世界観の設定が十分に練られていないと感じたため、まだ会話文を書ける段階には至っていないと判断しました。よって文法解説のみを先に公開します。
今回は人称代名詞とコピュラ文を学びます。
(甲)人称代名詞
人称代名詞は以下のとおりです。
単数 | 複数 | |
---|---|---|
一人称 | kē | nggè |
二人称 | pē(普通), mbè(丁寧) | mbè |
三人称 | sē | sè |
人称代名詞はこれだけで、日本語のようにたくさんあるわけではなく、性の区別もありません。
三人称の単数と複数の違いは声調のみなので注意してください。
テー語に基本的に格の概念はありませんが、人称代名詞およびごく一部の一般名詞・固有名詞は所有を表すときに特別な形になります。これは大昔(語族の祖語の段階)にあった豊富な格変化の名残だと言われています。これについては後の課で学びます。
ちなみに、一見規則的に作られているように見えますが、kē,pēとsē / nggè, mbèとsèの母音は歴史的には異なっていました。
(乙)コピュラ文「~です」
テー語はSVOおよびSVCが基本語順です。コピュラ動詞「~です」はpānnといい、「AはBです」はA pānn Bといいます。
またついでに言うと、テー語の文には必ず動詞または形容詞がなくてはなりません。
例文天) Kē pānn haai-haǎi. 「私がルールです。」 haai-haǎi「法律、ルール」
例文地) Pē pānn sông. 「あなたは魚です。」 sông「魚」
(丙)pānnの否定「~ではありません」
動詞の否定を表す副詞ēnnは文頭に置きます。「AはBではありません」はĒnn A pānn Bといいます。
例文玄) Ēnn Yhî-hī pānn sé. 「イーヒーは王ではありません。」 Yhî-hī「イーヒー(人名)」 sé「王」
例文黄) Ēnn pē pānn sông. 「あなたは魚ではありません。」
ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。
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