新年、あけましておめでとうございます。pakuです。
こちらが私の2024年初めの記事ですが、もう既に凄まじいことが起こってしまいましたね。
みなさんは先日の大地震、大丈夫でしたか?
あそこまで大きな揺れは久しぶりで驚きました。
私の地元もそこそこ揺れたので怖かったですが、この通り執筆ができるくらいには無事でございます。
みなさんも災害対策はきちんとしておきましょう。
さて。前置きはこの辺りにして、さっそく本題に入りましょう。
今回は、前回から少しグレードアップして『単語』を作成していきたいと思います。どんな単語が生まれるのか、お楽しみに!
また作成にあたって、一般に小・中学生で学習することを細かに解説しています。手軽に読みたい方は、『レッツ品詞分解!』の章を読み飛ばしていただいて構いません。
ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
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単語の『品詞』のお話
「私はりんごを食べる。」
"I eat an apple."
上記の二文は、上が日本語、下が英語で書かれた同義文です。
このようなTHE・例文みたいものを文法の習得を目的として習ったのは、私の世代では中学1年生からです。
私pakuは小学校の頃からALTの先生から英語の授業は受けていたのですが、正式に小学校教育で英語学習が採択されたのは、2020年度の学習指導要領の変更によるものだそうです。
私が小学校を卒業したのが2019年なので、私の次の世代から英語が本格的に学習に取り入れられたということですね。
おっと。さっそく話が脱線してしまいました。
「私はりんごを食べる」と"I eat an aplle"。
同じ意味のこの文ですが、今回エトゥレ語における『単語』を作るにあたって、この二文を単語分けしていきましょう。
単語分けに関しては、『コトバには単位があるらしい』にて解説しているので、そちらをご参照ください。
では分解していきます。
「私/は/りんご/を/食べる」
"I/eat/an/apple"
何度見ても懐かしいですね。
前前記事をご覧でない方のために説明すると、上の文の中で『/(スラッシュ)』で囲まれた部分が、それぞれの文における『単語』です。
この操作により、「日本語の文は5つの単語で、英語の文は4つの単語で構築されているんだな〜」と読み取ることができました。
前前記事で単語の解説のときに行った操作はここまでです。単語ごとに分け、「これが単語っていうものなんですよ〜」と紹介しただけ。
今回も同じことを行いましたが、次は少し難しめな操作をしてみましょう。
ずばり、単語の『品詞』を明らかにする操作です。
……『品詞』って、何?
という方。ご心配なく。しんどかった国語や英語の授業を今まさに思い返す必要はありません。私が超絶簡単にご説明いたします。
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辞書の定義に依りますと、品詞とは「単語を形態と職能によって分類した種別」だそうです。
つまりどういうこと??
と言いますと、要は「動詞とか名詞とか、最後に『〜詞』と付いているやつ」のことです。
みなさんも、名詞や動詞という言葉は耳にしたことがあると思います。ものの名前を表す単語は『名詞』で、動作を表す単語は『動詞』。義務教育で散々叩き込まれた知識かと思います。
他にも、形容詞、副詞、助動詞、接続詞……と、それはまあたくさん存在します。
が、今回それを覚える必要はありません。
なぜって、今回の『品詞分け』では、出てきた単語の品詞さえ調べればいいのですから。全部覚えても出てこなかったら覚える意味がないですからね。
てなわけで、文に出てきた品詞を1個1個調べていく方針にしましょう!
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レッツ品詞分解!
ではまず、日本語の文から始めていきます。
「私/は/りんご/を/食べる」
単語ごとに、それぞれの持つ特徴を調べていきます。
一番初め、文頭にあるのは『私』ですね。
人間のことを「もの」というのは幾分気が引けますが、広義的に言えば『私』という言葉は『自分というものを指し示す言葉』ですよね。
「ものの名前を表す」と聞けば、みなさんなら頭にふとよぎるものがあるのではないでしょうか?
