皆さんこんばんは。
Tont Mei tan Felvez'aniの時間がやって参りました。
著者のFijus'です。
こちらは私が創作している言語・フェルヴェザニ語の文法事項などを解説する不定期連載記事となります。
連載名はフェルヴェザニ語で「フェルヴェザニ語と眠ろう」という意味です。「トント メイ タン フェルヴェザニ」と読んでください。
ぜひおやすみ前の静かな時間にでもお楽しみください。
第3回は時制です。
第2回で解説した通り、フェルヴェザニ語の動詞は主語によって変化します。つまり時制での変化ではありません。
フェルヴェザニ語の時制は何かしらの変化ではなく、文頭に特有の単語を付けることで表現します。
現在形
何もつけません。疑問文なら"ve"を置きます。これは第2回でも述べましたね。
ただし、ここでいう現在形とは英語の現在形とは違い、日常的に行うなどの意味ではありません。それは「習慣」と呼ばれる表現で、第4回で解説する予定の「助動詞表現」のひとつです。
Minos a ky ne la wenok. 私はこの記事を読みます。
wenok:記事、論文
Ve tilakyqu bo tilaxat n'ake tasai? 今日は雪ですか?
※直訳:今日、雪が落ちますか?
tilak(i型):落ちる tilaxat:雪 n'ake:(時を表す前置詞) tasai:今日
Ja bo ytax fis loa cu sieva. 彼は30歳です。
filsi:夫 sieva:30(形容詞) ytax:年齢
Nil bo xafelant fis san n'ake tasai cu zavain? 今日のあなたのおやつはリンゴですか?
xafelant:おやつ、間食 zavain:リンゴ
過去形
文頭に"zi"、疑問形なら"oz"を置きます。
Zi minos a ky ne la wenok. 私はこの記事を読みました。
Oz tilakyqu bo tilaxat n'ake tolvin? 昨日は雪が降りましたか?
tolvin:昨日
Zi ja bo ytax fis loa cu sieva n'ake pis' kan ytels. 彼は去年30歳です。
直訳:1つ前の年、彼の年齢は30です。
pis':~の前 kan:1 ytels:年
Oz nil bo xafelant fis san n'ake tolvin cu zavain? 昨日のあなたのおやつはリンゴでしたか?
未来形
文頭に"ela"、疑問形なら"casof"を置きます。
Ela minos a ky ne la wenok. 私はこの記事を読むでしょう。
Casof tilakyqu bo tilaxat n'ake holai? 明日は雪が降るでしょうか?
holai:明日
Ela ja bo ytax fis loa cu sieva n'ake eldar kan ytels. 彼は来年30歳でしょう。
eldar:~の後
Casof nil bo xafelant fis san n'ake holai cu zavain? 明日のあなたのおやつはリンゴでしょうか?
※3番目・4番目の文においてn'ake節とcu節の順番が違うことがありますが、どちらでも同じ意味として通じます。
Zi ja bo ytax fis loa cu sieva n'ake pis' kan ytels?
「去年」、彼の年齢が30歳であったかを聞くニュアンス。
Zi ja bo ytax fis loa n'ake pis' kan ytels cu sieva?
「去年の彼の年齢」が30歳であったかを聞くニュアンス。
というように、ニュアンスに少しだけ違いはありますがほとんど何も変わっていないのでどちらでも大丈夫です。
進行形
現在・過去・未来ともに進行形があります。
それらも同様に固有の語を文頭に置きます。
現在進行形:wint 疑問文:wyky
Wint minos a ky ne wenh'odo. 私は本を読んでいるところです。
Wyky minos fy san ne wenh'odo? あなたは本を読んでいるところですか?
過去進行形:wizi 疑問文:wintoz
Wizi minos a ky ne wenh'odo. 私は本を読んでいるところでした。
Wintoz minos fy san ne wenh'odo? あなたは本を読んでいましたか?
未来進行形:wila 疑問文:wisof
Wila minos a ky ne wenh'odo. 私は本を読んでいるでしょう。
Wisof minos fy san ne wenh'odo? あなたは本を読んでいるでしょうか?
時制が混合する際の用法
英語で特に特徴的な時制の一致という概念。フェルヴェザニ語にはそれは無く、それぞれの文の内容がいつ起こったことなのかに応じて時制を使い分けます。
とはいってもこの用法を例文を出して説明しようとすると「ima節」という面倒な用法がついてくるのでそれはima節の記事で。
第3回はここらへんで終了です。前回は助動詞まで入りたいと書きましたが量が多くなるしキリもいいので助動詞は第4回にします。
それではおつかれさまでした。
ご意見ご質問などお待ちしております。
おやすみなさい。
Fijus' Qaz'ofywei Invarom
練習問題
以下の質問文にフェルヴェザニ語でお答えください。
必要な語彙があればぜひ過去記事を参考にしてください。
Oz minos fy san ne wenok fis ky?
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