こんにちは。コキあです。
ラテン文字転写のローマ字と違う部分 その5
・「ャ」「ュ」「ョ」の後に「ッ」が来るときは直前の母音に「ˇ」をつける。
(例)「カーカシュッス」→「kākasǔsu」
・「ャ」「ュ」「ョ」の後に「ー」が来るときは直前の母音に「¨」をつける。
(例)「メミュー」→「memü」
この辺は、余ったダイアクリティカルマークの中から適当に選んだやつです。何も考えずに採用しています。
さて、この節では反復詞と無名詞について解説していきます。
今更ですけどキャア語ってオリジナルの用語が多いので覚えづらいのかもって思っています。
反復詞とは、その語の前後(主に前)に登場する名詞を代用するときに使う代名詞です。英語の「one」や「it」などに近い単語です。
ただし、キャア語は繰り返しをそれほど嫌わない言語です。あまり頻繁には使いません。
例えば、とても長い単語を繰り返すときなどに使います。長い単語を繰り返し書いたり言ったりするのは面倒だからです。
反復詞は「テキ」「テルル」「テオーン」の3種類があり、それぞれ使い方が少しずつ違います。
まず、「テキ」はただ単に前に出てきた名詞を繰り返します。
ラキャ オーシュキテルオ ダンク ツラマ クイーレン/ニャ キール イール キーキシュ テキ/
→虹はとても綺麗です。私は虹を見たいです
ここでは「テキ」は「虹(を)」と訳されていますが、「それ」と訳しても構いません。「オーシュキテルオ」は長い単語のため、「テキ」を使うのは自然です。
「テルル」は前に出てきた名詞を、それを修飾する形容詞など、その名詞の性質や特徴を表す単語ごと代用します。
ラキャ ホーモーピ リュリ イール セリーリシュ ロロ
デートレン スツーベ/ラキャ ホーモーピ ダンク
リュミトートノ テルル/
→彼は暗い部屋に入りません。彼は暗い部屋が嫌いです。
ここでは「テルル」は「暗い部屋」と訳されています。もし、「テルル」の代わりに「テキ」を使えば、「テキ」は単に「部屋」と訳されます。
「テオーン」は前に出てきた名詞と全く同じものを指します。
ラキャ ホーモーゼ ウレーレノ ペルーキュレン ルツーモ/ニャ キール イール タレーレノ テオーン/
追記:上の文は誤っていました。正しくはこちらです。
ラキャ ホーモーゼ ウレーレノ ペルーキュレン ルツーモ/ニャ キール イール タセーセジョ テオーン/
→彼女は可愛いウサギを飼っています。私はそのウサギを触りたいです。
上の文章の1文目に出てくるウサギと2文目の「テオーン」は同一のものです。
ここからは無名詞について解説していきます。
無名詞には「ラキャ」と「ギャズ」という2種類があります。
主語の位置に無名詞を置きたい場合は「ラキャ」を、目的語や前置詞群に無名詞を置きたい場合は「ギャズ」を使います。
無名詞は「何か」や「誰か」などといった意味があります。
ラキャ イール ジフーフジャ リットル/
→誰かが桃を齧ります。ニャ イール ニカーカシュ ギャズ/
→私は何かを歌います。
無名詞にはこのほかにも用法があるのですが、それについてはまた機会があれば解説します。
これで第3章の第5節は終了です。次回は第3章の内容をまとめた練習問題を投稿する予定です。
ここまで見て下さり、本当にありがとうございます。
新出単語
名/オーシュキテルオ/虹
付/キーキシュ/見る
名/テキ/それ
形/デートレン/暗い
付/リュミトートノ
/嫌いである
名/テルル/それ
形/ペルーキュレン
/かわいい
名/ルツーモ/ウサギ
付/タセーセジョ/触る
名/テオーン/それ
付/ジフーフジャ/齧る
名/リットル/桃
付/ニカーカシュ/歌う
名/ギャズ/もの,何か
新出じゃない単語
名/ラキャ/何らかのもの
動/ダンク/…である
副/ツラマ/とても
形/クイーレン/美しい
形・名/ニャ/私,私の
助/キール/…したい
動/イール/…になる
名/ホーモーピ/男性
付/セリーリシュ/入る
前/ロロ/…に
名/スツーベ/部屋
名/ホーモーゼ/女性
付/ウレーレノ
/飼っている
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