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矛盾と混沌
矛盾と混沌

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述語なし特殊抱合言語withリンゴ文

思いついた言語です
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見てみよう

Šxöštrörgavň.
「92億個のリンゴを食べる猫なんていない。」
Oqtił äs.
「それならば肩は悪くなるしかない。」
Xikt'ëxlāqlik'n pirb.
「私は毎日ジョギングをする回数を増やして健康になりたいと思っています。」

イスクイルを思わせるような長大でダイアクリティカルの豊富な単語、日本語訳に対する『単語の少なさ』が目立つと思います。

設計思想

『キャンバスに絵を描くように、出来事や状況をそのまま描写する』

「猫が魚を食べている」と伝えたい絵を描くとき、あなたならどのように描きますか!

ねこがおさかなをたべる絵①

デフォルメしてますがなるべく現実に即して描くと上のようになるでしょう。
しかしこれを認識し言語化するとき、その状況を項と述語という単語たちに変換するのだと個人的には思います。
このとき状況の全体を見てでてくる...生えてくるのが「述語」ですが、これはイベントの「全体」なので直接対応する者が現実にあるわけではないのです。ただそれを述語という記号をつかって示してるわけです。 1
言語では「食べる」に対して名前を付けられますが、現実でこれ!と指し示すものはありません。(しいて言うなら「この状況!」ですが)

そしてこの言語は「名詞」とその名詞の「物理的な状態(ある、動いている、何かを出す、何かを受け取る...)」のみを示す言語なのです!

…みたいな感じ、もしかしたら新規性はそこまで無い気もする、動詞無しで表現できる言語はたまにある2

設計思想(おまけ)

なるべく現実に基づいた言語となるように「コピュラ動詞」「~を見る のような『される側が何も変化しない』行為」も解釈しなおしています。

・コピュラ的なの:単語を「~の集合」という概念名詞に派生する
「Xは猫である」を「Xは猫という集合に在る(属する)」と言い換えます。これにより「Xは猫になる」は「Xは猫という集合へ動く(入る)」みたいにも言えますね

・見る、聞くなど:単語を「~の姿、音、匂い…『~から得る感覚』」へと派生させる
これで「Xの姿が 目に入る」と「Xが目の中に侵入する(痛い)」を区別できますね。(とりあえずクオリア派生って呼ぶけど本来の用法とはズレてる気もする)

音素

半母音周りがちょっと特殊

子音:/p t k q c[ts] č[tʃ] p'[pʰ] t' k' q' c' č' b d g ż[dz] j[dʒ~ʝ] f s š[ʃ] ç[ç] x v z ž[ʒ] ğ[ɣ] m n ň[ɲ] r l ł[ɬ~ɮ]/
半母音になりうる音素:/l n v[v~w] y[j] '[ʔ~ʕ] r'[r̥ʰ]/
母音:/a e i o u ə[ə] ö ä[æ] ü[y]/
・a e i o u əには対応する長母音がある。ただしəの長母音はë。だってちょうどいい文字がないんだもん
・ほとんどの子音は長子音になれるが、cc/tː͡s/のように破擦音は最初の「溜め」が延びる。また、長子音ではなく「放出音」として発音してもよい
・iには鼻母音がある。他の母音にも鼻母音がそのうち出てくるかも。

音節構造

3子音まで連続するが、その組み合わせはほぼなんでも許可されているので、許可されない連続を上げた方が早い。
許可されない連続
・pb、kgのような同じ調音点の破裂音
・ksk、rtrのような二回同じ音が出てくるもの(ただしct/t͡st/みたいな破擦音はあり、l-tlのような片方が半母音扱いされるものは許可)
・csやjž、šzのような調音点の近い破擦音の後半・摩擦音の連続

文法

最小単位:子音+母音「名詞+格」

この最小単位を組み合わせれば文が作れるのです!

単位の構成:

子音+母音(ö/ü) 半母音 子音 母音
意味 量化(個数や『全て』など) 量化/派生 意味

(太字は必須)
例:ň-o:猫-原因格「猫が、猫により」
y-m-a:概念(派生接辞)-人-動格「人という概念(動いてる)」

・一つの文、物の出来事としてのまとまりは、必ず一つの語に抱合される。

ňoma:猫-により 人-動いてる「猫により/猫のせいで人は行く(行った、来た、運動した…活動してることを示す)」

・語根としての動詞はない。
修飾は格の母音を長母音化する。つまり、〜からの、〜への、〜にある…のような修飾格関係が必須。
・語根子音の前に派生接辞を置くことで複数、集合などを作る。
・従属節(文を一つの名詞として扱う)を作る時は、従属節 節代名詞(')-格-主節となるが、文頭で'/ʔ/は省略するので母音で始まってるように見えることもある。

ňoma 'odğa:[猫により人動く] それにより犬動く「猫によって人が行ったので犬も行った。」
ňa 'ədğa:[猫動く] それはある[犬動く]に「(猫動⊂犬動)猫が動くなら犬も動いている」

種類
-u 起点格
-a 動格
-e 向格
-o 原因格
-i 背景
-ə(長音はëと書く) 有格
-ia 経由格
-ie 目的格
派生・量化接辞 種類
y- 後ろを概念集合化
l- クオリア名詞化
v-
n- 複数
'-([ʔ~ʕ~ħ]) 定性
[数詞/語根]ö- 何個か
[数詞]ü- 何番目か

ltakīrpe:あなたの姿動く彼にある目に「彼は貴方を見る
nňə všnə:複数猫有り 無の魚有り「猫たちはいるが魚はいない。」3
r'kīšüdğape:右にある二番目の犬動く私に「私が右から二番目の犬をもらう」

