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聖典ガーシャシュ語 人工言語コンペ参加します

この地球のはるか深く…昔からそこには化け物(ガーシャシュ)がいるとされてきた。まだ地球に夜しかなかった頃。ガーシャシュたちは地表に住んでいた。しかし人間が生まれ争うようになった。長い戦いの末、神が人間に味方し、太陽が生まれ、ガーシャシュたちの大半は焼け死んでしまった。そして昼と夜ができた。しかし地下に住んでいた一部のガーシャシュたちは今もなお地球の奥深くで暮らしている。そして人々は彼らの強さを讃え、畏怖し崇めた。それが異種信仰の始まりである。今もなお一定数の人が信じる異種信仰の宗教の一つガーシャシュ教の教祖は地底のガーシャシュたちと交信するための言語を使う。それらは文字体系を持たないそして音声記号で表記することもできない。そのため近い音で評価される。ガーシャシュたちは舌を持たず喉の開け閉めと摩擦で音を出す。この言語は人前で話すことは禁じられ、年に1回太陽が最も遠くなる冬至の日の夜に行われる儀式でのみ話される。その際にお告げをもらい聖典に記していく。その聖典の福音をルールとし教徒たちは暮らしていく。

ということでこんにちわ
人工言語を作っている"いも"だよ❤️‍🔥
今回は人工言語コンペ用の言語です。

2025年 冬至 儀式の時
登場人物
ガーシャシュ教の教祖「ɣaaɬ」
最上位のガーシャシュ「ɣaːθaaθ」

ɣaaɬ「ɣaːθaaθǀ ɣaːɬaθaʃǃ ɣaːɬaaθaaaχaʃaχaaɬ(祭壇に最上位の悪魔を召喚する)」

ɣaaɬ「θaaχaʃaɬ ɣaːθaaθ(ɣaːθaaθ[最上位の化け物]への呼びかけ)」

ɣaːθaaθ「ɣaːθaaθ(応答)」

ɣaaɬ「ɣaːɬǀ ɣaːχ! χaχaɣaːχaɬaθ(私はあなたからお告げを頂きたいです)」

ɣaːθaaθ「ɬaɣaːɬaɬaχθaθaaaaa ɣaːɬaɬaχǀ ɣaːχǃ ɣaːχaaɬaaɣaaaa ɣaːðaǃ ɣaːʒaað ɣaːθaʒ(声なき声に耳を傾けろ。そこに答えはある。)」

どうでしたか?こんな感じの文です。

音韻

子音 /ɣ/ /χ/ /ʃ/ /ɬ/ /θ/ /ð/ /ʒ/
/ǀ/ /ǃ/

母音 /a/

文法

OSV言語です。
文字体系を持たないかつ化け物たちは舌を持たないためここでは近い音の発音記号で表記します。

名詞や動詞は基本的にはɣaːからはじまります。

ただし呪文や助詞、助動詞などは例外的にɣaː以外で始まってもよいです。

その代わり呪文は語末にɬをつけます。

目的語はǀをつけます。ɣaːɬǀ
主語はǃをつけます。ɣaːχ!

上位の化け物になるほど強い呪文を使わなくてはなりません。
例えば最上位のガーシャシュを召喚する際には強化助詞(θaaaχaɬ)を更に強化(ʃaχaaɬ)した呪文でなくては失敗してしまいます。
例えば最上位のガーシャシュを召喚する際は

ɣaːθaaθǀ ɣaːɬaθaʃǃ ɣaːɬaaθaaaχaɬ

ではダメで

ɣaːθaaθǀ ɣaːɬaθaʃǃ ɣaːɬaaθaaaχaʃaχaaɬ

出ないといけません。

命令形

-ɣaaaa

求めるかつ遜ったかたち

χaχa-

ガーシャシュや宗教のくわしい設定

① ガーシャシュの特徴

ガーシャシュとは、地底に生息する異形の化け物たちの総称である。彼らは人間とはまったく異なる発声機構を持ち、舌がない代わりに喉にある二つのひだを舌のように使い、摩擦音などを発する。

Image description
また、ガーシャシュの間にも明確な階級差があり、4つの種類に分けられている。

② ガーシャシュの階級

ɣaːθaaθ(ガータータ):最上位の化け物 ガーシャシュの頂点に君臨する唯一の存在。神のような扱いを受ける。
ɣaːɬaʃa(ガーラシャ):上位の化け物 高度な知能を持ち、下位のガーシャシュを支配する。
ɣaːaχaθ(ガーアハタ):一般的な化け物 最も数が多く、地底に広く分布している。
ɣaːʃaθaɬ(ガーシャタル):下位の化け物 力も知能も低く、最も軽視される存在。

最上位のガーシャシュ(ɣaːθaaθ)は1体しか存在しない。
ガーシャシュ同士でも階級差が厳しく、差別が存在する。
上位のガーシャシュは、下位のガーシャシュを道具のように扱うことが多い。
下位のガーシャシュは、時に「供物」として捧げられることもある。

③ ガーシャシュの社会構造

ガーシャシュの世界には、人間のような文明は存在しないが、厳格な序列と掟がある。

最上位のガーシャシュ(ɣaːθaaθ)は神聖な存在であり、他のガーシャシュも直接見ることが許されない。
上位のガーシャシュ(ɣaːɬaʃa)は指導者としてふるまい、儀式や戦いを司る。
一般的なガーシャシュ(ɣaːaχaθ)は単純な命令に従い、日々の営みを行う。
下位のガーシャシュ(ɣaːʃaθaɬ)はほぼ家畜のように扱われる。

