ここでは、人工言語ä'agellの文法、特に語形成に関わるものを説明する。
語形成の基礎
品詞
ä'agellの品詞はいくつか存在する。
1.形成詞(formative)
ä'agellの多くの語は、形成詞と呼ばれる品詞に属する。名詞や動詞としての意味をもつ品詞であり、拡張性が高い。
2.独立詞(independence)
形成詞とは異なる規則によって形作られる、数詞や助動詞、接続詞などの語を表す品詞。
3.その他
代名詞など、形成規則が存在しない語。
形成詞
形成詞は語根や接辞などのパーツを加えて語を作成する。これらのパーツが挿入される箇所をスロット(slot)という。
スロットの形式は、作る形成詞が名詞か動詞かによって変化する。
Noun: [1][2][3.1][4][3.2][5]
Verb: [1.1][2][1.2][3][4][5]
・限定スロット説明:Noun
スロット
機能
1
限定
2
数
3
語根
4
語根変化
5
格
a:定,その/e:この/u:どの/i:不定
「その」「この」のように、名詞を指定する。また,形容詞や属格名詞を挿入する。
・数
a:単数/e:非連続双数/i:連続双数/o:非連続複数/u:連続複数
そのものの数を表す。
連続・非連続は、形状的にそのものが一体となっているかで判断する。例えば、サクランボは非連続双数、ハサミの刃は連続双数、水などの液体は連続複数となる。
・語根
その語の大まかな意味を表す。
・語根変化
a:stem1/e:stem2/u:stem3
語根のもつ意味のうち一つを指定する。
・格
a:絶対格/e:能格/i:同一格/u:主題格/o:属格/ae:奪格/ai:入格/ea:向格/eu:接格/ä:内格/iu:与格/äi:具格
その名詞の格を標識する。
・語根:Nounと同様。スロット説明:Verb
スロット
機能
1
語根
2
語根変化
3
時制
4
状態
5
文特性
・語根変化:Nounと同様。
・時制
a:現在/ae:現在反復/e:過去/ea:過去反復/i:未来/iu:未来反復
その動詞の時制を表す。
・状態
a:動作中/e:動作後/i:非連続動作/o:動作経験/u:非動作
動作の状況などを表す。
・文特性
a:平叙文/e:俗説,伝聞/i:命令,希望/o:比喩表現/u:確信,断定/ä:疑問
文で述べられている内容に関して補足する。
これらのスロットに母音などを挿入することで、形成詞を利用する。
各スロットにどの母音が挿入されるとどの意味を表すのかは、辞典で確認されたい。
独立詞
独立詞は、基本的に形成詞とは異なる固有のスロット規則をもつ。
独立詞それぞれの変換規則をここで論じるのは困難なため、先述した辞典にて確認されたい。
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