2年前の自分の人工言語の文法書に名前だけ出してた架空生物について、今になって改めて空想してメモりました。以下、メモ帳から転載:
コレシピアナナフシは、空中プランクトンの一種です。風に流されながら一生を過ごします。寿命はありません。体は直線です。足も触角も、体にメリハリを付けるあらゆる要素は退化しました。体節だってありません。体積も退化したので、彼女らはほとんど二次元のような見た目をしています。彼女らと言いましたが、性別も退化したので、本当はそんなんじゃありません。あまりにも多くのものが退化したので、これ以上失うものがないのです。プランクトン食の住民に捕食されても、栄養を少しばかり吸い取られたのち、生きたまま排泄されます。コレシピアナナフシたち自身は、食事を取ることはありません。世界に満ちるあれりぽな1の粒子から直接栄養を取り出すことができます。自分で動くのはあまり得意じゃありません。できることと言えばせいぜい、ちょっと体を弓なりにそらすだけです。それから、プルプルと振動することもできます。この振動がコレシピア語として発せられ、振動が共鳴しあうとコミュニケーションが成立します。それから、コレシピアナナフシたちは、個体同士がつながりあって構造物を作ることがあります。いや、風に流されて勝手にできるのかもしれません。どれほど意思があるのかは分かりません。そこにはリーダーもいなければ下っ端もいません。勝手につながったり、離れたり、共鳴したり、しなかったりを延々と繰り返しています。死にもしないし、繁殖もしません。ただ漂っているだけです。生命じゃなくて無機物なのかもしれません。
コレシピアナナフシの住むところ、コレシピアには地面がありません。重力もありません。好きな方向に目をやれば、薄緑色のモヤが見えます。空中プランクトンが無限に重なり合ってそう見えるのです。
私たちは、死ぬと、自我が解体されますよね。自我のかけらの一部はコレシピアに行くのかもしれないと思います。
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コレシピアでは、あれりぽな教という宗教が信仰されています。これによれば、世界は「あれりぽな」という粒子で構成されていると考えられています。(一部の宗派は違う考えですが、おおむねそう。)なお、「あれりぽな」という言葉はトキポナの慣用句ale li ponaに由来しますが、あれりぽな教自体はトキポナとは特に関係ありません。 ↩
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