はい! こんばんは、ンソピハと申します。
さて、トキポナの語彙を公式書籍に基づいて分類すると、nimi pu, nimi ku suli, nimi ku lili, nimi pi ku alaに分けられるのですが、そのうちnimi ku suli以下の情報が日本語文献では乏しいです。1
ここではnimi ku suliについてざっくり解説します。
英語のできる方は、sona ponaをぜひご参照ください。そっちで調べたほうがはやいです。
まず、lipu puというトキポナの公式書籍が出版された2014年から2022年までの間、トキポナの公式語彙は120単語でした。
これを、「nimi pu」と言います。
ところが、2022年に新しい公式書籍lipu kuが出版されました。
lipu kuには約187単語が掲載されています。
その中でも、多くの話者に理解される137単語が公式語彙と認められました。
これらが、広義の「nimi ku suli」です。
その137単語の中でも、lipu kuで新たに公式語彙に追加された17単語が、狭義の「nimi ku suli」です。
狭義のnimi ku suliには、以下の語が含まれます2:
epiku:英語のepicに同じ。すごい、すてき、かっこいい、すばらしい。
jasima:反射する、反響する、映す、相対する、対極的な。たとえば鏡はilo jasima(反射する道具)。
kijetesantakalu:アライグマ。
kin:確かに、じつに、~も、~もまた。kin laは「それに、その上、さらに」くらいの意味。
kipisi:分割する、切断する、切り取る、分離する。鋭い。
kokosila:トキポナ的な場でトキポナ以外の言語を話す、ワニる。
ku:ソニャ・ラング氏によるトキポナ辞書に通じている。
lanpan:取る、掴み取る。盗む、捕らえる、手に入れる。
leko:四角、ブロック、かど、階段、立方体、多面体。
meso:中間点、中間、中ぐらいの、並みの; どっちつかず、中途半端。
misikeke:薬、医療。
monsuta:恐れる、怖がる; 怪物、捕食者; 脅威、危険。
n:(思案する、熟考する、気づく、同意する、口ごもるときの声)
namako:装飾、調味料、おまけ。追加の、余分の。
oko:目、視覚の。
soko:茸、菌類。
tonsi:ノンバイナリー、旧来の性別の規範に属さない(特に、トランスジェンダー)
これらの語は、実際は大して使われていなかったりします。
たとえばkokosilaは、31%の話者にしか使用されていません3。
もちろん、広く使われている語もあります。
70~90%の話者に使用される単語(kijetesantakalu, kin, ku, leko, monsuta, n, namako, tonsi)は覚えてもいいでしょう。
とはいえ、nimi pu(120単語)を覚えれば、トキポナで問題なく会話できるようになります。
トキポナで会話していれば、nimi ku suliも自然と覚えます。
わざわざ暗記する必要はありません。(たぶん。)
(使用率に関する情報は、2023年時点のもの。)
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公式書籍に基づいた分類は、トキポナコミュニティの実態をじかに反映しません。そのため、しばしば批判の的になっています。他に、話者の使用率による分類などもあります。 ↩
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語釈のほとんどはlipu Linkuから引用しました。 ↩
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