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文法の可視化(基本文法編)

前置き

さて、今日migdalに登録して自己紹介も終えたので、記事を一つ作ってみようよ思ったわけですが...
綴ることがありません!!!
さて困った。今日何か書いてみようと思ったのに。
言語の解説をするには文法が不足してるし、何より単語が少ない。
1時間弱悩んでたどり着いた答えは...
「文法を可視化しよう!」
...どういうことかというと、(名前は伏せますが)ある方が作っていた文法図を見つけまして、これを作れば今後の例文解説も楽になるんじゃないかと思ったわけです。
ところで、私にそんな技術があるのかという話で...
無論、ありません。
あんなに見た目がいい文法図、大体私に作れるわけがないんです。
じゃあお蔵入りにするか?でもそんなことしたらまたネタがなくなるし...。

「じゃあテキストでやってみるか」、というのがこの記事の内容です。

実際にやってみよう

ということで、あのブロックのようなものを括弧を使って再現してみましょう。

基本的な文の構成要素
主題 T≪≫
直接目的語 O₁()
間接目的語 O₂()
主語 S<>
述語 V[]
補語 C⁅⁆

補助的な文の構成要素
形容詞 j{}
副詞 v{}
助動詞 {} (無標)

今のところはこの程度でOKでしょう。

ここで、あるルールを定めます。
この言語って、形容詞と副詞、それと今後作る予定の修飾節なんかで修飾する場合って後置修飾なんです。
ですから、ちゃんと後置修飾であることを明記しなければならない。なので修飾する先の単語に対して矢印を向けておきましょう。
修飾語彙ではありませんが、意味を添える役割なので助動詞も同じです。
また、原文と日本語訳の両方で書くので、原文側は動詞の活用もあります。
そんな時は語幹にハイフンを使ってくっつけてあげましょう。活用がない場合には「∅」でもくっつけておきましょう。

さて、ルールが決まったぞ!

実践編

では、例文を用いて文法の可視化を行いましょう。
一つ目はこれだ!

pars ept asem xorl neh.(彼は小さかったかもしれない。)

では、文を分解します。
前回の記事(自己紹介)でちょっとお話ししましたが、この言語では冠詞が格を与えます。
その冠詞は、ここでいうと「pars」「asem」です。これらはそれぞれ直後の語を主語、補語(過去)にします。
さらに言うと、「asem」の語幹は「as」で、「em」は過去であるという意味を添えています。
そのほかの語彙の意味もあげておきます。
ept:彼 xorl:小さい neh:かもしれない

さあ、準備ができたので早速やってみましょう。

原文:S< pars met> C⁅as-em xorl⁆←{neh}
訳文:S<は 彼> C⁅だ-(過去) 小さい⁆←{かもしれない}

どうでしょうか。意外とよくないですか?
意味のかかり方もはっきりしたと個人的には思います。
では次は難しめの文を。

pars eptes sirzezi lirlam sakmis.(彼らは相次いでこう言った。)

さあ、これも分解していきましょう。
例にもれず、一つ一つ単語の意味を確認しましょう。

pars:主格 eptes:彼ら sirzezi:言う+三人称複数過去の活用ez lirlam:相次いで sakmis:こう

さあ、これも先ほどのように当てはめるだけで可視化できてしまうんです。

原文:S< pars eptes> V[sirz-ezi]←a{lirlam + sakmis}
訳文:S<は 彼ら> V[言う-た]←a{相次いで + こう}

はい。難しめの文でも意外とわかりやすく整理できましたね。

まとめ

今回は知らない言語でも意味と語順さえわかれば理解しやすくなることがわかりましたね。
どんな言語でも、一文だけ見るのと部分に分けてみるのでは読みやすさに違いがあると思います。なんだか言語学習のヒントを得られた気がします。

おしまい

17:50 不備があったので修正

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