ご想像の通り、『私』は『名詞』に分類されます。
同様に、『りんご』も『私』と同じように「ものの名前」を示すので、『名詞』の仲間です。
判明したものから一つずつ書き込んでいきましょう。
「私(名詞)/は/りんご(名詞)/を/食べる」
もう既に2つ埋まりましたね。こんな調子で次もいきましょう。
順番どおりにいけば、次に紹介するのは「は」ですね。
これはちょこっと難しいので、頑張ってついてきてください。
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例えばみなさんが町中で、見知らぬ人に「私」という言葉を投げかけられたとします。
多分「え?」と思うとは思いますが、この際見知らぬ人の不審さには一旦目を瞑りましょう。
投げかけられた言葉である「私」という単語、みなさんはこの単語を耳にするだけで「この単語は自分のことを意味する一人称の一つだな」と理解することができます。
これは、「私」という言葉が「それだけで意味が通る単語」だからです。
そういった言葉の正式名称を『自立語』と言ったりしますが、この際別に覚えなくても結構です。
問題はここからです。
もし見知らぬ人があなたに「は」とだけ言ったらどうでしょうか。
「は?」って言い返す!ということではなくて。
その人が言った言葉は、「歯」かもしれないし、「葉」かもしれないし、ともすれば「は?」かもしれません。
が、大抵の人は「は」と言われて「『私は』って言葉の『は』か」!とは思いません。
それはなぜか。「は」という一音に「歯」や「葉」などの同音異義語が多いからというのも一つの理由ですが、それだけではありません。
「私は」における「は」という言葉は、「それだけでは意味が通らない単語」だからです。
こういう言葉の総称を『付属語』と言います。
確かに「私は」、「りんごを」、などは、「私」「りんご」という、それだけで意味の通る単語に引っ付いて、初めて意味が生まれますよね。
だから『付属語』という名前が付いているんです。
それと同時に、「は」「を」は自立語(それだけで意味の通る単語)を助ける役割もしています。
それを分かりやすくするため、一度「は」と「を」を消した文を書いてみますね。
「私 りんご 食べる」
……まあ、言いたいことは伝わりますが、これではカタコトですよね。
日本人であれば、正しい文が「私はりんごを食べる」だということを知っているはずです。
このように、「は」や「を」などは、「入っていなくても文で伝えたいことは伝わるけど、あったら助かる」存在だということが分かります。
つまり、「は」や「を」は、自立語を助ける立場にある、ということです。
このような単語のことを、助ける品詞と書いて『助詞』と呼びます。
名前は知ってる!という方もいるのではないかと思います。何気なく使っていた言葉も、ちゃんとした規則があるんですね。
「私(名詞)/は(助詞)/りんご(名詞)/を(助詞)/食べる」
では最後。「食べる」ですね。
まず始めに確認しておきますが、「食べる」は「それだけで意味が通じる」か「それだけでは意味が通じない」か、どちらでしょう。
正解は、「意味が通じる」です。
前後の文脈がないと「誰が、何を食べるのか」までは分かりませんが、「食べる」という行為そのものは「食べる」という言葉だけで表すことができます。
では、一体これが何詞なのか、という話。
「食べる」はものの名前ではないので、名詞ではありません。
じゃあ何を表しているの?というと、実は「食べる」は、動作を表しています。
食べ物などを手に持って、口まで運んで、歯で咀嚼して、舌で味を感じて、喉に流す。この行動そのものを、「食べる」と表現しているということです。
このように、何かの動作を表す単語のことを『動詞』と言います。
初歩的な話ですが、こうして改めて解説すると言語的な面白さが見えてくるのではないでしょうか?
