こんにちは。コキあです。
キャア語に大きな改訂が起こりました。進行形が使えなくなったり順位表現の方法が変わったりしました。つまり、この記事で解説する文法は改定後の文法です。
さて、この節では順位表現について解説していきたいと思います。
最上表現とよく呼ばれる(気がする)表現のことです。「あれって最上だけなく順位を表すこともよくあるのでは?」と思ったためこのような名前になりました。
この節は自分の解説が下手なのも合わさってかなり難しいものとなっています。頑張って読んでください。
順位表現では優劣表現や同等表現などと同じように程度を比較します。
そもそも、順位表現とは何でしょうか。キャア語の順位表現とは、ある範囲の中で主語にあたるものが何番目の程度にあるのか、を表します。
ここでは「私は5人の中で2番目に賢いです。」という文を作っていきましょう。
まず、「私は賢いです。」という文章は次のように作れます。なお、「エーゼレン」は「賢い」という意味の形容詞です。
ニャ ダンク エーゼレン/
→私は賢いです。
この文を順位表現にするためには、「トロン」という単語を使います。
「トロン」は「…番目」といった意味の名詞です。この語は序数で修飾して使います。基数ではなく序数で修飾するのでこの語は単位ではありませんが、単位のようなものだと思ってください。
「マ 2 トロン」は「2番目」と訳されます。
この語を主語に所有させることで順位を表します。
どういうことか説明します。「ニャ ダンク エーゼレン」の主語は「ニャ」です。「ニャ ダンク エーゼレン」を「私は2番目に賢いです。」という意味の順位表現にするには、「ニャ」が「マ 2 トロン」を所有しなければありません。
所有は順連結前置詞「テテ」で表します。ですが、「ニャ」の場合は形容詞として用いることでも所有を表せます。(文法3-3参照)
つまり、「ニャ」が「マ 2 トロン」を所有させるときは、「ニャ マ 2 トロン」とするのです。
ラキャ ニャ マ 2 トロン ダンク エーゼレン/
→私は2番目に賢いです。
(なお、「トロン」は代名詞ではないため「ラキャ」が置かれています。)
ややこしいですが、次が最後です。
範囲を表す一般前置詞に「ツツ」というものがあります。「ツツ」は「…中で」と訳されます。
今回作りたい文は「5人の中で」という範囲があります。「5人」は「5つの人」と解釈して「5 ホーモ」と訳せます。
「ツツ 5 ホーモ」で「5人の中で」となります。
ラキャ ニャ マ 2 トロン ダンク エーゼレン ツツ 5
ホーモ/
→私は5人の中で2番目に賢いです。
これにて順位表現の文の完成です。
ちなみに、範囲(「ツツ」)は省略することができます。
ラキャ ニャ マ 2 トロン ダンク エーゼレン/
→私は2番目に賢いです。
この場合、範囲は文脈で推測される範囲になったり、全てが範囲になったり(この文の場合、世界中で2番目に賢い、という感じ。)します。
「マ 1 トロン」とすることで「1番目」と訳されます。ただ、「1番目」は「シュイミ」という単語を使って表すこともできます。
ラキャ ニャ マ 1 トロン ダンク アピリーメ/
→私は1番元気です。ラキャ ニャ シュイミ ダンク アピリーメ/
→私は1番元気です。
「マ 1 トロン」は「シュイミ」に置き換えることができるのです。
これで第4章の第5節は終了です。次回は第4章の内容をまとめた練習問題を投稿する予定です。
ここまで見て下さり、本当にありがとうございます。
新出単語
形/エーゼレン/賢い
名/トロン/…番目
前/ツツ/…中で
形/アピリーメ/元気な
名/シュイミ/1番
新出じゃない単語
形・名/ニャ/私,私の
動/ダンク/…である
名/ラキャ/何らかのもの
副/マ/…番目
形・名/ルイン(2)/2,2つの
形・名/アーレ(5)/5,5つの
名/ホーモ/人
形・名/イン(1)/1,1つの
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