attál(こんにちは)、amberです。
今回は、Cvについて説明しようと思います。
Cvは、Sanction、Phases、Illocutionという3つの要素を同時に表します。
Cvは、パート8の注意点の部分で少し言ってたように、スロット5に入れる事が出来ます。
...ですが、Cvはスロット1にも入れる事が出来る要素です。「CxとCvが両方必要なときはCxをスロット5に入れてCvをスロット1に入れる」という事も出来ますね。
注意点
- スロット5と6が埋められている場合、スロット4(Vr)を必ず入れる必要があり、スロット4の後に声門閉鎖音「'」を付けます。
- Illocutionがすでにスロット9(Ci+Vi)で使われている場合、IllocutionはCvを通して使うことはできません。その場合は、IllocutionがASRの場合と同じように表示されます。
Phases
Phasesは、行為やイベントが発生する時間的なパターンの変化を指します。
Contextual(CTX):単一の行為、イベントを瞬間的ではない単一のイベントとして考慮する。視覚的に表現すると「ー」となる。
例:
san-nraiļalまたはn-nrai'saļal
IRG/CTX/PPS-MNO-RTR-DYN-'あくび'-FAC-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/UNI
- san-nraiļalまたはn-nrai'saļal
- IRG/CTX/PPS-MNO-RTR-DYN-'あくび'-FAC-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/UNI
- あくびをしましたか?
Punctual(PCT):一瞬しか起こらない単一の出来事を指す。視覚的に表現すると「・」となる。
例:
o'kaţčacöb
ASR/PCT/PPS-MNO-STA-'痛みの度合い'-(OBL)-NRM/DEL/A/CSL/UNI-EXN1/2
- o'kaţčacöb
- ASR/PCT/PPS-MNO-STA-'痛みの度合い'-(OBL)-NRM/DEL/A/CSL/UNI-EXN1/2
- 一瞬の痛み(という概念)
Iterative(ITR):オン・オフが一瞬のうちに何回も繰り返し切り替わっている状態。何言ってるか分からないと思うが視覚的に表現すると「・・・・...」となる。
例:
â'pantaļļ
ASR/ITR/PPS-MNO-STA-'音'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/SEG
- â'pantaļļ
- ASR/ITR/PPS-MNO-STA-'音'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/SEG
- 「ピピピピ...」と連続的に鳴る音(の全体)
Repetitive(REP):短いイベントが何回も連続で発生している状態。視覚的に表現すると「----...」
例:
Ia’qantas
DYN-ASR/REP/PPS-MNO-'音'-NRM/PRX/M/CSL/UNI
音が繰り返されている
altaelgôn
STA-'刻む'-OGN-NRM/PRX/U/ASO/DCT-AGC2/7
同じようなプリンターから発される
- Ia’qantas altaelgôn
- DYN-ASR/REP/PPS-MNO-'音'-NRM/PRX/M/CSL/UNI STA-'刻む'-OGN-NRM/PRX/U/ASO/DCT-AGC2/7
- 音が繰り返されている 同じようなプリンターから発される
- 同じような複数のプリンターから発せられる音は、絶え間なく繰り返されます。
Intermittent(ITM):一瞬の出来事が短い間隔を置いて繰り返されている状態。視覚的に表現すると「・ ・ ・ ・ ...」
例:
â'bantaļļ
ASR/ITM/PPS-MNO-STA-'音'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/SEG
- â'bantaļļ
- ASR/ITM/PPS-MNO-STA-'音'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/SEG
- 「ピッ、ピッ、ピッ...」と一定間隔を置いて連続で鳴る音(の全体)
Recurrent(RCT):短いイベントが短い間隔を置いて繰り返されている状態。視覚的に表現すると「ー - - - ...」
