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かんたんたんたん
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無生物音源語(仮):転写?翻字?「音文字」

こんにちは、かんたんたんたんです。今回は12音でラテン文字や数字を表現する際の法則についてまとめたいと思います。
今回から階名を英語の移動ドで表記していくのでよろしくお願いします。

はじめに

これは転写と言うべきなのだろうか?それとも翻字?いずれにしても無生物音源語は和音を用いるため人間の声帯で発音することが不可能である。あくまで固有名詞など書記言語の綴りを表すための、言うなれば手話の指文字のようなものだと理解してほしい。手話に倣って「音文字」と呼ぶことにする。
翻字といえば、五線譜で表すべき音階をラテン文字(英語の移動ド)で表記することこそ翻字(広義の転写)と言えよう(これで心配していた辞書ツールの利用もできそうな希望が見えてきた)。

音文字のルール: ラテン文字

音文字は和音ではなく単音で表す。2連続で鳴らすと別の文字になるので注意(半音はシャープとフラットで2通り表記法があるが、より規則性のあるシャープ表記を採用する)。由来は階名の子音およびフラットで半音を表したときのドレミ階名の母音である(一部整理して変更している)。

回数 Do Re Mi Fa So La Ti
n / 撥音 p k f s l(日本語のラ) t
m b g v z r(巻舌) d
回数 Di Ri Fi Si Li
e i / y o a u / w
he hi ho ha hu

基本的にローマ字表記に倣うこととし、撥音・促音・長音は1拍休む(休符は r で転写する)

おんぷ(onnpu)→ Fi-Do-r-Re-Li
らっぱ(lappa)→ La-Si-Re-r-Si
わせい(uasee)→ Li-Si-So-Di-r

音文字の五線譜表記は旗をつなげて8分音符にする。そのため文字数は偶数の方が収まりがよく、簡潔さやメロディの美しさを求めて適宜母音を抜くことが多い。

ふぇると(ferto)→ Fa-Di-La-La-Ti-Fi
となるべきところを、ふぇるとちゃんは自身を
Fa-La-La-Ti(frt)と呼ぶ

c や j がないのでチを tshi、ジを zhi で転写することになるが、人間が発音するものではないのでそこまで厳密に考える必要はない。文字数やメロディの美しさを優先して適宜選択する。
拗音を表現するのが面倒になった上に茶とチアの区別もつかなくなってしまったが、日本語だって外来語のカタカナ表記は実際の音とかけ離れているし、同音異義語がたくさんあっても文脈で区別がついているのだから大丈夫だろう。たぶん。そうであってほしい。

音文字のルール: 数字

ラテン文字との区別は、後の記事で紹介する「数字を示す助詞和音」を置くことで実現する。Doに1を、Diに2を、といった対応をさせるので無生物音源語は12進法で数を表すことになる。

メロディ 備考
1 Do
2 Di
3 Re
4 Ri
5 Mi
6 Fa
7 Fi
8 So
9 Si
10 La
11 Li
12 Ti
13(12+1) Ti-Do 考え方は日本語の十一と同じ
14(12+2) Ti-Di 十二
24(2×12) Di-Ti 二十
144(122 Ti-Ti 10進法の100(102
288(2×122 Di-Ti-Ti 二百
1728(123 Ti-Ti-Ti 指数の数(3回)鳴らす
124 Ti-Do-Ri 121×4

桁を区切る際は休符をはさむ。

2024(123 +2×122 +8)→ Ti-Ti-Ti-r-Di-Ti-Ti-r-So

ちなみに、ゼロは音文字ではなく虚無を意味する和音の数詞形で表す。

ゼロ→ Ti↓Do
例外的に1オクターブを逸脱して下のTiを使う

よく考えたらLiとTiを使わなければ10進法で表せることに今思い至った。もしかすると、我々にあわせて10進法で話してくれる音世界のヒトが存在するかもしれない。

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