では最後の品詞も書き込んでいきます。
「私(名詞)/は(助詞)/りんご(名詞)/を(助詞)/食べる(動詞)」
これで日本語の文の品詞分解が完了しました。
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それでは英語の品詞分解もしていきましょう。
"I/eat/an/apple"
初めは"I"からですね。
英語の"I"を日本語に訳すと、「私は」になります。
ここで問題が起きてしまいました。
今まで日本語では「私」と「は」に分かれていたものが、英語では1つの単語にまとめられたせいで一緒になってしまっているのです。
さきほども解説した通り、「私」と「は」はそれぞれ別の品詞です。
別の品詞同士が一緒にされているということは、"I"はまた別の品詞が割り当てられることになります。
ここで用いられるのが、『代名詞』というものです。
読んで字の如く、代わりの名詞。
名詞の一種ではありますが、そこに「〜は」という助詞がくっついたようなもののことを、特別に指します。
"I(代名詞)/eat/an/apple"
さくさくいきましょう。
次は"eat"。
日本語に直すと、「食べる」です。
これはさっきもやりましたね。「食べる」は動作なので、"eat"も同様に『動詞』となります。
"I(代名詞)/eat(動詞)/an/apple"
次。"an"です。
これが、この英語の文の中で最も扱いに困る単語です。
"an"は「1つの」という意味。
でも、本来の日本語文には「1つのりんご」という言葉は出てきません。なぜ新しく出てきたのでしょうか。
それは、極限まで噛み砕いて言うと、英語は「りんごを数えなくちゃ」と考えているからです。
「私」が食べた「りんご」はいくつなのか、日本語ではあまり気にしなくていい個数という概念を、英語は大切にします。
実際、ここでも日本語では「りんご」をいくつ食べたのかは言及されていません。
ですが、普通りんごを一度に食べる個数と言ったら1つですよね。
なので英語では、「りんごを1つ食べた」と言うために、「1つ」という意味の"an"を付ける必要があった、ということです。
このように、ものの個数や属性を表す言葉のことを『冠詞』と言います。
ご覧の通り、冠詞という品詞は日本語には存在しません。
英語特有の数を重要視する特徴から生まれたもの、ということですね。
"I(代名詞)/eat(動詞)/an(冠詞)/apple"
最後。"apple"ですね。
日本語に直すと「りんご」なので、これは間違いなく名詞です。
"I(代名詞)/eat(動詞)/an(冠詞)/apple(名詞)"
これで、両言語における同じ文の品詞分解が完了しました。
次の章で、2つを見比べて、創作言語で次にすべきことを考えていきましょう。
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作るのは単語だけ
前章では、同じ意味の日本語文と英語文を品詞分解していきました。その結果がこちらです。
「私(名詞)/は(助詞)/りんご(名詞)/を(助詞)/食べる(動詞)」
"I(代名詞)/eat(動詞)/an(冠詞)/apple(名詞)"
この2つを正しく見比べるにあたって、やっておくべきことがあります。
それは、どちらかの言語にしかない品詞は一旦無視するということです。
両方の言語に共通して存在する品詞の単語を見比べて、文の構成や並びを見ていきましょう。
ついでに、今回重要なのは『品詞』の部分なので、品詞だけを書いておきます。
日本語:「名詞//名詞//動詞」
英語:"代名詞/動詞//名詞"
すっきりしましたね。
これらを見比べてみると、色々なことが分かります。
例えば、「文の中では品詞が必ず何種類か出てくる」とか。
想像してみると分かりますが、名詞だけ、または動詞だけで、言語として見たときに正しいと思われる文を作るって難しいですよね。
名詞があって、動詞があって、その他色々あったりなかったりして、初めて文ができる。そんな感じだと思います。
他にも、「単語の並び方が違う」ということも言えそうです。
日本語は「食べる人(名詞)」→「食べるもの(名詞)」→「食べる動作(動詞)」という順番なのに対して、英語は「食べる人(名詞)」→「食べるという動作(動詞)」→「食べるもの(名詞)」という順番になっています。
言語によって単語の並べ方が違うということは、単語を作っただけで文が作れる、ということはなさそうです。
単語の並べ方も別で作っていかないといけなさそうですね……
というわけで、文を作るのは後回しにしましょう。
今回作るのは、『単語』だけです。
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どの品詞から作ろう?
