わたしはふだん、単音節的で子音連続が少ない声調言語を作っているのですが、イテリメン語の学習を通して、長い子音連続が大量にあって発音しにくいアクセント言語も作りたいと思うようになりました。
しかし、むかしにもそのような特徴を持つ言語を作っていたことがあったことを思い出したのです。それが「ボコク語」というものです。
しかし、この言語については、一人称単数代名詞の発音以外、ほぼ覚えていません。紙のノートに詳細を書き留めていたことでしょうが、私の部屋には今までいろいろなものを書いたり描いたりして埋めてきた自由帳が20冊以上もあるので、どれに書いたのか探すのが面倒です。
そこで、まずはボコク語制作再開の準備として、Twitterの検索機能を使って、過去にわたしのアカウントでつぶやいたボコク語に関する情報の断片を集めてここにまとめてみることにしましょう。
ツイートした順に、おもしろいものだけを抜粋しています。
2023/12/1
ボコク(Boqoq)語作り始めようかな
一人称単数代名詞は/pqtb̤ˠøyɳsˤ/にしよう
2023/12/1
ボコク語で「ボコク語」は/ʙo qʰɔq zɹæiʂx vl̥ɬ/
正直、ラテン文字で書くのは絶望的すぎる
2023/12/3
ボコク語は音素として弁別される母音が9個、子音が195個ある
2023/12/5
ボコク語では/sˤ/と/sˠ/を違う音素として区別する
2023/12/8
ボコク語には文法上の数が10個ある
1.単数
2.双数
3.三数
4.少なすぎる、少なくて困る
5.少ない、少なくてほどよい
6.多くも少なくもない複数
7.おおよそ17個or0個(同形)
8.多い、多くてうれしい
9.多すぎる、多すぎて困る
10.とんでもなく多すぎる
2023/12/9
ボコク語の格について考えている
「〜の一部」をあらわす格がフィンランド語にあるらしいので、対抗して「〜の半分以上」「〜の半分以下」「〜の一部(具体的な量は不定)」を別の格で表すようにしよう
2023/12/10
ボコク語で「私はリンゴを食べる」
ɹ̥ʷœxɬˠɱˠçɮæɴʙ̥ pɢt̪l̩ʕm zˤɹɤŋ̊ʷot͜sp
俺には全然発音できん
2023/12/12
ボコク語の音素を「私がちょっとがんばれば発音できる」をテーマに改修中
子音を195種から64種にまで減らしました
2023/12/13
ボコク語で「私はリンゴを食べる」
pɹ̩s pɢt̪læm pɹ̩s ɹ̥œxɬɱçɮæɴʙ̥ pɹ̩s pɢt̪læm pɹ̩s zɹɤŋ̊ʷot͜sp
2023/12/13
ボコク語族の全ての言語(ボコク語、ボ語、ダイイチゲン語)においては、肯定文を作るために肯定を表すマーカーを置く。否定文では何も置かない。
2024/11/13
ボコク語にはaburative（油格）があり、「～からしぼった油の中で」という意味になる。植物を表す名詞のみ油格をとる
例：
gɦksʐpˠø̃ptʃʰkɬ-ɮɳ̊ʃpˤy̤ʔ͡hʟʙ
sesame-ABR
「ゴマ油の中で」
これは、早急に仕様を改めた方がよさそうですね。 終わり
新しい順のコメント（6）
ウビフ語は 母音が少なく子音がたくさんらしい
ルエン語に比べたら文法は易しそう(階層、方量詞、律(主副従)の発想、言語内言語、能格ベースの発想、順行・逆行の発想などが無いのは天国ではないでしょうか？)。
発音は優しくなって行ってる途中かな？
ルエン語が知的な難しさならボコク語は力業で押してくる難しさで、名詞・形容詞だけみても油格や銭格や塵格など変な格が山ほどあり、しかも全部不規則変化するみたいなのを想定しています
発音は私が発音できる程度にするか、ネタに振り切るか未定です
＿人人人人＿
＞ 油格 ＜
￣YYYY￣
ablative（奪格）のパロディなので、あぶらかくと読みます。
うわぁ..