ルエン語は一般の人工言語や自然言語にはない独特な文法がある。今回説明する O V' O 語順もそのうちの一つである。
O が二つあるが前者と後者で立場が変わってくる。前者の O はいわゆる「生きているもの」が置かれ、後者の O はいわゆる「死んでいるもの」が置かれる。具体的な違いは以下のような物だ。
- 道具: 可用性があるかないか
- 生き物: 生体反応があるかないか
- 事象: 現在、進行しているかつ経験しているか
- 消耗品: 消費されているかいないか
これらの使い分けが存在する。また、動詞句には主語が取り込まれているのは気を付けて欲しい。主語を表す場所はその場所にしか存在しない。
簡単な文章で説明しよう。日本語の語彙を仮に使っている事はご理解願いたい。
例えば、「りんご 太郎 作る ジュース」このように単語を並べた場合。文章で伝えたい意味は以下のような物になる。
「ジュースを飲んでしまったので、代わりにリンゴ栽培を始める」
このように訳されたくないのであれば以下のような文章が良い
「e りんご en ジュース se 太郎 作る」
「ジュース ses 太郎 作る りんご」
これは純粋接続詞と述詞を使って「太郎がりんごジュースを作る」ことを表している。
en は順序を伴う場合の純粋接続詞である。
se, ses はそれぞれ述詞だが、 se は生死転換が行われ、 ses では生死転換が行われない事を表す。生死転換とは生側、死側が入れ替わり、のちの文で参照する場合、生側にあったものは死側を死側にあったものは生側を参照するという文法規則である。参照代名詞を使い分ける必要があるよと言うフラグになっている。
目的語に関しては直接目的語に限り、格詞を省略して書く事が出来る。辞書には e を直接目的語の格詞に割り当てているが、この e は本来いるべき生側と死側の境界を越えている事を表す格詞である為、使う際には注意がいる。
また、この e は同一文章内では一回までしか付ける事が出来ない。
格詞が付く場所は名詞句の直前であり、前置詞である事に気を付けて欲しい。
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