こんにちは。コキあです。
ラテン文字転写のローマ字と違う部分 その5
・「ー」は直前の母音に「-」をつける。
(例)「メードック」→「mēdôku」
これに関してはローマ字と同じかもしれない。
さて、この節では重ねがけと否定について解説していきます。
覚えておくと便利な文法なのでぜひ覚えましょう。
重ねがけとは、(多分)キャア語にしかない用語ですが、他の言語にも存在する文法です。
重ねがけとは、簡単に言えば、複数の形容詞や副詞で1つの単語を修飾することです。
複数の形容詞で1語を修飾する方法は簡単です。修飾する単語の前にそのまま並べるだけです。
ラキャ シット デレン クイーレン シカーズ ダンク
ぺレムテレン/
→この黒くて美しい車は高いです。
この文では、「シット(この)」「デレン(黒い)」「クイーレン(美しい)」という3つの形容詞が「シカーズ」という1つの名詞を修飾しています。
複数の名詞をそのまま並べるだけで1つの単語を修飾できていることがわかると思います。
注意点として、代名詞を使って重ねがけをする場合は他の形容詞より先に代名詞を置きましょう。その方が自然な文になります。
複数の副詞を使って、もしくは副詞と形容詞の両方を使って重ねがけをする場合、副詞や形容詞の間に「レイグ」(約物の名前。「:」で表す。)を置きます。
これは副詞を、形容詞や副詞の前に置くとそれを修飾してしまうからです。
ニャ ツナイマ:シットキサ イール ラニーニシュ/
→私はたまにこのように叫びます。
この文では、「ツナイマ(たまに)」と「シットキサ(このように)」という2つの副詞が「イール ラニーニシュ」という1つの動詞群を修飾しています。
(レイグがある場合は「叫ぶ」という動作をたまに行うことを表しますが、レイグがない場合、「叫ぶ」という動作は日常的に行なっており、「このように叫ぶ」という動作がたまにあるという意味になります。)
ここからは否定表現について解説していきます。
まず、動詞群の否定には助動詞の「リュリ」を使います。
シット リュリ ダンク カーカシュッス/
→これはペンではないです。
次に、形容詞の否定には副詞の「リュマ」を使います。
ニャ イール トートジョ リュマ ゴートレン ザコーキュ/
→私は甘くないクッキーを作ります。
「ゴートレン(甘い)」を「リュマ」で修飾しています。
ちなみに、「リュマ」は副詞の否定にも使えます。
また、名詞の否定には形容詞の「アン」を使います。
ニャ ダンク シツーツナ メイロロ アン シツゼツ/
→私は椅子ではないものに座っています。
名詞の否定は「…ではないもの」のように訳されます。
否定を表す単語を2つ使うことで弱い肯定を表すことができます。
シット リュリ リュリ ダンク カーカシュッス/
→これはペンではなくないです。ニャ イール トートジョ リュマ リュマ ゴートレン ザコーキュ/
→私は甘くなくないクッキーを作ります。
2つ目の文は「リュマ」がもうひとつの「リュマ」を修飾しているため、レイグは必要ありません。
また、「アン」を2つ使うことはあまりありません。
これで第3章の第4節は終了です。次回は反復詞と無名詞について解説するする予定です。
ここまで見て下さり、本当にありがとうございます。
新出単語
形/デレン/黒い
名/シカーズ/車
形/ペレムテレン/高い
副/ツナイマ/たまに
副/シットキサ
/このように
付/ラニーニシュ/叫ぶ
助/リュリ/…ない
名/カーカシュッス/ペン
付/トートジョ/作る
副/リュマ/…ない
形/ゴートレン/甘い
名/ザコーキュ/クッキー
付/シツーツナ/座る
形・名/アン
/0,0つの,…でない何か
名/シツゼツ/椅子
新出じゃない単語
名/ラキャ/何らかのもの
形/クイーレン/美しい
動/ダンク/…である
形・名/ニャ/私,私の
動/イール/…になる
前/メイロロ/…で,…に
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