関連記事
この記事は、以下ふたつの関連記事(特に「コメントに応じて変化する言語」)のコメント欄から反映された記事の変更内容に伴って随時更新されます。
そのため、最新の情報を確認するには、下記の記事を参照してください。
※本記事の内容は、上記二記事に基づいて随時更新されます。本記事のコメント欄では、本記事における上記二記事との矛盾点の指摘のみ受け付けております。
標準語
標準語は大きくアブギダの???文字を使用したもの、及びラテン文字を使用したものの二種類に大別される。
なお、ラテン文字を用いた文字体系は大きく分けてASCII法(電算転写法)とハーチェク法(補助正書法)の二種類があり、それぞれ???帝国内の一部地域で使われている。
子音と綴り字の対応一覧
ラテン式ASCII法
音素 | 表記 | 音素 | 表記 | 音素 | 表記 | 音素 | 表記 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
p | p | g | g | t͡ʃ | ts | ⱱ | vh |
b | b | k’ | kq | ʈ͡ʂ | tsh | ɽ | rh |
p’ | pq | kʰ | kh | ɡ͡ɣ | gh | r | r |
pʰ | ph | ɡ͡b | gb | f | f | l | l |
t | t | ʔ | q | v | v | β̞ | w |
d | d | m | m | s | s | j | j |
t’ | tq | n | n | z | z | ɥ | wj |
tʰ | th | ŋ | ng | ɕ | sh | w | wh |
k | k | p̪͡f | pf | h | h | ∅(ʔ?) | (無表記) |
ASCII式綴り字表記においては、qのかわりにcが用いられる場合もある。
ラテン式ハーチェク法
音素 | 表記 | 音素 | 表記 | 音素 | 表記 | 音素 | 表記 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
p | p | g | g | t͡ʃ | ts | ⱱ | vh |
b | b | k’ | ǩ | ʈ͡ʂ | tsh | ɽ | rh |
p’ | p̌ | kʰ | kh | ɡ͡ɣ | gh | r | r |
pʰ | ph | ɡ͡b | gb | f | f | l | l |
t | t | ʔ | å | v | v | β̞ | w |
d | d | m | m | s | s | j | j |
t’ | ť | n | n | z | z | ɥ | wj |
tʰ | th | ŋ | ng | ɕ | š | w | wh |
k | k | p̪͡f | pf | h | h | ∅(ʔ?) | (無表記) |
放出音及び、/ɕ/の発音に対してハーチェク「 ̌」を用いることから名付けられた綴り字体系。
「å」は声門破裂(閉鎖)音を表す子音字としてはたらく。
共通事項
子音及び半母音の合計で35種類ある(ゼロ音素を含まず)。
促音(長子音)は最初の子音を繰り返して表記する。
例 öthokkhaa/∅øtʰokkʰa:/
「ng」は母音の直前では/ŋg/と発音される。
/∅/の詳細は後述。語頭では原則として声門破裂音として発音される場合が多いが、声門破裂音を発音しないことも自由異音として認められている。
語中・語尾では全く発音されない。
ASCII法・ハーチェク法を通じて、ダイグラフ・トリグラフとして用いられる文字列をひとまとまりの単独の子音(あるいは、長子音)として発音するのを回避するためにアポストロフィ(')を用いる。
例v'vhwuuwh/vⱱβ̞u:w/
母音と綴り字の対応一覧
音素 | 表記 | 音素 | 表記 |
---|---|---|---|
a | a | e | e |
i | i | o | o |
u | u | y | y |
ɜ | ë | ø | ö |
ï | ï | ɯ̽ | ü |
ASCII式とハーチェク式で共通して用いられる体系である。
/ø/はIPAでは/ʌ/に相当する。なお、ゼロ音素を示す/∅/とは似て非なる文字である。
また、一音節内に母音字は二文字まで連続させることができる。
同じ母音字が二つ続いた場合、長母音となる。
例 öthokkhaa/∅øtʰokkʰa:/
母音にもゼロ子音と同様にゼロ母音が存在し/∅/を用いて表記する習慣があるが、こちらは全く発音されない。詳細は後述。
