どうも、friedriceです。
今回の出題者ではないですが、勝手ながら参加者の皆さんの言語について講評(ほぼ感想)を書かせていただきました。今回初参加だった自分目線での感想でしかないですが、見ていってくれたら嬉しいです。
雑な目次
- お題 by 出題者(編 私)(前半)
- 全作品の講評(A~Iが前半,J~R,αが後半)
- 出題者賞発表後(コンペ終了後)の感想(後半)
制作者名について、DiscordまたはMigdalのユーザー名(正式名称)にさん付けで表示しております。どちらかに統一してはいない感じです。
お題
特定の身分や職業や立場の人間たちが用いている言語を作ってください。架空の身分や職業でも構いませんし、言語を話せるならば人間でなくても可。
(出題者・降雨急行さんによる補足)
・特定の人が「普通の言語」と「特定の人間同士でのみ通じる言語」の二言語を話せることが肝要
・使用者は特殊な人々なので独特な単語を作る必要がある(かも)
・地域に根差した言語は普通の物なのでお題の条件として考えていない(日本語での東北弁みたいなものはダメ)
講評
A.靴屋語 by 私
そうだよ一番目は俺だよ()discordに投稿報告を一番最初にしたからAになっただけです
書いていてふと、「人間方言ってルール補足の三番目に引っかからないか?」と思ったのですが、多分大丈夫でしょう。
Discordのスレで感想沢山送ってくれると嬉しいです!
B.komofoco語 by YKさん
(実は、Migdalでの投稿はYKさんの方が先です)
きちんと講評を書くのはこれが初めてなので、序盤からカロリー多めで困ってます。でもその分めっちゃ面白い!
komofoco語は統計学者が使う言語のようです。
この世界の統計学者は頭の中で0〜1000までの整数がランダムにでる乱数を頭の中で振ることができる。(記事より)
え、統計学者って脳内で1d1000できるの?!
まあそういう世界らしいので本当にできるのでしょう(適当)
概念が結構多くてちょっと難しめですが、なんとなく分かる部分もある感じです。
ごく普通の子音たちの中に/ʁ/があるのが驚きました。有名どころだとフランス語(北部)やポルトガル語(本土)にこの発音があるみたい。
本題に入りましょう。特色をまとめてみました。
- 母音5個(+長母音),子音23個
- SVOで後置修飾。疑問文でVSO。
- 単語ごとに子音の出現確率というのが定められていて、生成される単語はその確率でガチャって出てくるので、毎回不定。また、単語の子音数は品詞ごとに定まっている。
- 子音の後に続く母音によって、話者がその子音をどれくらいの確率で選択したかなどが分かる。
- 具格・奪格の格変化接辞や、単語の区切りをつけるための接辞でさえも確率で決まる。
- 動詞の活用も全部確率…と思いきや確率が出てくるのは否定だけ。過去形・未来系・進行形はどこかを長母音にしたり長母音を語尾につけたりする。
- 文全体のエントロピー(母音に影響される)によって叙述文/推定文/有意文と文の意味が変化する。SOCV(Cは形容)の語順で比較の文も作れる。
と、かなりボリューミーです。設定を生かしていて、一貫している良い作品だなと感じました。やはりコンペではお題を生かすことが大事だと思わされた言語でした。ちなみに、m-k-f-cの子音確率はどんな感じなんでしょうね?
C.自尊敬語 by slaimsanさん
つまり偉そうな態度をしてる人が使う言語ってことだね!
結構考えさせられました。日本語の「~れる」「~られる」の助動詞には尊敬もあれば受身・可能も自発の意味もあって、文脈で分かれる部分が大きいと思います。単語の意味派生について考えるのも一つの手ということですね。
日本語を少し改良するだけでここまで面白いものが作れるslaimsanさんの技量に感動しました。この作品は猫がかわいいと朕に思われる。
D.shelf語 by せんちゃ!さん
プログラミング言語ということですが、pythonとかc++とかでも作れそうな関数たちで、業務が多い?司書にはぴったりなシンプルな言語だと思いました。
使用しやすいのでちょっと使ってみよう
shelf add 1 0類
book plus 1 広辞苑 1
shelf add 2 8類
book plus 2 ドイツ語のしくみ 2
book plus 3 1日5分の英語史 2
使いやすスギィ!
