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グロールヘイム語文法その2【暫定版】

 どうもrhombusです。前回に引き続きグロールヘイム語の文法を紹介します。
 前回は代名詞とコピュラで文を作りました。今回は一般動詞を中心に「名詞の単数・複数と格」「冠詞の使い方」を紹介します。

前回の補遺

 本題に移る前に、前回の「はい」「いいえ」で答えられる疑問文についてその答え方を書いていなかったのでここで書いておきます。
 「はい」は「da」、「いいえ」は「lei」と言います。基本はそれだけで十分ですが、この後に疑問文の主語と動詞を付け足すとフォーマルになります。

Tamya zas urōs? - Da.
これは時計ですか? - はい。

Tamya tō lunne? - Lei, ish netam.
あなたは医者ですか? - いいえ、違います。

名詞の複数形

 まずは名詞の複数形から紹介します。複数形は主に二つ以上の物に使います。名詞の複数形にするときは、-(e)tをつけます。

Fratit(frati-t)
子供達

冠詞

 前回書いた通り、グロールヘイム語には不定冠詞がなく、定冠詞のみとなります。冠詞は対象の単語に接頭辞としてつけます。単数形の場合は“so”、複数形の場合は“su”になります。
 また、対象の単語が母音で始まる場合は間にrを入れます。

somink(so - mink)
その塔

suraidirt(sur - aidirt)
その母達

 注意:グロールヘイム語での冠詞は、「複数あるものの内の一つを限定する」ために用います。そのため、月や空など「明らかに一つしかないもの」を指すときには用いません。

現在形

 現在形は現在起こっていることや、習慣的または反復的動作などを表現するときに使います。つまり進行形がないため、「〜する」「〜している」のどちらの意味を取るべきかは文脈で判断します。
 現在形は動詞をそのまま使います。また、人称変化はありません。

Han selb.
彼は歌う。

Tō kasg.
あなたは眠る。

名詞の対格

 対格は、動作の目的となる単語に対して使います。対格は単数形の場合は-(e)n、複数形の場合は-(u)mをつけます。

Ish seim falmen(falm-en).
私は本を読む。

 この対格により、グロールヘイム語は語順が自由になっています。上の文の単語を並べると次のようなパターンがあります。

Ish falmen seim.(私は 本を 読む)
Seim ish falmen.(読む 私は 本を)
Seim falmen ish.(読む 本を 私は)
Falmen seim ish.(本を 読む 私は)

 グロールヘイム語ではこうした文も全て成立します。(ただし、動詞を文頭に置くのは頻度が下がります。)このように自由に語順を変えることでより豊かな表現ができるようになっているのがグロールヘイム語の強みです。

実践

 今回もまたまとめも兼ねて実践してみましょう。

Sir mit prōtum.
彼らはパンを食べている。

Wat sofalmen neprūd.
私達はその本を買わない。

Subundent kāvan ofartum.
その農家達は野菜を育てる。

今回も辞書を置いておきます。https://zpdic.ziphil.com/dictionary/grolheim

それでは今回はここまで。次回は形容詞や副詞の使い方と前置詞を紹介しますので、次回もよろしくお願いします。

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