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アノザール語について 5.前置詞

dūro!

前置詞

英語には八十近くの前置詞があるといいます。無論アノザール語にも存在しますが、英語ほど細分化されているわけではありません。

それでは早速、いくつかの例文を以下に記します;

kis dera lu tōcō.
和訳: 私は東京に行きます。
dera - 〜に行く lu - 方向を示す前置詞

sis diguRu-o zi bomp du zi matunia.
和訳: 貴方は橋の下にゲームを捨てた。
zi - 定冠詞 du - 下側を示す前置詞 matunia - 橋

ō,ñao-siolta lan zēra-ina yu kaesta-so dukē!
和訳: ああ、猫様が私めの足(の上)を登ってきていらっしゃる!
ō - 感嘆詞の一種 zēra-ina - ~を登る(現在分詞形 原形: zēra) yu - 上側を示す前置詞 dukē - 足
備考: この文は yu がなくとも成立します。

tanaka lan kidan-ina gu vastā.
和訳: タナカは電車に乗っている。
kidan-ina - 〜に乗る(現在分詞形 原形: kidan) gu - 内側を示す前置詞 vastā - 電車

val wiguRu-o cu yan.
和訳: 彼は家の外に放置された。
wiguRu-o ~を放置する(過去形 原形: wiguRu) cu - 外側を示す前置詞

fil nodila tu kos zopas.
和訳: 彼女は私の従者のように振る舞う。
nodila - 振る舞う(三人称単数形 原形: nodil) tu - 同等を示す前置詞

zi win-a lan wiakut-ina hu zi nuyan.
和訳: その絵画は壁に掛けられている。
win-a - 絵画(受身形 原形: win) wiakut-ina - ~を掛ける(現在分詞形 原形: wiakut) hu - 接触を示す前置詞 nuyan - 壁

上記以外にも当然ながら多くの前置詞が存在しますが、主要な前置詞は 子音+u という形で表されます。

nuyan という単語を見て、 nu+yan という形を連想した方もいるのではないでしょうか。その考えはあっています。 nu は本来、 yu でも du でもない、中間を示す前置詞です。壁はほとんどの場合、天井と床に挟まれているものです。それゆえに家の上側でも下側でもないとして、 nuyan となりました。察しの良い方なら、「天井」と「床」という意味を持つ単語がそれぞれどのように書かれるか、すでにお分かりかと思います。答え合わせをすぐにしてしまいましょう_ 天井は yuyan 、床は duyan です。

その扱いは、英語でのそれとほとんど変わらないと考えていただいて問題ありません。名詞や代名詞の直前につき、他の要素との関係だったり、それ自体のより細かい状況・状態を表したりするものです。

あとがき

大変久しぶりの更新となったことお詫び申し上げます。現実での諸事情により、あまりこちらに手が回らない状態でした。ともかく、英語に多くの前置詞が存在する理由が今回でなんとなくわかった気がします。以降もまた新たな前置詞が必要となれば適宜作成することにしましょう……。次回は複数形や数詞について扱おうかなと考えております。

人工言語初心者なので、創作性抜きに明らかに誤りな要素等がございましたら、指摘していただければ幸いです。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。

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