様々なものがデータ化した世界で有り得そうって思ったけど、最近の図書館では「電子図書館」というような仕組みも導入されているので、個人的に一番実際に存在しそうな言語だと思いました。こういうのもいいね
E.IMUB汎用語 by チーム natlonalosNadlos
いももちさん、nove022さんによるチーム natlonalosNadlosの作品です。
いももちの方はよく連絡してるのですが、この記事を見る前に公開してもらった断片的な情報を見た時には困惑しました。
・コンペのやつ、なんか核爆弾爆破させまくったら火星の磁場が再形成されちゃった(事実)
・うちの言語、下手したらEnglish(IGA)になるかも(事実)
(いずれも本人のコメント)
これだけで理解できる人おる?とにかく、講評をしていきたいと思います。
言語の変革期が沢山あるのが良い!英語からどのように変化していったのかが本当に分かりやすいです。両唇・唇歯音での破裂・摩擦音がちょっとずつ両唇摩擦音に収束していくところが特にリアルでビビりました。第二次までは地球の国・地域での英語方言って言ってもかなり有り得ると思います。
特殊表現にもそれぞれの国の言葉が混じってて、まさに「火星人」として一つにまとまってる雰囲気を感じます。紹介されてる中で日本語からの表現が25%を占めてるのを見るあたり、火星開拓史の中で日本人が一定の影響力を持っていたという風に見てとれますね。想像が膨らむ
文法についても、かなり簡略化されていて、「不規則」という部分が結構そぎ落とされていますね。「よく~した」という表現も接尾辞をつけて表現できるようになっていて、IMUB居住者たちの生活の様子を少しうかがえます。文法変化も興味深いですね。
歴史に関しては、こちらの方を長く書いてしまうと人工世界コンペ(β)の講評みたいになっちゃうので短めに。ちなみに全部感想です。
- Xico社がかっこいい。実際にそういうのが将来設立されそう。
- 火星開発の歴史の中でしれっと2つの戦争が終結してるし、結局ウクライナへのクリミア返還が起こるのもリアル
- エジプトすごい、あとアメリカが ベネズエラのアレ みたいなことまたやってるんですがそれは
- 建設フェーズの密度めっちゃ高い、どんだけ建てるんですか
- 2216年から2321年までの100年を超える期間中大きな出来事がないけど、その間にあったことを想像するの楽しそう
歴史の感想はこんな感じです。まじで人工世界コンペ(β)ものでしょこれ。
日本人が学ぶには発音面とかでちょっと良さげですね。このチームはまじで想像力の勝利すぎました。
F.Bœ̂göLehœ̂Kıðœ̂r語 by かめりぁさん
なんて読めばいいかこれもうわかんねえな

ChatGPTに聞いたらこんな発音らしいです。じゃあ話題に出すときはベゴレヘキズェル語と言いますね(勝手)
投機家っていう単語をこの記事読むまで知りませんでした。一つ勉強になったね、ありがとうかめりぁさん。
ティッカーシンボルを語根にするのが良いですね。母音が語根になるくね問題は置いといて株価の上昇下降や売り買い、黒字・赤字までを接辞でつけることで1単語で表せるのが、三子音語根システムに抱合語を入れたみたいで好きです。
口語にもなるのが面白い!発音難しいけど!
「投資家」の語根がB-L-K-だからこの言語名なんですね、記事途中まで読んでやっと気づきました。情報をシンプルに表す手段として単語で話す言語、とても惹かれました。
G.アリンツァクン語 by いもさん
発音がかわいいです。/ɨ/と/ʃ/がある言語は大体かわいいと勝手に思ってます。
例文がすごい興味深いけど単語の接辞が多すぎて翻訳できません…けど名詞がクラスごとに接辞が変わるっていう概念が良い!特に神に関するところの"bapi-"という接辞に、アイヌ語の「~カムイ」(~の神)と通ずるところを感じました。やっぱり同じ抱合語だからですかね。
書いてるときに思いました。
「確かに、病院行って診察受けるとき、先生が謎の単語を繰り出すことあるよね」と。ツァツァン語を話す普通の人たちも彼らがアリンツァクン語を話すときにそう思っているのかもしれませんね。
単語のつづりに「それ」っぽい雰囲気が出ていて、テーマに合わせつつもロマンが溢れている良い言語でした。lhāpu!(ありがとう!)
H.チルノ語 by 舞孫弗たつきん。さん
東方~~~~~~~!ちなみに推しは諏訪子さまです
※単語の語義が全て埋まっていないのは、この言語が発展途上であるためである。
語義の追加は、大妖精+バカルテットの合意の元で行われる。
って言っても整数作品組大体揃ってます。整数作品でいないのは九十九姉妹・クラピ・二童子・たかね・獣王園組・錦上京組くらいですかね。それぞれのキャラクターの特性を意識した語義すぎて、文を作るときににやけてしまうほどでした。「人間」と「妖怪」で一人称を分ける、というのが幻想郷にありそうで好きです。にしても神主のカバーする領域が広すぎる。
疑問代名詞も「ヌエ」でカバーするのが良いですね。原作に忠実で、チルノ(建前じゃない天才)な言語でした。
I.ンマタアリ語 by チーム ski
山田太郎さん、ski.comさんによるチーム skiの作品です。
秘密結社の公用語、ということで、お題にすごく合ってる&ロマンがあるの2つが揃っていますね。
母音の発音が日本語に近めですね。この世界を牛耳っているのは日本人だった…?子音もチルダのありなしによって発音が変わるのが統一感がありますね。能格言語?!たまげたなぁ… 格変化で似てる仲間がまったくいないソロ処格に涙を隠せません。個人的には絶対格変化が一番好きです。「タアリ」という悪魔についてや秘密結社の構造に関する語彙など、その人たちだけが使う語彙も沢山あって良いですね。
最終的な記事の文字数を確認していたら、チームskiの記事が一番文字数が多いことが分かりました。後出しじゃんけんで殴ってくるスタイルのかっこいい作品でした。ありがとう
まだ後半があります!!!!!!
なんとか前半を書き終わりました。後半も早めに出すつもりなので、よろしくお願いします。見ていただきありがとうございました!
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