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さざんか(Cada Endefluhna)
さざんか(Cada Endefluhna)

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文化依存がすぎる「今日も生き残れない非実用例文集」をデナスティア語に翻訳してみた

はじめに

 皆様こんにちは、さざんかです。

 今回はですね……タイトルのとおりなのですが、Fafsさんがこのmigdal上に投稿していた今日も生き残れない非実用例文集を見て翻訳したくなったので翻訳してみるなどしたという記事です。はい。

 えっ冒頭に「文化依存例文集」で「あんまり意味がない気がする」と書かれているのに翻訳したの? と思われるかもですが。謎に思い立ってしまったので翻訳してしまうなどしたのですよね。先駆者様もいらっしゃいますし、せっかくなので「二匹目のドジョウになろう……!」というわけです。

 文化依存とはいえ、わりと固有名詞とか借用語(実際にデナスティア語中では使わないので辞書登録はしていない)をそのままにしつつ、他の部分を翻訳するとわりと翻訳できます。
 ちなみに借用語(というか実質固有名詞)は音訳してみましたが、母音の有無とかはちょっと分からないのでまあ……はい。

 何ならこの30の例文を訳すために40以上の単語が誕生するなどしてしまいました。やったね!

 もちろん文化依存の文だらけだったので、デナスティア人にとっては「何がダメなの?」となるものもたくさんありましたし、中には危険度が上がるのでは? というものもありました。

 そう、文化依存の言葉を翻訳しなければ……いける!

 ……翻訳ですが単語ごとの逐語訳も載せたり、備考を書いたりしながら進めていこうかなと思います。ではいきます。
 
 
 

翻訳

1.バネアートを食卓に運びましたか?
Jo kineli vatalinek Baneaht fo klafta-ku?
あなた すでに 運ぶ(2sg過去) バネアート 上に 食卓-ですか?

 「klafta食卓」は食事をする用の「机」のことを指していて、「食事が置かれている」机というニュアンスではないです。食事用テーブルなら何でもあり。

2.ユエスレオネ革命は間違いでした。
Juesleoneh Nuirbaki dat nevaitoi.
ユエスレオネ 革命 である(3sg) 不当な

 デナスティア王国は王国なので市民革命は起こったことはない設定なのですが。「nuirbaki革命」はなんやかんやあって造語されていました。固有名詞扱いかなと思ったので大文字にしてあります。

3.私は皇草の原生地を土足で踏み荒らします。
Ja vammos tolosolcje teu Tamko at kaka arobatoi.
私 入る(1sg) 原生地 ~の タムコ ~と共に 靴 泥で汚れた

 皇草(タムコッ)の語末の子音が分からなかったので落としました。「tolosolcje teu Tamko」のとこを地雷ワードに変えたら誰でも怒らせることができる構文ですね(よくない)!

4.彼はトイター=ハグナンスケの仮装をしています。
Cja cjotadet feu Toita-Agnanskeh.
彼 仮装する ~に トイタ-アグナンスケ

 デナスティア語では語末の長母音はau「オー」とou「ウー」とあとeih「エイ」ぐらいしかないので落としました。あとh音もないです。

5.彼女らはラネーメ風に崩れたリパライン語を話しています。
Cjeih stodeut Lipalaine lahneh nevajatoi po Lanehmeh ruhtcjeh.
彼女ら 話す(3pl) リパライン 語 本格でない ~のような ラネーメ ~風

 三人称有性代名詞は男女の区別がないのです。

6.武力革命論は正しい。
Tlabogene Nuirbaki Tcjelesoi dat gokatzotoi.
武力 革命 理論 である 正しい

 直訳。全部一般名詞ですが固有名詞ぽかったので語頭大文字にしました。
 隣り同士で並べるとデナスティア王国では普通に非難されるどころか、下手すれば一族郎党皆〇しとか言われかねないぐらいに危険な言葉たちですね……。

7.明日は暗い森にハイキングに行きます。
Putom, ja muos feu Fedestia Bucj feu allevi.
明日 私 行く(1sg) ~に 暗い 森 ~のために ピクニック(ハイキング)

 暗い森、王国でもある程度腕に自信がなければ魔物のごはんになりにいくも同然なので「ナニイッテルノ?」となります。
 そして一般形容詞と一般名詞ですが固有名詞(以下略)

