ヴェフィス語の辞書は一応こちらにあるので、適宜参照してください。
基本の4クラス
| クラス名 | 特徴 |
|---|---|
| Fa(ファ)クラス | 語尾が a |
| Nai(ネ)クラス | 語尾が i, ai, e(+子音) |
| Jer(ジャル)クラス | 語尾が e, é(+子音) |
| Feiaus(ファイアオ)クラス | 上記以外の語尾 |
chaisplait メレンゲ Faクラス
acoir 改革、革新 Naiクラス
dais 死 Jerクラス
etté 八 Feiausクラス
格変化
| クラス名 | A: 指格 |
B: 属格 |
C: 奪格 |
D: 向格 |
E: 対格 |
F: 主格 |
G: 前置格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Fa(ファ)クラス | √-ai(s) | √-aut | √-eun(é) | √-el(é) | √-ai | -sé | √-aits |
| Nai(ネ)クラス | √-e(s) √-oi(né) |
√-aut | √-eun(é) √-oui(r)1 |
√-oul(é) | √-aile | -sé | √-ets √-oits |
| Jer(ジャル)クラス | √-e(s) √-oi(s) |
√-eit | √-ein(é) √-oui(r)1 |
√-eiu(s) | √-aile | -sé | √-ets √-oits |
| Feiaus(フェイアオ)クラス | √-ai | √-ait | √-ain | √-ailé | √-aile | -sé | √-aits |
ヴェフィス人は苦労してない?
練習問題
辞書を使って、答えてみましょう。
1."achais"「感謝」の単語コードはなんでしょう。
2.assnoblé「軍政」の単語クラスは、feiausクラスです。これは不規則ですが、規則的にはどのクラスに当てはまるでしょうか。
答え
クラスを特徴づける語尾 é は通常はJerクラスのものなので、規則的にはjerのはずですが、この単語はfeiausクラスで変化します。
3.faivan「言葉、言語」の格変化を書き出してみましょう。
答え
faivan の単語コードは [faL] なので、変化は以下の通りになります。
| 単語 | A:指格 | B:属格 | C:奪格 | D:向格 | E:対格 | F:主格 | G:前置格 |
| ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- |
| faivan | faivai | faivaut | faiveuné | faivelé | faivai | faivan(sé) | faivaits |
単語クラスのあとに付いた L は全ての格のカッコ内の文字が付くため、注意しましょう。
まとめ
・ヴェフィス語の名詞は、大きく分けて Fa, Nai, Jer, Feiaus の4つのクラスに分けられる。
・それぞれの名詞は語尾の特徴によってクラスに分類されるが、例外も多い。
・「なんで "chaisplait" なのにNaiクラスじゃなくて、Faクラスなんですか?」「知らん4、辞書にそう書いてあるからFaだ」「は?」「は?」
・NaiクラスとJerクラスには、それぞれⅠ、Ⅱの変化系列がある。格変化に例外がある場合は、それぞれの格を表すアルファベットの後に例外の形が付記される。
・単語クラスと付記された例外をまとめて、単語コードという。
・後で、フェリーサはエレーナにガッツリ絞られましたとさ。
-
東方方言では、NaiⅡ・JerⅡのCは -üar になる。 ↩
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éは黙字だが、ここでは母音として扱う。 ↩
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もちろん語幹生成の例外も存在する。単語コードの頭に =(文字列), と書いてある場合は、それを取り除いたものが語幹になる。例えば "litelgaté" の単語コードは =até, feiaus なので 語幹は "√litelg-" になる。なので、指格形は "litelgatai" ではなく "litelgai" という変化をする。 ↩
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元々、古語では chaisplat だったようで語尾の主母音 a でFaクラス変化をしていたのが、後の音韻変化で chaisplait になってしまったという一応の説明はできるが、それにしても「なんで、feiausじゃないのか」という疑問には答えきれない。は? ↩
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