coi rodo mi'e .slaimsan.
前回はテセン語の文字起こしをしたので、今回は作成の思考過程とか意図とかの解説をしていきたいと思います。
1. 方針
二度と学びたくない言語かー。学ぶ意欲を削ぐ感じの言語ってことだよな……んー、自分が学びたくなくなる言語ってどんなのだろう。仕様がコロコロ変わる言語かな。ログランからロジバンが分裂した原因も、作者が仕様をコロコロ変えたせいだしね。エスペラントは作者ですら改変の権利が無いとか優秀だわ。よし、このコンセプトでいこう!
いや、でも待て。仕様がコロコロ変わってることをどうやって表現するんだ? 人工言語の名称に"Ver3.14 final fix"みたいなのを付けて表現するか? いや、弱いな。膨大な改訂履歴を付ける? それは流石に手間だな……改訂されていく様を時系列で8個くらい並べる。あぁ、これでいくか。1バージョンにつきA4の紙1枚くらいの文量で「ここがこう変わります」という解説を前半に書いて、後半は例文を並べよう。
コロコロ仕様が変わるということは、もしかしたらこの言語は初心者が初めて作った言語なんじゃないだろうか。だとしたら人工言語初心者あるあるを詰め込んだものにしよう! 小学校高学年くらいから高校生くらいの間に作ってきた感じの設定にしよう。文体や語彙をちょっとずつ変化させれば時間の経過も表現できる。これだ。
2. 文字
やっぱりオリジナルの文字は欲しくなるよね。でも作り込んでいる暇は無いので、かなり簡易なもので行くしかない。小学校高学年の人が思い付きそうな感じの文字…点字の改変とか有り得そう。母音部分と子音部分をそれぞれ線で繋いだものを「文字」としよう。
ん? これどうやってPCに打ち込めばいいんだ??? 画像撮って埋め込むのか……手間かかるぞ……今、仕事が最盛期を迎えてヤバいこのタイミングでそんな作業時間取れないな。よし、全編手書きで書いて丸ごとスキャンしてpdfで提出だ! 手書き一発勝負だ!
点と線でできてる文字になるな。点と線、点線、テンセン、テセン。テセン「語」という名前にするのはどうだろう? 文字だから本当は言語じゃないのに、「語」って言っちゃうあるあるが再現できる。なら、この文字で書かれる内容は日本語そのままの内容にしよう。
改訂がテーマだから、もう1系統くらい文字が欲しい。どこかで改訂されて学習者を混乱させて欲しい。点と線というコンセプトは残そう。なら、モールス符号が点と線っぽくて流用できる。トンツーを横に並べて表現するのが普通だけど、縦に並べて文字にしよう。こっちはラテン文字ベースでいく。途中で文字をガラリと変えれば、前に学んだものが無駄になって学習意欲を削ぐ要因にできるだろう、うん。
3. 文法
最初、文字と言語を混同してる状態だから、日本語そのままの状態から始めるか。んで、中学生になった辺りで英語に置き換わって、んで最後に独自の文法に変化していく形かなぁ。
英語で不規則変化するところとかを見て煩わしさを感じて簡易化したいという思いから、作成している言語に反映したという経緯にしよう。これもあるあるでしょう。文法が英語ベースに切り替わった時からこの方針で。
あー、独自文法作ってる余裕はなさそう。やめよう。英語改変でとめておく。
4. 語彙
まぁ最初は日本語の語彙そのままだよな。英語を習う辺りで英語の語彙が入って来る感じだよな。でも複雑な語彙は分からない可能性があるから、そこは日本語のままにしよう。ルー語だ、ルー語。英単語と日本語単語が混在する状態にしよう。人工言語を作ってて単語が足りないときに、一時的に日本語の語彙で書いたりしませんかね、みなさん。あるあるではないかな、かな。
最後の方では表現に手を入れていく感じかな。「単語を置き換えているだけじゃ駄目だ!」みたいなことに気付いたことにして、日本語にも英語にも無い表現が生えて来たことにしたいなぁ。あー、これ何か作らなきなじゃん。んー、んー、あ、フランス語でジャガイモが「大地のリンゴ」だから逆転させて、リンゴを「空のジャガイモ」にしよう。うん。この界隈の人ならこのネタは伝わる。
5. 仕上げ
時間の経過を文字で表現しないとだな。成長に合わせて漢字の使用量が増えたり、文体が口語的なものから文語的なものに変化するようにして……あ、14歳くらいのところで、急に中二病を発病して文体を激変させて次で反省して元に戻そう。よし。
6. 終わりに
いかがでしたか? ここで書いた意図とかネタは伝わっていたでしょうか? 書いたものが全てなので、解説するのは蛇足かなとは思いつつも、明示的に「こういう言語だ」というのは書かなかったので、解説が必要と考えて今回の記事を書くことにしました。「私はこう解釈した」などがありましたら、コメント等をいただけると嬉しいです。
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