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サルカズ語の研究3:語構造

①複合語
サルカズ語の単語に於いて、複合語の構造はどのようになっているだろうか。
著名な単語であるSarkaz「サルカズ」や、Kazdel「カズデル」を見ると、それぞれsar+kaz, kaz+delで構成されていることが分かる。それぞれ、sar(無い)、kaz(家、人)、del(家)であることから、明らかに前置修飾であることが分かる。
また、Qui'sartuštaj「クィサルトゥシュタ」やqalid'arčen 「端末」などの単語を見ると、'(アポストロフィ)が頻出することが分かる。言語においてアポストロフィが意味するのは、省略の表示(英語など)、発音の分離(拼音)、声門閉鎖音/ʔ/という子音の表示(テュルク諸語など)など多様である。
ことサルカズ語においては、Qui'sartuštajの意味が「抑えられぬ希望」、Qui'sarsinnagの意味が「分かち難き希望」であるとストーリーで言及されていることから、共通要素の比較からquiが「希望」を意味する、即ち「'」は後置修飾を示す記号であると分かるだろう。

②複数形
6表ボスとの戦闘で流れるBGMのタイトル「Malihirmam」は、次の行に「Benevolantes」とある。これは、ラテン語で「慈悲深い人」を意味する「benevolans」の複数主格形なので、「慈悲深い人たち」という意味になり、「Malihirmam」は複数形と分かる。また、サルカズローグのPVで書かれていた文章「Qe malihate kerda qlim」と、「Manerit ele qlimam」との比較により、接尾辞-amが複数形接尾辞であることがわかるだろう。

*これにより、Qui'lon「クィロン」の「lon」の意味が分かる。
サルカズローグで入手できるホーム画面では、「編成」が「esqa lonam」、「基地」が「esqa londel」とある。「編成」と「基地」に共通する要素として「軍隊」を仮定すると、いずれも「軍の~」という形になる。さらにより細かい共通要素を仮定し、-amが形容詞にも接続して「~な人たち」という意味になると仮定すると、「lon」は「集まる」という意味だと解釈できる。よって、「クィロン」は「集まる希望」だと解釈できるのである。

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