国際交流基金(ごく一部の人には Japan Foundation という名前のほうが分かりやすいだろうか)は実に多様なプロジェクトを行っている。
例えば、私が数年前にインドに居た時は現地の日本交流団体と協力して、日本語講座を開いていたり、派遣されたJICAの青年海外協力隊員と農村に日本文化の教育を行うなどしていた。
今回ご紹介する「アジア文芸プロジェクト“YOMU”」はそんな国際交流基金のアジアセンターが企画する文学をテーマにしたプロジェクトだ。
このプロジェクトの注目すべきところは、アジア7カ国で活躍する27名の作家の書き下ろし作品が順次公開されていくことだ。彼らに与えられたテーマはこのコロナ禍という時代について書くこと。
私が継承語としているタミル語もマレーシアで活躍する若手作家によるものが公開されている。
これだけでは言語が好きな人々の興味を引けないって?
よろしい、この手のプロジェクトに関する不信は絶えないものだ。ただこのプロジェクトでは、ちゃんと、原文が、載せられているのである!
タミル語はタミル語の原文を、マレー語はマレー語の原文を、その他全て作家の書いた原語版が読めるのである。もし原語を勉強しているなら、楽しみは二倍のはずだ。そうでなくても、原語版を見てニマニマ出来るのは得……だと思うのは私だけだろうか?
作品はこちらのリンクから「作品情報」にて国ごとに見ることが出来る。
このコロナ時代に描き出されるアジアの姿を是非読んでみて欲しい。
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