エスペラント祖語を作ったのでその特徴を残しているエスペラント諸語を作成したいと思います。
面倒なので細かい語彙とかは無視してエスペラント祖語の特徴ごとにエスペラントから文法を派生していくことにします
・後置定冠詞
後置定冠詞を持たせます。
後置定冠詞は-lで表すことにします。
・否定の属格
エスペラント祖語では否定の場合に目的語が分格で表されることになっていました。
分格は属格に変化したもののして否定の属格とします。
エスペラントには属格がないので祖語から受け継いで-nとします。
代わりに対格はなくしてSVO語順で表すようにします。
・完結相、進行相、習慣相の区別
エスペラント祖語では進行相と習慣相がありました。それぞれ祖語を受け継いで-as、-esとします。
では、相の明示されない形は何でしょうか?
進行相や習慣相はいままだ進行中の動作や何回も繰り返されることを表します。
そこで、相のない形は一度限りで完結する動作を表すことにします(完結相)。
祖語を受け継いで、未来完結相-os、過去完結相(アオリスト)-ojsとします。
完了相は-usとします。
・部分冠詞
部分冠詞を持たせます。
単数:no 複数:noj とします
・受動態、使役態
受動態は-sを-rにします。
使役は-ag-とします。
・意思法
意思法は-ursとします。
〜しようという話し手の意思を示します。
・仮定法
命令法の-uに主語が付いたときに接続法になることとします。
・前置定冠詞による話題化
定冠詞laを前置すると話題化されることとします
・通性/中性の対立
中性(数えられないものや概念)については形容詞語尾が-ex(定冠詞がつく場合は-el)とします。形容詞を副詞として使うときもこの形になります。また、数えられないものや概念でも複数形になることがあります。例えばいくつかの水の種類について述べる時にwatersと言うようなときです。この時は語尾-a(定冠詞がつく場合は-alとなります)
それ以外の名詞は通性名詞として扱われ、不定単数:-a 不定複数:-a 定単数:-al 定複数:-ajとなります。
・代名詞
代名詞には格を持たせます。
格は主格、属格、与格、奪格、処格、入格とします。
一人称
単数 | 双数 | 複数 | |
---|---|---|---|
主格 | me | mej | nos |
属格 | men | mejn | nin |
与格 | mihoj | mis | nial |
奪格 | mel | mejel | nosel |
処格 | mehojn | mein | nosin |
入格 | mnhoim | meim | nosim |
二人称
単数 | 双数 | 複数 | |
---|---|---|---|
主格 | tu | tuj | vos |
属格 | tun | tujn | vosen |
与格 | tual | tis | vial |
奪格 | tel | tesel | vosel |
処格 | tein | tesin | vosin |
入格 | teim | tesim | vosim |
三人称
単男 | 単女 | 単中 | 単通 | 複数 | |
---|---|---|---|---|---|
主格 | ulo | lino | dzi | li | ili |
属格 | ulon | linon | dzin | lin | ilin |
与格 | ulal | linal | dzial | lial | ilial |
奪格 | ulel | linel | dzel | lel | ilel |
処格 | ulin | linin | dzein | lein | ilein |
入格 | ulim | linim | dzeim | leim | ileim |
・冠詞
形容詞が置かれる場合や名詞句が話題化されたときには前置の定冠詞も置かれます。
通性単数la 通性複数las 中性単数el 中性複数laとします。
・前置詞の格の支配
前置詞のうち次の二つは格の支配があります(というより形容詞化?)
a 意味:〜に 形容詞通性の形にする
de 意味:〜の 形容詞中性の形にする
前置詞+形容詞通性形で方向の意味を持たせることができます。
前置詞+形容詞中性形で場所の意味を持たせることができます。
・前置詞や副詞語尾のaŭ
これはerに変えます
主の祈り
Nin Patrol, kiu estes en ĉielel,
sanktigu Vin nomol,
venu reĝecol Vin,
volol Vin estu,
kiel en ĉielel, tiel anker sur terel.
Doneu nin ĉiutaga pano a nia hodier
kaj pardoneu nin ŝuldos a nia
kiel ni anker pardones a nin ŝuldanta;
ne konduku nin en tentex,
sed liberigu ni de malverex,
ĉar Vin regadol, fortol kaj glorol estes eternex.
Amen!
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