Migdal

コキあ
コキあ

投稿

キャア語 文法 5-1 相

こんにちは。コキあです。

どうでもいい話を1つ。(飛ばして結構です。)

「キャア語」は漢字で表すと、「箒語」となります。由来は、「コキア」という植物が「ほうき草」という別名を持っていることからです。

ちなみに、「キャア」は「コキあ」からきています。「コキア→キア→キャア」みたいな。

「コキあ」はどこからきたのでしょうか。植物のコキアから来ているのは確かです。


第5章では、相や時制について解説していきます。

この節では、相について解説していきます。ただただ難しいので頑張ってください。(他言語の相に関する知識があればそんなに難しくないかも?そうでもないかも?)

第1章はこちらから
第2章はこちらから
第3章はこちらから
第4章はこちらから


文法2-2にて動詞は付動詞によって使い分けると解説しました。

そのときに、そのルールは絶対ではないと言っていました。

」「」「」で終わる付動詞を「イール」の後に置いても、「シュ」「ジャ」「ジョ」で終わる付動詞を、「ダンク」の後に置いてもいいのです。

もちろん、そのように置くための条件があります。それを今から解説していきます。


キャア語には4つの相が存在します。5つとする場合もありますが、それについては後で解説します。

それぞれの相の名前は以下のとおりです。括弧内は相の別名です。

・開始相(イール相)
・進行相(ニーツ相)
・完結相(ケップ相)
・完了相(ダンク相)

それぞれの相の意味と表し方について解説していきます。

なお、この節では解説をわかりやすくするため、簡単な2つの例文の相だけを変更したもののみを使います。

ニャ イール フーフジャ アーポ/
 →私はリンゴを食べます。

ニャ ダンク クガーガフ ロロ カールロク/
 →私は服を着ています。


開始相は動作が始まった瞬間を指します。

例えば、「食べる」の開始相は、食べ始める瞬間です。食べるために椅子に座った瞬間のことだったり、食べ物を口に入れた瞬間のことだったりです。

(ある1つの相だからといって、解釈が一つに定まるわけではありません。上のように、さまざまな解釈ができます。)

開始相は、動詞「イール」を使うことで表すことができます。

ニャ イール フーフジャ アーポ/
 →私はリンゴを食べます。

ニャ イール クガーガフ ロロ カールロク/
 →私は服を着始めます。

2つ目の例文は「クガーガフ」という付動詞を使っているのに「イール」が使われています。


進行相は動作を行っている、動作を進行している期間を指します。

例えば、「食べる」の進行相は食べている途中です。食事の最中であったり、噛んでいる最中であったりです。

進行相は、助動詞「ニーツ」と動詞「ダンク」を使うことで表すことができます。

ニャ ニーツ ダンク フーフジャ アーポ/
 →私はリンゴを食べている途中です。

ニャ ニーツ ダンク クガーガフ ロロ カールロク/
 →私は服を着ている途中です。

1つ目の例文は「フーフジャ」という付動詞を使っているのに「ダンク」が使われています。


完結相は動作を終える、動作が完結する瞬間を指します。

例えば、「食べる」の完結相は食べ終わった瞬間です。最後の一口を頬張り「ご馳走様」と言った瞬間、などでしょうか。

進行相は、助動詞「ケップ」と動詞「イール」を使うことで表すことができます。

ニャ ケップ イール フーフジャ アーポ/
 →私はリンゴを食べ終えた瞬間です。

ニャ ケップ ダンク クガーガフ ロロ カールロク/
 →私は服を着終えた瞬間です。


完了相は動作を終えた瞬間以降の期間を表します。

例えば、「食べる」の完了相は食べ終わった後、すでに食べている状態です。まだお腹がいっぱいである期間、などでしょうか。

完了相は動詞「ダンク」を使うことで表すことができます。

ニャ ダンク フーフジャ アーポ/
 →私はリンゴを食べ終えています。

ニャ ダンク クガーガフ ロロ カールロク/
 →私は服を着ています。


ここまでの話で、「付動詞の語尾で動詞を使い分けるルールってなんだったんだよ!」と思う人もいるかもしれません。

そのルールがある理由が3つほどあるのですが、そのうち1つを紹介します。

それは、「無相」という相の存在です。(先ほど、相を5つとする場合もあると言いましたが、それは「無相」を含むか含まないかです。)

無相とは、相をとくに指定しない場合などに使うものです。具体的な使用例は第7章にて登場します。

無相を表現するときは、付動詞の語尾で動詞を使い分けるルールに従った動詞にします。

どういうことかというと、

ニャ イール フーフジャ アーポ/
 →私はリンゴを食べます。

という文は開始相とも捉えられますが、付動詞の語尾で動詞を使い分けるルールに従っているので無相とも捉えられるのです。


これで第5章の第1節は終了です。次回は活用について解説する予定です。

ここまで見て下さり、本当にありがとうございます。


新出単語

助/ニーツ/…ている
助/ケップ/…終える


新出じゃない単語

形・名/ニャ/私,私の
動/イール/…になる
付/フーフジャ/アーポ
動/ダンク/…である

付/クガーガフ/着ている
前/ロロ/…に
名/カールロク/服

Oldest comments (0)