ipaerr(やあやあ)
ヅベールzuberrです。
さて、今回の記事では、サルチファールの指示詞と所有詞を解説する。
しかしだね。今回は長い!
この言語を学ぶときの面倒くささもある。ともかくは始めようか。
指示詞
全ての指示詞は基本的に、接頭辞として存在する。
近称 | 中称 | 遠称 | 不定称 |
---|---|---|---|
ten | tepp | teca | feca |
これを接尾辞に組み合わせることによって、様々な指示代名詞を作ることが出来る。
指示代名詞
\ | 近称 | 中称 | 遠称 | 不定称 |
---|---|---|---|---|
cutarr(人) | tencutarr | teppcutarr | tecutarr | fecutarr |
tarrsa(場所) | tentarrsa | tepptarrsa | tecatarrsa | fecatarrsa |
mat(もの) | tenmat | temat | tecamat | fecamat |
pasi(とき) | tenpasi | tepasi | tecapasi | fecapasi |
不規則になる場合もあるが、接辞をそのまま組み合わせた状態でも言語話者には通じる。
tencutarr faca zuberr ---> この男がヅベールである。
fecutarr faca zuberr ---> どの男かがヅベールである。
指示詞
指示詞は形容詞的に働く語であって、指示代名詞とよく似た形で用いられる。
\ | 近称 | 中称 | 遠称 | 不定称 |
---|---|---|---|---|
人 | tencu | teppcu | tecu | fecu |
場所 | tenta | teppta | tecata | fecata |
もの | tenma | tema | tecama | fecama |
とき | tenpa | tepa | tecapa | fecapa |
tencu pazouwli faca zuberr, tecu pazouwli facopat anzica ---> この男はヅベールであり、あの男性はアンツィカ氏である。
※動詞の尊敬 ==> SALCIFARRの基礎的な文法
zunke zerrco teppta farracitarrsa ---> その宿で眠る(つもりだ)。
※farracitarrsa => 宿
……というふうになる。
所有詞
通常では、「ne」や「kur」という助詞を用いて所有関係を表すが、顕性が同じ場合などでは、これらの助詞は用いることが出来ない。
そのために所有詞が欠かせない部分がある。
所有詞
代名詞で表せる所有者
その場合ならば、名詞の後に代名詞+「nei」を用いれば良い。
farratitarrsa ca nei ---> 私の宿
mathilass ze nei ---> 彼の薬
敬語の場合「nei」ではなく、「kuri」を用いる。
anzica cafarr kuri ---> あなた様の知性
代名詞で表せない所有者
その場合ならば、それは顕性にかかわらず名詞の後に所有者を置く。
farracitarrsa pazouwli ---?> 男の宿
pazouwli zunkeca zerrco farracitarrsa pazouwli ---> 男は(違う)男の宿で眠る。
pazouwli zunkeca zerrco farracitarrsa pazouwli nei ---> 男は男(自身)の宿で眠る。
※男自身の宿ならば「nei」が必要不可欠である。なぜならば、既に発言されているために代名詞で表すことが出来るからである。
所有代名詞
所有代名詞には、名詞代名詞に専用の助詞をつける。
しかし一筋縄ではなく、発話者と所有者の顕性と所有者と所有物の顕性の差によって、助詞は四通りに分かれる。
本人が話者より\ 物体が本人より |
尊い | 対等、卑 |
---|---|---|
尊 | kukurr | kuine |
対等か卑しい | kun | nuine |
実に面倒だが、例を取ろう。
※salmat => 神(顕性は8) yhelrrewth => 巫女(顕性は7) cial => 君主(顕性は7)olaparrtarrsa => 大学
cial ipapa yhelrrewth ne salmat --> 君主は巫女の神に会われる。
==> ficorr ipapa yhelrrewth kukurr --> 彼は巫女の(神)に会われる。
※顕性 ==> 5(人間) -> 7(君主) -> 8(神)cial ipapa yhelrrewth olaparrtarrsa--> 君主は大学の巫女に会われる。
==> ficorr ipapa olaparrtarrsa kuine --> 君主は大学の(巫女)に会われる。cial ipapa pazouwli kur olaparrtarrsa --> 君主は大学の男に会われる。
==> cial ipapa olaparrtarrsa kun --> 君主は大学の(男)に会われる。cial ipapa pazowli farracitarrsa --> 君主は宿屋の男に会われる。
==> cial ipapa farracitarrsa nuine --> 君主は宿屋の(男)に会われる。
……このように、四つの組み合わせがあり得る。
所有代名詞はSALCIFARR習得の難所であるから、使える必要は無い。
しかし文章を読むために覚えておくべきである。
実は……
口語の場合、指示代名詞や指示詞はten tepp teca fecaでいい。
"ten faca zuberr" --->こいつはヅベール。
"ten faca farracitarrsa" --->ここは宿屋。
……というふうに、話者に通じる。
残念だが、所有代名詞に関してのズルはない……
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