お題
一般に言語には「上下」「東西南北」といった方向を表す語彙があります。このような概念は、重力と地軸が存在する地球上での生活に特有のものと考えられます。
では、もし「地球外の無重力空間で生活する人々」が存在するとしたら、どのように方向を表すでしょうか? 彼らの話す言語を作り、方向を表す語彙を使って道案内する文章を作ってください。
設定
今回用いるのは架空世界「ハツプ・イェラ」内のヤーグゼルド語。人工惑星・ヤーグで使われる人工言語という設定である。
惑星イェラでは、土地不足問題解消のため、人工惑星ヤーグを作ることになった。ヤーグの大きさはイェラとほぼ同じであり、イェラの公転軌道上の、イェラと反対側に置かれ、イェラとまったく同じ周期で公転している。自転はしない。
ヤーグの最大の特徴は、内部が中空の無重力空間となるよう設計されていることである。これにより、膨大な量の空間体積を確保することができた。
ヤーグ内では、人々は球形のロボットに意識を移して生活している。この状態では、自分がヤーグ内のどこにいるかを常に知覚することができる。
文法
- SOV-AN
- 膠着語
単語
今回は方向の表し方に関するものを取り上げる。
- pore:ヤーグの中心方向へ
- gare:ヤーグの中心から離れる方向へ
- yelase:イェラの方向(太陽の方向)へ
- grie:イェラと反対方向へ
- basate:公転方向へ
- nose:公転と反対方向へ
- kapae:北(イェラの中心から北極を見る方向と同じ)へ
- cele:南(イェラの中心から南極を見る方向と同じ)へ
- nimeruge x y z:公転方向をX軸、イェラの方向をY軸、北の方向をZ軸とする座標系を取った時、ヤーグの中心から見て(x,y,z)の座標が存在する方向へ(通例としてxには±1000が入る)
- hagere x y z:現在いる場所から見て(x,y,z)の座標が存在する方向へ
例文
yelanima adinusa mika 284-c pokalonia, koladeelisuta 4 seda nibaga nimeruge -2994 132 540 baceno derika. nikasaba hagere -1000 -3483 976 minoni kopoi. nikabana kuramesuti obasa kolakazuisuta 254 kara nibaga nimeruge 1820 2664 -298 rakaopa guniesawa mikosa. fopakana
basategrikapae niguwa hagere 1000 384 710 mitana laisan xerdelosaba
イェラからの物資、No.284-cを受け取るには、デール区画エリア4、座標(-2994, 132, 540)へ向かってください。ここから見て(-1000, -3483, 976)の方向にあります。ここから行く場合、カズイ区画エリア254、座標(1820, 2664, -298)を経由すると良いでしょう。まずはここから「公転方向-イェラと反対方向-北」に、(1000, 384, 710)の方向を向いて、進んでください。
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