8.アレス・ラネーメ・リハンカ首相の家系図を遡ると、なんとトイター=ハグナンスケにたどり着くので、つまりイェスカは初代男性スカルムレイとしてハタ王国を統治するのです。
Kveus murkbuiteh teu Ales Lanehmeh Lianka, nanaseus laj vancjakel Toita-Agnanskeh, sit Jeska nuitzel Ata Tzarnuir tol Skallmuleih teu efet fota.
見る(条件法1pl) 血筋 ~の アレス ラネーメ リアンカ、 叫ぶ(条件法1pl) それ(敬体) ~に至る(3sg敬体) トイタ-アグナンスケ、 したがって イェスカ 統治する(3sg敬体) アタ 王国 ~として スカルムレイ ~の 第一の 男

 動詞の条件法を使って他の意味合いを示すというのがデナスティア語にはよくあるのですが、「見る」はニュアンス的な使いまわし(言語化能力不足系言語製作者の思考放棄)で、「叫ぶ」は「驚くことに」ぐらいのニュアンスです。
 そして後半は動詞が敬体のがいいかなと変えています(ちなみに敬体でない動詞も日本語のですます調程度の丁寧さは言い方次第であって、敬体は尊敬語とかの範疇です)。

 ……ちなみに共和国という語はこれまでありませんでした。「王のない国」みたいな形でひねり出てきた単語ですが、この例文集を訳さなければ生まれなかった気がする。

 翻訳さまさまですね!

9.彼らはこの真夏の試合中にお茶を煎じて飲んでいます。
Cjeih sufeut teij leflostes nit miktaitia tuosi.
彼ら 飲む(条件法3pl) お茶 沸騰させる(現在分詞副詞) ~にて 炎天下の 試合

 条件法は「~ている」にも使われます。

10.ハフリスンターリブの抵抗には理由があった。
Aflinstahlibut encjparoi jaonet deno.
アフリンスターリブ(属格) 抵抗 持つ(3sg過去) 理由(複)

 あるに「持つ」をわりと使うタイプの言語です!

11.古典リパライン語は神の言語ではない。
Jilistia Lipalaine lahneh na dat lahneh teu Efetali.
古典の リパライン 語 ない である(3sg) 言語 ~の 一神教的創造主

 一瞬「神」をjeli(多神教の神やアニミズムのつよつよ存在)で訳しそうになりましたが「あれふぃすさん一神教だったような……?」となったのでこっちにしました。多神教とかでも世界誕生のきっかけになった存在やら現象やらに使えます。

12.ショアン人は何処に行ったのですか?
Feu jidik Cjouan feko cjuidnot?
~に どこ ショワン 人(複) 去る(3pl過去)

13.4月21日は大したことない。
Notano-efet fi teu Cast Slieve na dat molpohnastoi.
20-1(序数詞) 日 ~の 4(序数詞) 月 ない である(3sg) 大袈裟な

 日が先かなと思ったので先にしました。

14.6月19日も大したことない。
Tas etan-jonet fi teu Dest Slieve na dat molpohnastoi dau.
~も 10-9 日 ~の 6(序数詞) 月 ない である(3sg) 大袈裟な 同様に

 13番の文に続いた場合の言い方ですね。文頭のtasか文末のdauのどちらかがなくても「~も」といったニュアンスは伝わります。

15.あなた達をハットイ人のようにします。
Eih taifeus tzuo po Attoi feko.
私たち 扱う(1pl) あなたたち ~のように アトイ 人(複)

 h音だけでなく促音もないです!

16.ケートニアー以外はここに入らないで下さい。
Kehtoniat tahteo na vammuhtzo cuit-seh.
ケートニア(属格) 他のもの(複数) ない 入る(2pl命令) ここに-です

 「~以外」という表現をどうするか悩んだのですが、とりあえず「~の他のもの」みたいな回りくどい表現を使ってみました。あと依頼文ですが、動詞は命令の意味にあたる命令時制(時制扱い)を使い、文末に取ってつけたような丁寧さを足した形になります(もっと丁寧なら文頭にcoを置きます)。……この構文を人は慇懃無礼と呼ぶ。

17.人権は尊い権利である。
Feko-nojalbenti dat den teu fekot koitim.
人(複)-尊厳 である(3sg) 理由 ~の 人(複) 尊さ

 人以外の種族がいない設定なのと「人権」概念がどこまで確立しているのかという問題があったわけですが。直訳が「人間尊厳は人間の尊さの理由です」という「ウナギはウナギだ」みたいな文が完成してしまいました。
 もとの文の意図を考えて「人間は尊いけど人間以外は……」みたいなニュアンスになるように調整を試みました。

 人権という言葉もわりと最近の言葉なのである種文化依存的な言葉と言えるのかもしれません。わりと。

18.フェンテショレーは総じて死すべきである。
Fentecjoleih baut naitasteo tzaleh.
フェンテショレイ しなければならない(3pl) 死ぬ(現分複数) すべて