ここまでずっと品詞分けをしてきましたが、大切なのは「どれから作るか」です。
当然、言語において大切な単語から作り始めることが重要となってきそうです。
じゃあ、今までの単語の中で「最も大切な単語」はどれなのでしょうか?
考えてみます。
多分ですが、「りんご」ではないですよね。
りんごを愛してやまない読者さんがいらっしゃったら申し訳ないですが、「私は食べる」でも、(何を食べるの?となりはしますが)文自体は違和感なく通じますよね。
ですが、「食べる」がないと「私はりんご」となって、もう人間ですらなくなってしまいます。少なくとも、「食べる」は「りんご」より大事そうです。
「私」と、それに付属する「は」がないとどうでしょう。「りんごを食べる」となります。
あれ、全然通じちゃいますね。
じゃあ最も大切なのは動詞か!と思ってしまうかもしれませんが、これが通じるのはこれは日本語だけの話。
英語で"I"を抜いてしまうと、"Eat an apple"(りんごを食べろ)となってしまいます。本来伝えたかった文の意味とまるっきり異なりました。
というわけで、「ないと文がおかしくなる」という観点から、大切なのは「私は(I)」と、「食べる(eat)」だとわかりました。
じゃあ2つのうちどっちのほうが大事なの?と聞かれそうですが、実際大事かどうかはこれ以上追求できなさそうなので、この2つは「作りやすさ」で比べてみましょう。
「私は」という代名詞は、ときに「私の」「私を」「私に」のように形を変えます。
自分が行動する側になることもあれば、自分が行動を受ける側になることもあるからです。
ということは、動詞のほうが作りやすいのか!
……残念、そんなことはないのです。むしろ真逆です。
「食べる」という動詞は、自分自身が形を変えたり、もしくは他に色々な品詞を引っ張りだしたりして、「食べた」「食べられる」「食べない」「食べている」「食べさせる」「食べられる」「食べようとする」などなど、非常にたくさんの変形を見せます。
それらに対応できるように、動詞は慎重に作る必要があります。
正直面倒ですよね。
私が思うに、より作りやすいのは代名詞だと思います。
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「私は」をエトゥレ語で
とうとうエトゥレ語で単語を作るときが来ました。
エトゥレ語史上初めの単語、それは代名詞として最もオーソドックスな単語「私は」です。
英語の"I"にあたる単語ですね。
あまり真剣に考えてもな〜という感じなので、ここはパッションで決めましょう。
じゃあ、"vo"なんてどうでしょうか?
発音は読んで字の如く「ヴォ」です。
まあ、特に特徴のある発音ではないですね。ただ、ベースとなる単語はシンプルのほうがいいのでこれで行きましょう。
ついでに「あなたは」も作っちゃいましょうか。
voに似てる形にしたいので……
poにしましょう!!
「ポ」で「あなたは」を表すって……何か面白いですね()
とにもかくにも、これで「私は」「あなたは」という、一人称と二人称の代名詞が完成しました。
無難にいくと、次は三人称の代名詞。
人物で言うと、「彼は(he)」「彼女は(she)」とか。
まあ、そのまま普通に作ってみてもいいのですが……
実は、性別の分類がある人称詞について、ちょこっとお話ししたいことがありまして。
次の記事でそちらについて深く触れていきたいなと思いますので、「彼」「彼女」のような単語は次の記事にて作りたいと思います。
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おわりに
いかがでしたか?
今回は前前回同様、国語の授業っぽくなってしまいましたね。
初めから「忘れかけていたベーシックな文法知識をここで復習する」みたいな感覚で読んでいただけたなら百点満点かなと思っていたので、「懐かしい!」「そういえばそんなこと習ったことある!」みたいに思ってくだされば非常に幸いです。
次は少し、作者である私paku自身について触れる記事となります。
もしかしたら内容が苦手だという方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、次次記事からお読みいただくことをオススメします。
何卒よろしくお願いします。
それではまた次の記事で。
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