ここでは、人工言語Налоцэтулの文法、特に文構造に関するものを説明する。
基本語順
語順はVSOを基調とする。
一つの節は必ず一つ以上の動詞が存在し、動詞は節の先頭に置かれる。動詞を修飾する語は、動詞の後ろに置かれる。
項の表現
主語
動詞の主語は、自動詞であれば絶対格、他動詞であれば能格名詞で表される。
ただし、主語が人称代名詞である場合は、動詞の活用によって人称が示されるため、主語が省略されることがほとんどである。
主語を強調する場合は、人称代名詞が動詞の前に置かれることがある。
目的語
動詞の目的語は、直接目的語は絶対格、間接目的語は与格の体言で表される。
文脈にもよるが、目的語が省略されることはあまりない。
話題の語順変化
文の主題となる体言や副詞句が、文の先頭に置かれることがある。
このとき他の語順は変化しない。
時制、相
動詞の時制には現在時制と過去時制がある。
現在時制は未来の内容や、進行相を表現するような、幅の広い時間を対象とすることがある。
過去時制は過去の内容、あるいは既に起こっていること、即ち完了相を表現する。
動詞の活用は相のパラメータを持たないため、文脈での判断が要されることも多い。
数詞
概要
数は12進数を用いる。以降、断りがない限り数字は12進数で表記する。ただし、10、11はそれぞれA,Bで表す。
四桁まで
桁は下から二つずつ区切り、加算法のみで表す。このとき、一、三桁に数詞がある場合、二、四桁の数詞の語末の母音が脱落する。これは、基底型での変化である。
以下に、主要な数詞を記す。
・一桁から
| 意味 | 単語 |
|---|---|
| 0 | неру |
| 1 | роя |
| 2 | фоя |
| 3 | ефэ |
| 4 | боя |
| 5 | ешэ |
| 6 | иззу |
| 7 | цоя |
| 8 | ецэ |
| 9 | сёсси |
| A | сесу |
| B | зоя |
| 10 | цету |
| 11 | цетроя |
| 12 | цетфоя |
| 13 | цетефэ |
| 1A | цетсесу |
| 1B | цетзоя |
| 20 | фояцет |
| 21 | фояцетроя |
| 30 | ефэцет |
| 40 | бояцет |
| B0 | зояцет |
・三桁から
| 意味 | 単語 |
|---|---|
| 100 | гётти |
| 101 | гётти роя |
| 111 | гётти цетроя |
| 200 | фоягётти |
| 1000 | цетгётти |
| 1001 | цетгётти роя |
| 1011 | цетгётти цетроя |
| 1111 | цетроягётти цетроя |
五桁から
五桁からは、日本語でいう万や億といった単位を用いる。
| 意味 | 単語 |
|---|---|
| 10000 | цэпур |
| 10001 | цэпур роя |
| 11111 | цэпур цэтроягётти цэтроя |
| 20000 | фояцэпур |
| 100000 | цэту цэпур |
| 106 | гётти цэпур |
| 108 | цяппер |
| 4.BA*108 | бояцяппер зояцэтсесугёттицэпру |
基数詞、序数詞
数詞は一類の形で基数詞、二類の形で序数詞となる。
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