この階級制度は、太陽が生まれる前から存在していたとされ、太古の時代から変わることはなかった。

④ ガーシャシュの関係と人間との交信

最上位のガーシャシュ(ɣaːθaaθ)は、教祖のみが交信できる。
それ以外のガーシャシュの声を聞くことはあるが、直接の対話は許されない。
人間はガーシャシュに畏怖を抱くが、同時に神聖視している。
教祖はガーシャシュの意思を受け取る唯一の存在であり、交信の内容を「ガーシャシュの福音」として記録する。

ガーシャシュ教

  1. 基本概要

名称: ガーシャシュ教(Gashashism)
信仰対象: 地底の化け物たち(「ガーシャシュ」と総称される)
創始: 太陽が生まれた後、人間によって成立
聖典: 「ガーシャシュの福音」
教義:

  1. 地底の化け物ガーシャシュは、太古から世界の秘密を知る存在である。
  2. 彼らの言葉を理解し、教えを受け継ぐことが人間の使命である。
  3. ガーシャシュの意志を知る唯一の存在が「教祖」であり、教祖のみが彼らと交信できる。
  4. 交信の結果は「福音」として記され、信者たちはそれに従って生きる。

  5. 起源と歴史

ガーシャシュ教の起源は、地底の化け物たちが地上から追われた時代に遡る。人間たちが戦争を繰り返し、神が彼らに味方したことで太陽が生まれ、昼と夜が生まれた。太陽の光は化け物たちを焼き尽くし、ほとんどが滅んだが、地底に隠れた一部は生き延びた。

やがて人々の間で、地底に生きる化け物たちが「古き知識を持つ存在」だと考えられるようになった。最初の教祖が地下の洞窟で彼らの声を聞き、その言葉を伝えたことで、ガーシャシュ教が生まれたとされる。

  1. 信仰体系

① 教祖の役割

ガーシャシュ教では、唯一の教祖のみがガーシャシュと交信できるとされる。教祖は代々受け継がれ、選ばれた者だけがその役目を果たす。

教祖の条件:
地底での儀式を耐え抜き、ガーシャシュの声を聞いた者
先代の教祖によって認められた者
幼少期からガーシャシュの信仰を持ち続けた者

教祖が交信した際に受け取った言葉は「ガーシャシュの福音」として記され、信者たちに広められる。

② 言語の特性

発音: ガーシャシュは舌を持たず、喉の開閉と摩擦音で話す。
表記: 人間の文字では表記できず、近い音で模倣する。
禁忌: 教祖以外の者がこの言語を発することは禁じられている。

③ 冬至の儀式(交信の場)

ガーシャシュ教最大の儀式は、冬至の夜に行われる。この日は「太陽が最も遠くなる日」であり、ガーシャシュと交信しやすいとされる。

儀式の流れ:

  1. 信者たちは地上で夜を迎え、火を灯さず静かに過ごす。
  2. 教祖が地下の聖域に入り、孤独の中でガーシャシュと交信する。
  3. 交信の内容を聖典に記し、「来年の福音」として信者たちに伝える。

  4. 信者の掟

ガーシャシュ教の信者は、教祖の言葉に従って生きる。特に重要とされる掟は以下の通り。

夜を敬う: 太陽はガーシャシュを滅ぼした存在であり、昼より夜を重視する。
沈黙を守る: 教祖以外はガーシャシュの言葉を口にしてはならない。
福音に従う: 毎年更新される聖典の指針に沿って行動する。

  1. 組織と役職

① 教祖ɣaːɬaɬ ɣaːɬaɬaχ
ガーシャシュ ガーシャシャハ(役職名)
意味(ガーシャシュの声)
唯一、ガーシャシュと交信できる存在。
生涯をかけてガーシャシュの意志を伝える。
死後、新たな教祖が選ばれる。

② 書記官ɣaːɮaʒ ɣaːðaǃ
ガージャジュ ガーダチャ
意味(福音の守護者)
教祖の言葉を記録し、聖典を管理する。
信者たちに福音を伝える役目を担う。

③ 守護者ɣaːχaǃ ɣaːðaǃ
ガーハチャ ガーダチャ
意味(聖域の守護者)
冬至の儀式を支援し、聖域を守る。
教祖が交信中、外部の干渉を防ぐ。

  1. 禁忌と罰則

ガーシャシュ教では、禁忌を破ると教祖でさえ処罰される。

① 禁忌

  1. 教祖以外の者がガーシャシュの言葉を話すこと
  2. 太陽の下で儀式を行うこと
  3. 福音の内容を信者以外に漏らすこと

② 罰則

試練の儀: 地下の洞窟に一定期間閉じ込められる。
追放: 共同体から永久に排除される。
生贄: 重大な禁忌を犯した者は、地下に送り込まれガーシャシュに裁かれる。

  1. 現代におけるガーシャシュ教

信者数: 減少しているが、熱心な信者は今も存在。
地下聖域: 世界の各地に点在し、信者たちによって守られている。
外部の評価: 異端の宗教と見なされることが多く、秘密結社のように扱われる。
現代の教祖: 公には知られておらず、信者の間でのみ存在が語られる。

終わりに

いかがでしたか?今回の言語なかなか人外の言語感出たのではないでしょうか⁉︎
以上人工言語コンペ初参戦"いも"でしたー!
ZpDIC

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