こんにちは。コキあです。
よく考えると、第5章で解説する内容少なすぎる。ほぼ時制と相だけしか解説しないし。
さて、この節では時制単語、特に一般前置詞「コト」について解説していきたいと思います。
たった1単語について解説するだけなのですが、思ったより奥が深い単語なんですよね。
「コト」は、動作を行う時間を表す一般前置詞です。
例文を見た方が早く理解できるでしょう。
ニャ イーラー アヅーヅジャ キャ コト アシッヅ/
→私は昨日あなたに勝ちました。
「アシッヅ」は「昨日」という意味の名詞です。
「コト」の後に置かれたので、動作を行う時間が「昨日」であるとわかります。
「昨日」というのは、24時間と幅のある時間を表していますよね。
ですが、「コト」というのはある一点の時間を表します。
「コト」の後に幅のある時間を表す名詞を置く場合(ほぼそうだが)、その幅のある時間のどこか一点を表します。
例えば、「コト アシッヅ」という場合、昨日の朝かもしれませんし、夜かもしれません。昨日という範囲のどこか一点を表すのです。
「コト」は繰り返し訪れる時間を表すこともあります。
ニャ イール フトートジョ ルールーフ コト レイズレン
ゲレーツ/
→私は毎日昼食を作ります。
「レイズレン ゲレーツ」は毎日という意味です。
毎日というのは繰り返し訪れる時間の総称です。「コト」はある一点の時間を表すだけでなく、繰り返し訪れる時間も表すのです。
ちなみに、動詞の原形は習慣を表すことがあります。詳しくは文法5-5にて解説します。
動詞「ダンク」が使われている文に「コト」を使った場合、「コト」の時間が動詞群の状態である時間に含まれている状態になります。
ニャ ダンク ミャレーレノ キャ コト コー/
→私は今あなたを覚えています。
具体的に説明します。
「ダンク ミャレーレノ」というのは「覚えている」という意味です。「覚えている」というのは、ある一点の時間ではなく幅のある時間なのです。(進行相、完了相は幅のある時間を表すのです。)
そして、「コト コー」というのは「今」という意味で、ある一点の時間を表します。
この文の場合、あなたを「覚えている」時間(幅のある時間)の中に「今」という時間があるわけです。
よくわからないかもしれませんが、深く考えなくてもいいです。
これで第5章の第3節は終了です。次回は期間文について解説する予定です。
ここまで見て下さり、本当にありがとうございます。
新出単語
付/アヅーヅジャ/勝つ
前/コト/…に
名/アシッヅ/昨日
名/ルールーフ/昼食
形/レイズレン/全ての
名/ゲレーツ/日
付/ミャレーレノ
/覚えている
名/コー/今・時間
新出じゃない単語
形・名/ニャ/私,私の
動/イール/…になる
形・名/キャ
/あなた,あなたの
付/フトートジョ
/調理する
動/ダンク/…である
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