主に間置詞や両置詞のかかる範囲を指定するのに使われます。

[間置詞]

間置詞は前の語彙で後の語彙を説明するのに使われます。
かかる範囲の指定には前置詞と後置詞が使われます。

[後置詞]

後置詞は主に間置詞のかかる範囲を指定するのに使われます。

[両置詞]

両置詞は前及び後の語彙を説明を加えるのに使われます。
かかる単語が一単語なら単語の前に、一単語以上なら単語の後に置かれます。
かかる範囲の指定には前置詞が使われます。

「疑問文」

疑問文は、通常の動詞のある文にvash~?を付けることによって作られます。
また、基本的に疑問文には?がないといけませんが、間接疑問文には?をつけなくてよいです。

「疑問詞」

[文中疑問詞]

いつ、どこ、だれのように、数個の単語にかかる疑問詞は文中疑問詞と言います。
文中疑問詞は普通の名詞のように自由な場所に配置することができます。
また、疑問文以外にも使うことができ、接辞をつけることもできます。

[文頭疑問詞]

どうして、どうやってのように、文全体にかかる疑問詞は文頭疑問詞と言います。
文中疑問詞は必ず文頭に配置します。

「数字」

コソニ語の数字は十進法で表されます。
例えば、1302だと1000, 300, 2のように表されます。
また、数字で表される場合は単語にくっつけて書きますが、アルファベットで表される場合は単語と単語の間にハイフンを入れて書きます。

「接続詞」

接続詞は文と文を繋ぐのに使われます。
また、文と文を繋がず、文と文の関係を示すのにも使われます。

「関係節」

コソニ語の関係節は主語または動詞及び目的語を文で修飾するのに使われます。

[主語の関係節]

主語の関係節は直前の文で直後の文の主語または単語を修飾するときに使われます。

[動詞及び目的語の関係節]

動詞及び目的語の関係節は直後の文で直前の文の動詞及び目的語を修飾するときに使われます。

「短縮形」

コソニ語では、場合によって単語を短縮することができます。

[代名詞+助動詞]

代名詞+助動詞はdostとlozhを除き、代名詞'助動詞の末二文字で表されます。

[助動詞+couc]

助動詞+coucは助動詞'cで表されます。

「接辞」

接辞は名詞の前及び後にくっつけることができます。
-(a)bのようになっている場合はaが母音で名詞の最後が子音だった場合aが現れ、名詞の最後が母音だった場合aが現れません。
その他の場合もシステムは同じです。

「名詞団塊」

コソニ語では、名詞や形容詞、分詞、間置詞をひとまとめにして書くことができます。
それらをひとまとめにして書く場合はキャメルケースという書き方を使います。
キャメルケースとは、スペースを使わずに各単語の先頭文字を大文字にする手法です。
一応、名詞団塊を作らないこともできますが、名詞団塊を作る方が一般的です。
また、名詞団塊は1単語として扱われるので両置詞を名詞団塊の前に置くことができます。

「外来語」

コソニ語では、外来語はすべて大文字で表記されます。
また、場合によっては外来語から動詞や形容詞が作られることもあります。
その場合は外来語+変化素のように表記されます。

「典型主義と印象主義」

[典型主義]

典型主義とは、コソニ語元来の文法を守り、より分かりやすく単純な文を書くという思想です。
典型主義は、初学者にやさしく、文の解釈に誤解が生まれづらいという利点がありますが、同時に文の自由度が低くなり、感情が伝わりづらくなるという欠点もあります。

[印象主義]

印象主義とは、文の構造を崩してでも、より自由で繊細な文を書くという思想です。
印象主義は、感情をそのまま文に載せることに長け、既存の語順にとらわれずに文を書けるという利点がありますが、同時に文の解釈が分かれやすくなり、初学者が読みづらくなるという欠点もあります。
コソニ語は初学者を第一に考えているため、表現主義な文の文頭には~をつけて見分けやすくするようになっています。


おわりに

コソニ語にはディスコードサーバーやラインオープンチャットもあるので、興味があれば参加してみてください。

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たたむ
 
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矛盾と混沌

[ɸ]/[β]と[f]/[v]を区別するのむずそう
指示代名詞が時制で変わるのおもしろい