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壱千弐拾四
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自分が存在を忘れないようにするためのウステル語解説 その2: 名詞、形容詞

※例文などを追加しました 2025/06/12


前回から今回までの間に私のXのアカウントが3回凍結されて、3回復活した。

今回は名詞について解説する。

主な名詞の要素

ウステル語の名詞にはその他のインド・ヨーロッパ語族の諸言語よろしく性、数、格の区別がある。

名詞の性は男性、女性、中性の3種類があり、名詞を修飾する形容詞や指示代名詞はこれに一致する。

名詞には単数、双数、複数の3種類の数があり、これに対して形容詞と代名詞には単数と複数の2種類のみがある。双数の名詞を修飾する形容詞は複数形に変化する。

名詞の格は10種類がある。

なお、ウステル語は分裂能格を有しており、動詞によって能格構文か対格構文かどちらを用いるかが異なる。

• 主格 基本的に自動詞の主語と他動詞の主語を表し、また一部の動詞において他動詞の目的語も表す。
 Dorus augheti. 「木が育つ。」

• 能格 一部の動詞において他動詞の主語を表す。
 Awimed ascmoos oroti. 「鳥が石を動かす。」

• 対格 基本的に他動詞の目的語を表す。
 Wiras avoolam edeti. 「男がりんごを食べる」

• 与格 間接目的語を表す。
 Wiras avoolam mebi d’ot 「男がりんごを私にくれた。」

• 属格 物事の所有、所属の関係を表す。
 Men leperos esti au staamoi. 「私の本がテーブルの下にある。」

• 具格 道具や手段を表し、またコピュラにおいての述語を表す。
 Amed oinone joysone deywos dukunet. 「彼は1本の槍で天を貫いた。」
 Ezj waraane mureya esti. 「私は大いなる海である。」

• 奪格 物事の分離、起点、出発などを表す。
 Mis paastat apoeienti. 「彼らは港から出発する。」

• 向格 物事の着点、到達を表す。
 Mis berj’et pedoisenti. 「彼らは山へと歩いていくだろう。」

• 処格 地点、場所を表す。
 Men leperos Eleui oskomieto 「私の本はエレウスで出版された。」 ※エレウス(Eleus):ウステル国の中心都市

• 呼格 人などへの呼びかけを表す。
 Hweezje, Weldoohx sehes. 「王よ、私に言わせてください。」

代名詞

代名詞においてはすべて呼格、そして双数形を欠いている。

一人称単数 一人称複数 二人称単数 二人称複数
主格 ezj wei tu yus
能格 meed nuzmeed tweed uzmeed
対格 me nuzme twe uzme
与格 mebi nuzmei tebi uzmei
属格 men nusom tewe usom
具格 moi twei toi uswei
奪格 med nozmed tweit uzmed
向格 mebit nuzmeit tebit uzmeit
処格 mei nuzmi twei uzmi

三人称代名詞は存在せず、その代わりに指示代名詞を用いる。
※マークダウンで表を作るのが面倒くさかったので、これより先の表は画像を以て代える。

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指示代名詞を指示限定詞として用いることがある。この際、指示代名詞は修飾する名詞の性・格・数に合わせて変化する。
 Tesiaai lepere men nomunz grap’oo.「この本に私の名前を書く。」

疑問代名詞/関係代名詞/再帰代名詞

疑問形容詞は「どんな、どのような」という意味があり、活用は関係代名詞と同じ形である。

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名詞

1型格変化 (a)
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1型格変化 (e)
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1型格変化 (o)
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2型格変化
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3型格変化
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4型格変化
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形容詞

1型格変化
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2型格変化
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3型格変化
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4型格変化
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与格形の形容詞は副詞としての機能を持つ。

 Avoolam deng'e edoo sume agho as. 「私はりんごを彼と同じくらい速く食べる。」

形容詞の比較級・最上級

形容詞の比較級・最上級を作るには、語幹に以下の語尾をつける
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 As and’os men hxblias reudor esti. 「この花は私のりんごより赤い。」
 Asio eshxur alyot sanas reudiisis esti. 「彼の血は他の誰の血よりも赤い。」

余談

前回から2ヶ月ぐらい間隔が空いてしまった。
別に言い訳をするつもりではないが、これは私が面倒くさがり屋であることが何よりの要因であるのだが、なぜそうであるのかと言うと、私には人に成果物を見せることに対する意欲とかやる気があまり無いことが大きいと思う。
子供の頃からから引っ込み思案で、今風に言えば陰キャであった私は、人から褒められるという体験が少なく、それによる喜びを味わうことも早々なかったのであった。
まあ、こうであるからといって面倒くさがり屋になるわけでは無いだろうし、そもそも、人に見せるのが…とか言ってるならばなぜこういうサイトで自分の言語を公開しているのか、という話になるのだが…

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