また合理性の為いくつかの縮約規則があります

縮約規則 主な解釈、説明
-XaY(e) XがYに行く
-XeY(a) XにYが行く
-XiY(ə) XにYがある
-XoY(ə) XがYを有らしめる
-XuY(a) XからYが出る
-XəY(i) XがYにある
XəyYi→XäY 前の語の有格と次の語の概念派生接辞→コピュラ的
gi,di→ĩ 過去において(g:経験、d:情報。過去=それのどちらか)

'rgape → 'rgap:そのリンゴ動く私に「私はそのリンゴを食べる」
ňəykvi → ňäkv:猫在る動物の集合に「猫は動物である」

リンゴ文

雰囲気を知ってもらいたいのでリンゴ文を、どうぞ。

文章 解説
Rgap. 私はりんごを食べる.
Girgap 私はりんごを食べた.
Rgə'ks. 彼はりんごを食べている. (口にある)
Rgə'kç. 彼女はりんごを食べ終わっている. (腹にある)
Girga'kç 彼女はりんごを食べ終わっていた. (腹にあった)
Girgaphň. 私の妻はりんごを食べたことがある.
Błirgaphň. 私の妻はりんごを毎日食べる.
Čtirgapephň. 私と私の妻は昨日りんごを食べた.
Sfösč'irgapephň. 私と私の妻は6日前にりんごを食べた.
Čkirgak'. 彼らは明日りんごを食べる.
Sförč'irgak'. 彼らは6日後にりんごを食べる.
Föčirgak'. 彼女らは3日間りんごを食べている.(食事としてりんごだけを食べている)
Fxötnirgək'īks. 彼女らはりんごを5分間食べ続けている.(りんごを食べる所要時間に5分かかっている)
Cötkirgak. 彼は常にりんごを食べている.(四六時中ずっとりんごを食べている)
Förg. りんごが3つある.
Nrgəč'n. りんご達がテーブルの上にある.
Rgəq'īkç. 誰かがあのりんごを食べてしまった.(その結果,あのりんごは今はない)
Birgaq'. 誰かがこのりんごを食べそうだ.(推量) b-「予想」は未来時制的にも推量にも過去推量にも使える。
Di'nrgaq'. 誰かがこのりんご,そのりんご,あのりんごを食べたそうだ.(伝聞)
Vrgə. りんごがひとつもない.
Vrgap. 私はりんごを食べない.
Vrgap. 私はりんごを食べられない.
Giporgasň. 私はりんごを床に落とした.
Girgasň. りんごが床に落ちた.
Vrgäkš. りんごは食べられない. 「どのリンゴも食べ物に属さない」
Xirgap. 私はりんごを食べたい. 「願望に於いて食べる」
Xibkirgap. 私はりんごを買いたい.
Ğtə'rg. このりんごは汚い.
Včçə'rg. このりんごは綺麗ではない.
Bi'rgäkš. あのりんごは食べられそうだ.
Kəvyrg. あれはりんごではない.
Kəvyrg kärnč. これはりんごではなくみかんだ.
Rnčat? あなたはみかんを食べるか?
Ə rnčap. はい,私はみかんを食べます. yes:"ə"「それは有る」
Vrnčat? あなたはみかんを食べないのですか? 疑問文はイントネーション
Ə vrnčap. ええ,私はみかんを食べません.
Ĩxirnčat? あなたはみかんを食べたかった.ですよね?
V'ə vxirnčap. いいえ,私はみかんを食べたくはありません. No:"v'ə"「それはない」
Vrgat vrnčat? あなたはりんごもみかんも食べないのですか?
V'ə rgap. いや,私はりんごを食べます.
Vpornčap o'vrnčap. 私はみかんを食べない.だから,みかんは食べられない.(受け身の否定)
Včçərg orgəvykš. りんごは食べることができない.なぜなら,りんごは綺麗ではないから.
Ğtərg čçərnč. りんごは汚い.一方で,みかんは綺麗だ.
Rnčap'? みかんを食べましょうよ?(勧誘)
V'ə vkap. いいえ,お断りします.
Ccirnčatt. Vrgatt. あそこでみかんを食べろ.りんごは食べるな. 命令文は命令代名詞(lojbanのko)
Torgap? Pornčat. りんごを頂いても宜しいですか?みかんは差し上げます.
Vrgatt vrnčatt əpūpl. 私は「りんごは食べるな,みかんを食べろ」と言った. (私からの言葉に「…」があった)
Rgatt ətūpl? あなたはりんごを食べろと言うのですか?
Xirgat ətūpl. 貴様はりんごを食べたいと言った.
Xirgap əpūpl ivg. 私はりんごを食べたいと言った覚えがない.
Xirgat ətūplikdə. あなたは確か「私はりんごを食べたい」と言ったはずだ.
Kəpūpl itç. 私はもしかしたらそう言ったかもしれない.
Xirgat ətūpēpl. あなたは絶対に私に対して「りんごを食べたい」と言った.
Korgap. 彼は私にりんごを食べさせる.
Vrnčap. みかんは私に食べられていない.
Rgakope. りんごは彼によって私に食べさせられた.
Vəqq. ここには何もない.

抱合しすぎている言語ですね。お読みくださりありがとうございました


  1. 諸説ありな魔境なのでこれは事実ではなく「思想」ですあくまで 

  2. 動詞が無い有名な人工言語Kēlen語や、シャサフ語のいくつかの表現、そして日本語の「先生トイレ」的な省略表現などいろいろある 

  3. 逆接や順接の接続詞は無い。あと名詞同士を並列する接続詞はなく、同じ格を並べてrgarnčake:リンゴ動く蜜柑動く彼に「彼はリンゴと蜜柑を食べる」のように言う 

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