(oωo)/こんにちは!はくメなです!
はじめに
私が創作している言語「ツォルフェー語」で、年末年始の挨拶がしたくなりました。タイトルの通りですね。それでは早速やっていきましょう。
今回作る挨拶は、「よいお年を!」「明けましておめでとう!」この二つです。じゃあ、まず「よいお年を!」から作っていきましょうか。
「よいお年を!」
「よいお年を!」の「よいお年」って、何なんでしょう。ちょっとググってみました。どうやら、「よいお年をお迎えください」が略されてこの形になったっぽいです。だから、おそらく「よいお年」というのは、「迎える(受け入れる)」の直接目的語っぽい存在にあたるはず。なのですが…
問題点
ツォルフェー語では、直接目的語(対格)であることを示す方法が現時点で存在していません。なので、このまま進めようとすると、単に「良い年」としか訳せなくなってしまいます!なんてこった!
解決策
これは普通に大変です。なので解決策を考えましょう。うーむ…
あ、思いついた。「古い年から抜け出しましょう」みたいに訳せばいいんだ。
こうすれば、「古い年」が「抜け出す」の起点となる存在(奪格)になります。そして、嬉しいことにツォルフェー語では奪格を示す方法が存在しています!やったぁ!
完成
ツォルフェー語で、「古い」は「zamea」、「年」は「paxaf」です。ツォルフェー語は、単語の後ろ側に形容詞を置く(後置修飾)ので、「古い年」は「paxaf zamea」となります。最後に、これが「抜け出す」の起点であることを示すために「paxaf」に接辞「-el」を付けて
「paxafel zamea!」
とすれば、もう完成よ。いい感じですね。この調子で次の挨拶も訳しましょうか。
「明けましておめでとう!」
これも、さっきみたいな感じで「何が明けたのか」を明確にしよう…と思ったのですが。
思いついちゃった
私は、対になっている存在が大好きです。どれくらい好きかというと、ツォルフェー語で「売る」「買う」を表す単語はそれぞれ「lemof」⇔「fomel」と、回文みたいな感じで対になってたり、同じくツォルフェー語で「食す」「吐く」を表す単語はそれぞれ「delef」⇔「velet」と、なんか回文っぽい感じになってたり、私がツォルフェー語を作るちょっと前に創作していた言語でもこんな感じの回文みたいな対応が多く確認できたりするくらいには大好きです。ならば、「よいお年を!」と「明けましておめでとう!」も、対になるようにすれば最高なのでは?と思ったわけです。元のをちょっと変えるだけで出来るから楽だしね。
どうやって対にするか
さっき「よいお年を!」を「古い年から抜け出しましょう」と訳しました。なので、「明けましておめでとう!」は「新しい年と出会えました」みたいな感じになると思います。んで、このときの「新しい年」は、「出会う」の到達点(与格)になります。まあ起点と対になる存在なので到達点になるのは当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。
完成
さっきと同じようにやりましょう。
ツォルフェー語で、「新しい」は「limoa」、「年」は先ほどと同じで「paxaf」です。さっきと同じようにすると、「新しい年」は「paxaf limoa」となります。最後に、これが「出会う」の到達点であることを示すために「paxaf」に接辞「-es」を付けて
「paxafes limoa!」
これでOK。ハイ完璧(自画自賛)。
おわりに
ここまで読んでくださったそこのあなた。どんだけ暇なんですか本当にありがとうございます。これからも、こんなテンションでてきとーにツォルフェー語を創作していくので、よろしくお願いします。この記事であなたがツォルフェー語に興味を持ってくれたなら幸いです。
それでは、temoxi(ありがとう).
そしてpaxafel zamea(よいお年を)!
Latest comments (10)
ボウニム語では、
sesel tur paršon
(良いお年を。直訳すると「さよなら、この年を」)
šiva sepin paršon
(あけましておめでとう。直訳すると「こんにちわ、新年。」
コメントありがとうございます!
なるほどぉ、間投詞を使うと挨拶であることが明確でいいですね。
私の言語にはまず「1月1日から1年が始まる」「年が明けたらそれを祝う」という文化がなく、そのため新年の挨拶が存在しません。
英語に「いただきます」がないのと同じ感覚ですね。
そういった言語における文化的な違いも面白いです😊
なるほど、そういう言語もあっていいかもですね!
言語はその話者の文化や考え方の特徴が表れやすいものなので、そこらへんも深く考えたいですね。
paxafes limoa! 2024年も頑張っていきたいですね(-ω-)
とても暇でした((この記事を書いた私も結構暇なので安心してください((こういう風に格を駆使して造るの、おしゃれだなぁとなりました
ありがとうございます!記事の作成と造語を同時に進めてたので、ちゃんとしたものになるか心配でしたが良かったです…