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Pekteno_hk0804
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レーシリス人の人名について

 レーシリス共和国連邦は、多くの民族を抱える多民族国家なのですが、それらの人名について紹介させていただこうと思います。

 レーシリスに住む人たちの名前に関しては、レーシリス王国時代の名残が多くあり、また神話や英雄伝に出てくる人物名が好んで使われる傾向があります。


名前の法則性
 
 レーシリス人につけられる名前、特にフルネームについては特定の法則性があります。
なかでも、貴族や王族という位の高い人物は、治める領地などの名前なども入ったりします。

 では、実際にレーシリス王国の初代国王オリエ・ドーシャ・サレムのフルネームを基にしながら見ていきましょうか。

オリエ・ドーシャ・アルズナヴェーテ・ラ・レーシリス・サレム
Olie Döxa Alznavëte la-Rësilis Salem
となります。

これを分解していくと、
(名前)+(尊称)+(父称+接尾辞)+(領地)+(苗字)となります。

 この人は初代国王として治める地域(領地)であるレーシリス王国を表すラ・レーシリス(la-Rësilis)が与えられました。
一般市民に関しては、領地をなくしたものがフルネームとなります。

 それでは、一個一個見ていきましょうか。


名前

 名前は前書きにも書いた通り、神話だったり英雄伝だったりから来ているものが多くあります。
初代国王オリエに関しては、英雄伝に出てくるオレインが由来です。

 神話の名前になると、例えば前の記事に出てきたルミフィアテは、

・ルミ
・ルミフィーネ
・ルマインフェス
・ルーマナ
・ルファーテ

などと、多くの派生した名前があります。
そして、このルミフィアテは女性のため、実際に女性に多く使われる名前だったりもします。

 また、生まれた地域で名前の特徴があったりしまして、レーシリスでは-eや-sで終わる名前が多いのですが、一方リーデス共和国というのが構成する国にあり、そこでは-aや-vilで終わる名前が多いという特徴(リーデス系名称)があります。
他の地域では-izieだったり-sirをつけたりする地域もあったりします。


尊称

 この尊称というのは、あとになって授与されたものであったり、特徴を表したあだ名だったりもします。
また、これについては家長の名がとられることもあったため、現代ではファミリーネームとして使われることもあります。
人の名前を敬称にして扱う場合、(名前)+(尊称)が一般となります。


父称

 名の通り、父親の名前をつけたものとなります。
そして、接尾辞は「ヴェーテ」となります。

この接尾辞は本人の性別によって変わり、男性は「ヴェーテ」となるのですが、女性は「ヴェルダ」となります。
つまり、オリエの父親はアルズナっていうことなんですね~。

ここで、一つ!私が好きなライトノベルで「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」というのがあるのですが!!!
ヒロインの名前がアリサ・ミハイロヴナ・九条といいまして、ロシアでは女性の名前の父称が(父の名前)+ーヴナとなります。
だから、ここからわかるのがアリサの父親の名前がミハイロ(ミハイル)になるということなんです!(オタク特有の早口)
以上、余談でした。


苗字

 これは、よく見られる苗字のままです。
この苗字は古代につけられたものが多く、当時の職業であったり、身分であったり、家柄であったりなどの特徴をもちます。

 例えばエルマンス王国のフィスマ王の苗字「エルメトゥス」になりますと、
レシェビース語では「長」をMetus(メトゥス)をいい、フィスマ王の家は代々エルム族を統治する家系でした。
なのでエルム族の長という意味を込めて、Erum+Metus→Erumetusになったと言われています。


愛称

 レーシリスにもニックネームなどの文化があり、本人の名前を基にしてニックネームを決める習慣があります。
場所によってニックネームは当然ちがうのですが、中国で言う「小〇(〇ちゃん)」のような風習があります。

 例えば、「ルマインフェス」という名前だった場合、「ルマフェ」だったり「ルーフェ」と名付ける風習があります。


以上が、人名についての紹介でした。
まだ、多くの名前は考えられていないので割愛させてもらいますが、それなりには書けたのでよかったです...
あとは、作成中に好きな本とかに夢中になってあらぶらないようにしましょう...
ご視聴ありがとうございました。

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sashimiwiki profile image
Fafs F. Sashimi • Edited

『ロシデレ』……昔に一巻だけ読んだなあ……
私もラノベを良く読むんですけど、おすすめは『葉桜が来た夏』ですかね、『なれる!SE』も第一巻分は無料公開されているので読みましょう、というか夏海公司先生作品をすこりましょう(オタク特有の早口)
言語関係の話をすると、やっぱり海外の小説を読むのが面白くて、『帰ってきたヒトラー』の "Spiegel" のネタだったり、『ダヴィンチコード』の謎解きに関わる言葉遊びなどはやっぱり原語に立脚する魅力がありますよね。小説ではないですけど、タミル映画は怒涛の言葉遊びの連続で、日本語字幕では得られない栄養素がありますね(日本に上陸しているタミル映画は大抵ヒンディー語からの重訳で、言葉遊びも字幕では分からなくなってしまっている)……サンガム文学の血脈が映像芸術にまで繋がってると思うと何かゾクゾクするものを感じませんか?(オタク特有の共感を求める謎の表現)

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hotate_kun0804 profile image
Pekteno_hk0804

おすすめいただいた本、ぜひ読ませていただきます!
私はラノベは本記事にも出てきた「ロシデレ」などのラブコメを読むのですが、企業を元にしたコメディ(漫画になるけど「NEW GAME!」など)も非常にすこなんですよね...
言語関連の本になるなら、「ピダハン」であったり、無文字社会について書いた本がありまして、それもすこれると思います(小並感)
タミル映画や文学に関しては門外漢なのですが、タミルの詩を1度読ませていただき、確か恋愛を謳った詩を読んだ記憶があり、当時の恋愛観についての印象が残っております。