例:
ia'daļařļまたはua'daļařļ
ASR/RCT/PPS-MNO-DYN-'呼吸する'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/CPN
- ia'daļařļまたはua'daļařļ
- ASR/RCT/PPS-MNO-DYN-'呼吸する'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/CPN
- 一定の間隔を置いて呼吸する
Frequentative(FRE):一定の間隔を置いて繰り返される反復的な一瞬の出来事を表す。視覚的に表現すると「・・・ ・・・ ・・・ ...」
例:
â'gantaļļ
ASR/FRE/PPS-MNO-STA-'音'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/SEG
- â'gantaļļ
- ASR/FRE/PPS-MNO-STA-'音'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/SEG
- 「ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ...」と連続で鳴る音(の全体)
Fragmentative(FRG):ランダムに発生する一瞬の出来事。視覚的に表現すると「・・ ・・・ ・ ・・・・ ...」
例:
hwe'maklás
ASR/FRG/PPS-INF-MNO-STA-'雨'-(OBL)-NRM/PRX/M/CSL/UNI
- hwe'maklás
- ASR/FRG/PPS-INF-MNO-STA-'雨'-(OBL)-NRM/PRX/M/CSL/UNI
- 雨が降っているかもしれません
Flactuative(FLC):イベントの長さや間隔がすべてランダムな状態。視覚的に表現すると「・- ---・- ・・・- ・- -・--・ ...」
例:
autmarļ
DYN-'信号'-(OBL)-NRM/DEL/M/ASO/SEG
信号を打つ
â'nantëiřl
ASR/FLC/PPS-MNO-STA-'音'-PDC-NRM/DEL/M/ASO/CPN
一瞬の音と短い音で構成された
- autmarļ â'nantëiřl
- DYN-'信号'-(OBL)-NRM/DEL/M/ASO/SEG ASR/FLC/PPS-MNO-STA-'音'-PDC-NRM/DEL/M/ASO/CPN
- 信号を打つ 一瞬の音と短い音で構成された
- モールス信号を打つ
Sanction
Sanctionは、主張やそれに対する反論などを表す
Propositional(PPS):第三者の意見などに関係なく、ただ事実を述べているだけのことを表す
例:
qa
ma
彼
üqal
(PPS)-MNF-'人'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/UNI
人である
- qa üqal
- ma (PPS)-MNF-'人'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/UNI
- 彼 人である
- 彼は人である
Epistemic(EPI):人間の生活の中で習慣化された事実を表す(伝われ)
例:
ˉqa
mi
あれ
oa't'apal
ASR/CTX/EPI-MNO-MNF-'地名'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/UNI
~という地名の場所
〇〇
"〇〇"
"〇〇"
- ˉqa oa't'apal 〇〇
- mi ASR/CTX/EPI-MNO-MNF-'地名'-(OBL)-NRM/DEL/M/CSL/UNI "〇〇"
- あれ ~という地名の場所 "〇〇"
- あれは〇〇という地名の場所です
Allegative(ALG):その発話が主観的な主張、つまり異議や反論の対象となる文であることを表す
例:
tʰem-mpʰâmnas
ASR/CTX/ALG-PRL-PRS-STA-'畏敬'-COU-(OBL)-NRM/PRX/M/CSL/UNI
畏敬の念を抱かせるものだっただろう
osmuil
STA-'谷'-DER-NRM/DEL/M/CSL/UNI
谷が直接原因で
- tʰem-mpʰâmnas osmuil
- ASR/CTX/ALG-PRL-PRS-STA-'畏敬'-COU-(OBL)-NRM/PRX/M/CSL/UNI STA-'谷'-DER-NRM/DEL/M/CSL/UNI
