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クライネット@ベーレン語
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倍文法講座 過去・未来時制

ベーレン語文法講座の第三回になります。今回は、前回の現在時制に続いて「過去時制」「未来時制」を紹介します。

第三課 時制②過去

ベーレン語には「現在」「過去」「未来」の3つの時制があり、全て動詞の語尾(活用)で表します。

3-1 過去時制の活用

過去時制の活用は
一人称:~ihh 二人称:~ihhs 三人称:~ihht
で、単数・複数による違いはありません(あれは現在時制だけです)。

これも「二人称:-s 三人称:-t」の法則に則っていますね。
"hh"は"ヒ[ç]"と読みます。

3-2 状態動詞の過去

状態動詞、つまり瞬間的に終わらず持続する動詞は過去時制で「かつての状態」を表します。
(例)
 em ikh erdihh. 私はそこに立っていた。(em = [副詞]そこ)
 kolen fliihht. 会話は続いていた。

問題1 「あなたはそこ(em)に立っていた」をベーレン語に直しなさい。

解答
em zü erdihhs.
※zü「あなた」は二人称。

3-3 動作動詞の過去

動作動詞の過去時制は「過去にしたこと」を表します。
(例)
 ikh vak'et gekihh. 私は餅を食べた。

問題2 「あなた達(zül)は餅を食べた」をベーレン語に直しなさい。

解答
zül vak'et gekihhs.
※zül「あなた達」は二人称。

また、「過去の習慣」も表すことがあります。
(例)
 stivsurt zal staiven. 彼らは毎日歩いた。

問題3 「stivsurt zal vak'et gekihht.」の和訳の空欄を埋めなさい。
 彼らは( )。

解答
彼らは毎日餅を食べた
※zal「彼ら」は三人称。

第四課 時制③未来

4-1 未来時制の活用

未来時制の活用は
一人称:~ef 二人称:~efs 三人称:~eft
です。

未来は完全には分からないので多少曖昧な表現ではありますが、ある程度確信のある未来に対して使います。
訳は単に「〜する」としたり、「するだろう」とするのが主です。一人称の場合は意志も多少入り、「するつもり」とすることもあります。

4-2 状態動詞の未来

状態動詞は未来時制で「未来時点での状態」を表します。

(例)
 güfen em ikh erdef. 明日、私はそこに立っている。

4-3 動作動詞の未来

動作動詞は未来時制で「未来にすること」を表します。
(例)
 ji flakeft. 彼は飛ぶだろう。

まとめ

過去時制の活用は
一人称:-ihh 二人称:-ihhs 三人称:-ihht
未来時制の活用は
一人称:-ef  二人称:-efs  三人称:-eft
まとめ問題 文中の()内にそれぞれ活用語尾を入れなさい。
 stivtelen em ji liv(). 彼は毎朝そこで歌っていた。
 em ikh erd(). 私もそこに立っていた。
 ikh vak'et gek(). 私は餅を食べるつもりだ。

ZpDICの辞書もぜひご活用ください!https://zpdic.ziphil.com/dictionary/509

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