 「baしなければならない」は今回の場合「~でなければならない」の方が訳として適していますねたぶん。
 ちなみに「フェンテショレー」は音訳ですが先に書いたように文末で「エー」は不可なので「エイ」にしていますが、デナスティア語だと複数形として使われる語尾なのでいい感じに収まっています。

19.今回の部隊には旧式のPCF-99 シェルトアンギルが補給されています。
Genistia pinsetap dat geventoi al tziesehkatia PCF-99 Cjelltouangil.
今の 団体 である 与える(受分単) ~について 前時代の PCFF-99 シェルトワンギル

 部隊はまだ訳語を作っていないし、作るほど頭が回らなかったので「pinsetap団体」を使いました。

20.ルアンシー人は純粋なリパラオネ人である。
Luancji feko dat ua musfotzia Lipalaoneh feko.
ルワンシ 人(複) である ある 純粋な リパライン 人(複)

 冠詞「uaある」は今回の場合「他にもあるけれど」みたいなニュアンスで使われています。

21.まな板。
Eseikpan.
まな板

 そもそもデナスティア王国でまな板が悪口になるのか、ならないなら同等の悪口はどのような言葉かというのを考えるのがめんどうくさかったので直訳です。

22.さっき負けたナマーナを肉にしました。
Ja nasnes Namahna tziecjeh kumastoi feu jukogoi.
私 作る(1sg) ナマーナ 先ほど 負ける(現分単) ~に 食肉

 AをBにする構文、「nase作る」を使うといい感じになるかなと思ってそのまま流用しました。

23.今回のレースはダチョウ野郎が一着だ。
Genistia piosnomi, ekvankaba osamat.
今の レース、 泥酔者 勝つ(3sg)

 「ダチョウ野郎」のニュアンスが分からず「日本語でもトリアタマという言葉があるし、そういうこと……?」と思って訳していたらなぜか泥酔者なんていう訳もはやただの悪口と受け取られかねないというか文脈上悪口であることが自明があてられていました。ドウシテコウナッタ……。

 え? まな板は直訳なのにこちらはダチョウではない? ……そもそもダチョウやダチョウ相当の生き物がいるのかを考えるのがめんどうくさかったともいいます。

24.崩れたリパライン語を話すな。
Na stodetzo cjo nevajatia Lipalaine lahneh!
ない 話す(2sg命令) ~で くだけた リパライン 語!

25.酒を飲み、煙草を吸おう。
Si sakiuso, si konotzeuso
~たり 酒を飲む(条件法1pl命令)、 ~たり タバコを吸う(条件法1pl命令)

 si+条件法という形を並べることで「~たり~たり」といったニュアンスを表現できます。

26.私はキエラヴィでお茶会をパスしました。
Ja neucolinet ateij nit Kielavi.
私 辞退する(1sg過去) お茶会 ~にて キエラヴィ

 貴族であればデナスティア王国でもお茶会を理由なく欠席すると大変なことになりますね……。

27.ヴェフィス共和国のマイヌシュ・ヴワ州で話されている方言はブルメン・ショート方言である。
Dacjlahneh stodentoi nit Mainucje-Vua-t dacji teu Vefis Mustzarnuir dat Bullmen-Cjauto dacjlahneh.
方言 話す(受分単数) ~にて マイヌシュ-ヴワ(属格) 土地 ~の ヴェフィス 共和国 である(3sg) ブルメン-ショート 方言

28.ウィトイターは応募不可です。
Toita Saltit Sindijat tahteo na kaut mernanase.
トイタ 教 信者(複属格) 他の(複数) ない できる(3pl) 応募する(原)

 注釈に目を通して、訳せる分は訳した方がよさげかもと思ったら同じ構文が再び出てきました。

29.クラナは神罰を受けた大陸である。
Klana dat soinotoka cjotzentoi al jelioboi.
クラナ である(3sg) 大陸 受ける(受分単) ~を 天罰

30.別に飢えていないが、ヴェルバーレを受けよう。
Jois na uotcjebois, sik patcjeso toktaf van ruhtaja.
言う(条件法1sg) ない 飢える(条件法1sg)、 しかし 貰う(1sg命令) 炊き出し(鍋 ~の中に 広場)

 これは平民でも普通に非難を受けるやつですね。命令時制の一人称は単数で意志、複数で勧誘の意味としても使用されます。
 
 
 

おわりに

 というわけで勢い重視で翻訳&足りない分を造語しましたせいかでした。
 燃え尽きたので何を書こうか頭が回りません。というわけで今回の記事はこのくらいにしておくことにします。

 皆様も翻訳してみてはいかがでしょうか? 文化依存でないところだけでも単語数が増えておすすめです。

 それではまた。

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