- 畏敬の念を抱かせるものだっただろう 谷が直接原因で
- 谷はあなたにとっても畏敬の念を抱かせるものだっただろう
Imputative(IPU):十分な反論や他の証拠によって反論されない限りは真実だと思われる文を表す
例:
pšei'ùlûrţ
STA-'事件'-PCR-NRM/DEL/M/CSL/UNI-EXT1/6
そのような事件の後では
lên-nsa
IPU/CTX/ASR-CPC-CNT-FAC
もうそれが出来る状態じゃない
hwaixtasár
INF-DYN-'仕事'-(OBL)-NRM/PRX/M/CSL/UNI-NA11/5
働くだろう
öqeil
STA-'男'-ACT-NRM/DEL/M/CSL/UNI
男は
- pšei'ùlûrţ lên-nsa hwaixtasár öqeil
- STA-'事件'-PCR-NRM/DEL/M/CSL/UNI-EXT1/6 IPU/CTX/ASR-CPC-CNT-FAC INF-DYN-'仕事'-(OBL)-NRM/PRX/M/CSL/UNI-NA11/5 STA-'男'-ACT-NRM/DEL/M/CSL/UNI
- そのような事件の後では もうそれが出来る状態じゃない 働くだろう 男は
- そのような事件の後では、男性は働くことが出来ないだろう
Refutative(RFU):発言が以前の主張への反論であることを表す。その反論は、客観的な事実ではなく、共有された人間の知識に基づいている
例:
i'trakahûs
(ASR)/CTX/RFU-MNO-DYN-'旅'-ASC-(OBL)-NRM/PRX/M/CSL/UNI
いや、旅に出ている最中だろう
qu
ma-IND
彼は
- i'trakahûs qu
- (ASR)/CTX/RFU-MNO-DYN-'旅'-ASC-(OBL)-NRM/PRX/M/CSL/UNI ma-IND
- いや、旅に出ている最中だろう 彼は
- いや、彼は旅に出ている最中だろう。(共有された人間の知識に基づく証拠に基づいた反論を表す)
Rebuttative(REB):発言が以前の主張への反論であることを表す。その反論は、客観的な事実に基づいている。
例:
tlan-nsacʰas
ASR/CTX/REB-MNO-CNT-STA-'悲しみ'-NRM/PRX/M/CSL/UNI
それどころか、まだ悲しい状態が続いている
ômmil.
STA-'少女'-AFF-NRM/DEL/M/CSL/UNI
少女は
- tlan-nsacʰas ômmil.
- ASR/CTX/REB-MNO-CNT-STA-'悲しみ'-NRM/PRX/M/CSL/UNI STA-'少女'-AFF-NRM/DEL/M/CSL/UNI
- それどころか、まだ悲しい状態が続いている 少女は
- それどころか、少女はまだ悲しい。
Theoretical(THR):発言が検証可能な仮説や理論を表す
例:
ai'třagwoi's
ASR/CTX/THR-MNO-DYN-'走る'-PTL-NRM/PRX/M/CSL/UNI
- ai'třagwoi's
- ASR/CTX/THR-MNO-DYN-'走る'-PTL-NRM/PRX/M/CSL/UNI
- 走っている最中ならば
Expatiative(EXV):発言が必ずしも検証が可能と言う訳ではない仮説や理論を表す
例:
a'twacoi's
ASR/CTX/EXV-MNO-STA-'存在する'-PTL-NRM/PRX/M/CSL/UNI
- a'twacoi's
- ASR/CTX/EXV-MNO-STA-'存在する'-PTL-NRM/PRX/M/CSL/UNI
- 存在しているならば
Axiomatic(AXM):発言が経験的な事実であることを表す
例:
aičnapkerdümz
DYN-'覚醒度'-(OBL)-NRM/ICP/U/CSL/UNI-EXD1/3-MOT1/8
自然と眠くなっていく
xtei'd
STA-'エネルギーを費やす'-PVS-NRM/PRX/U/CSL/UNI
エネルギーを費やすと
- aičnapkerdümz xtei'd
- DYN-'覚醒度'-(OBL)-NRM/ICP/U/CSL/UNI-EXD1/3-MOT1/8 STA-'エネルギーを費やす'-PVS-NRM/PRX/U/CSL/UNI
- 自然と眠くなっていく エネルギーを費やすと
- エネルギーを使うと、自然と眠くなっていきます。
Illocution
こちらを参照
Top comments (0)