Hanodyla.
Ja a ky cu Fijus' Qaz'ofywei Invarom.
今回は、ついに、ようやく、やっと、finally、fanoh、フェルヴェザニ文字の解説記事です。
散々「解読してね~」みたいな雰囲気を出してきましたが、私の署名やパングラムの記事、謎のコラ画像などをきっかけに(多分)、それなりに多くの方にフェルヴェザニ文字に興味を持っていただきました(多分)。
そしてついに、フェルヴェザニ文字のフォントを作ってくださる方が現れました。ありがとうございます。
こうなってはもう今までのスタンスではいられません。ということで記事を書かせていただきます。
フェルヴェザニ文字の「正書体」と「筆記体」
フェルヴェザニ語はフェルヴェザニ文字で左から右へ書き、改行したら下の行に続けます。
フェルヴェザニ文字には2種類の表記法(書体)があります。
正書体 S'YKEZ'ONA
・公文書や目上の人へ宛てた文書に用いる、伝統的な書体。
・ラテン文字転写で大文字で書かれているものは正書体。
・ほぼ全ての文字が「縦2:横1」の比率で書かれる。
※ジャスパスキーとヴァラハパスキーは例外的に1:1。
※フォントやデザインの関係で必ずしも2:1の比率とは限らないが、縦の方を約2倍長くするのが自然。
筆記体 elez'ona
・手書きで正書体をくずし書きした文字から習慣として定着した書体。
・ラテン文字転写で小文字で書かれているものは筆記体。
・子音は縦2:横1の比率で書く。
・母音は1:1の比率で、"子音を横に切って半分にしたとき"の下段に置く(英語でいうベースラインとミーンラインの間)。
・読む順番が変わらない程度に文字を詰めて書く。なるべく紙面上の横幅を短くする意識。
・なるべく文字を詰めるように書くため、不自然な空白を生むのは望ましくない。そのために、子音の文字を左右反転(ナンだけは上下反転も)して書くことがある。
※反転する文字に関して、ある程度の習慣はあれど厳密なルールはない。そのため、同じ単語や文章でも書き手や気分によって反転する文字は変わる(筆記体が公文書で使えない理由)。
・二重母音は、先の母音を上段に、後の母音を下段に書く。そのとき、一部文字は反転し、また一部の文字は繋がって特殊な文字に変化したりする。
反転させる文字の「習慣」の一例(Fijus'が書くときに意識していること)
・単語の最初の子音字は反転しない
・子音字の右下や左下にある空白に母音を入れるイメージ
・子音-母音-子音の形の音節は、漢字の「門」のように、子音の反転で中間に母音を入れる場所を作るようにする
現代フェルヴェザニ語では、文頭や固有名詞の先頭の文字や、強調したい部分を正書体で書き、その他の部分は筆記体で書くという、2つの書体を混ぜて使う書き方が最も広く使われています。
英語とほぼ同じです。
文字
ここからはひとつひとつの具体的な文字です。
文字の並び順はフェルヴェザニ語における一般的な順番です。
※五十音順やアルファベット順と同じ概念で、フェルヴェザニ語では tojoxalks fis ez'ona(文字の順番)と言います。
凡例↓
・文字の名前(カタカナ)
・文字の名前(フェルヴェザニ語)
・ラテン文字転写
・正書体
・筆記体(左右反転していない正規の形)
※ノト、ナンはいずれも n で転写されますが、ノトは「ナ行のn」、ナンは「ンのn」を表します。
※ナンの筆記体のみ、左右反転だけでなく上下反転も使います。
約物
ジャスパスキー x'aspasky
カンマのように、文を途中で区切る記号のことです。
ヴァラハパスキー varahapasky
ピリオドのように、文の終わりを示す記号のことです。
バジャルパスキー bax'alpasky
感嘆符、ビックリマークのことです。
イスィムパスキー isimpasky
疑問符、はてなマークのことです。
エズィパスキー ez'ipasky
かぎかっこ、会話文を示す記号です。
ez'ipasky という語は始めと終わりの両方をまとめて表します。
スィーケゾナパスキー s'ykez'onapasky
「正書体符」と呼ばれる、筆記体でのみ用いる記号です。
正書体と筆記体にほとんど違いがない文字は、例えば固有名詞の先頭の文字になった場合それが正書体であることが伝わりにくいです。そこでこの記号を正書体の文字の前に付けることで、それが正書体であることを示します。
主にスィフ、ティフ、ノト、シャス、ベイに用いますが、それ以外の文字にあえて使っても正書体であることが強調されるのみで間違いではありません。
数字
数字は十進法で、0から9まで文字がありますが、これは正書体・筆記体ともに同じものを使います。
二重母音(筆記体のみ)
筆記体のみ、二重母音を以下のように書けます。一部の二重母音は、母音をそのまま重ねるのではなく上下反転したり繋がって変形したりしているのに注意してください。
お疲れ様でした。
是非ご自分の名前とか、フェルヴェザニ文字で書いてみてください。
子音の数は十分すぎるほどありますので、だいたいなんでも書けるのではないでしょうか。
それでは、これからもフェルヴェザニ語をよろしくお願いいたします。
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