ウムラウトについては、(特にPCやスマートフォンなどで用いる場合を中心に)表記が省略される場合もある。ウムラウト省略はASCII式を用いる場合に多いが、ハーチェク式でも見られないわけではない。
なお、ハーチェク式表記においては母音字に記号をつけた「å」が声門破裂(閉鎖)音を示す子音として用いられることに注意。
方言
一部方言にのみ見られる母音の一覧
一部方言には、標準語には存在しない母音が見られる。
音素 | 表記 | 音素 | 表記 |
---|---|---|---|
ã | ą | ɜ̃ | ę̈ |
ø̃ | ǫ̈ | ï | ï |
ɯ̽ | ü |
これらの母音は一部の方言のみに存在し、記事中で主に言及されている標準語(????連合帝国の第一公用語として体系化された標準変種)には存在していない。
一部方言において半広~広母音が鼻母音と非鼻母音の対立を持つ。これは該当母音字にオゴネク(˛)を付加することで表現される。
また他の方言に出現する/ï/及び/ɯ̽/はそれぞれウムラウトつきの「ï」と「ü」で表現される。
※なお、上記の表には一部方言にしか見られない母音をすべて掲載しているが、これらのうち「ï」や「ü」で表される母音を持つ方言変種と、鼻母音を持つ方言変種はそれぞれ別の地域で話されているものであることに注意が必要である
一部特殊な発音記号について
/ø/はIPAでは/ʌ/に相当する。
/∅/は特殊な発音記号であり、発音されない。ゼロ子音及びゼロ母音を示すために用いられる。
öphëtqa語において、音節は以下のように定義される。
(C) C (X) V (V) (C)
Cは子音、Vは母音、Xは半母音(/β̞ /及び/ɥ/)であり、カッコで括られていないCとVを必須の要素とする。この時、カッコで括られていないCとVのうち、空白となっている場所に、規範的では発音記号として/∅/をあてる。
なお、Cがゼロ子音となった場合の制約はVが存在することのみであるが、Vがゼロ母音となった場合は、必須のCに共鳴音(鼻音、はじき音、ふるえ音、接近音、側面接近音)のいずれかを必要とする。
(なお、母音も共鳴音の一種のため、öphëtqa語は音節内に必ず共鳴音を必要とすると言い換えることもできる)
未解決問題
/jβ̞ /と/ɥ/は音韻的に対立しているのか?
/vⱱβ̞uuw/の綴り字をいかに表すか? 解決済(後日消します)
語頭においてゼロ子音と声門破裂(閉鎖)音は発音上まったく区別されない。しかし、綴り字上声門破裂音(q、c)がある場合は、やはり形態には影響を与えるのか?
akrantiain(随時更新)
現在ZpDICに掲載しているöphëtqa語辞書(仮)において使用されているakrantiainです。ラテン式ASCII法を用いて記述されております。
こちらの辞書につきましても上記二つの関連記事の変更内容に基づいて随時更新されます。
#öphëtqa#
PUNCTION = "." | "," | "!" | "?" | "-";
vow = "a" | "e" | "i" | "o" | "u" | "y" | "ë" | "ö" | "ï" | "ü";
cons = "p" | "b" | "t" | "d" | "k" | "g" | "gb" | "c" | "q" | "m" | "n" | "ng" | "sh" | "f" | "v" | "s" | "z" | "h" | "vh" | "rh" | "r" | "l" | "wh" | "j";
semivow = "wj" | "w";
unvoicedPlosive = "p" | "t" | "k";
unvoicedPlosive ( "c" | "q" | "̌" ) -> $ /’/;
unvoicedPlosive "h" -> $ /ʰ/;
"t" "tsh" -> /ʈ/ $; "t" "ts" -> /t/ $;
"p" "pf" -> /p̪/ $;
"tsh" -> /ʈ͡ʂ/; "ts" -> /t͡ʃ/;
"gh" -> /ɡ͡ɣ/; "pf" -> /p̪͡f/;
"s" "sh" -> /ɕ/ $;
"v" "vh" -> /ⱱ/ $; "r" "rh" -> /ɽ/ $;
"gb" -> /ɡ͡b/; "sh" -> /ɕ/;
"vh" -> /ⱱ/; "rh" -> /ɽ/;
"w" "wj" -> /ɥ/ $; "w" "wh" -> /w/ $;
"wj" -> /ɥ/; "wh" -> /w/;
#/ɥ/が/jβ̞/との対立を示さない場合、"jw"とすべきか#
"n" "ng" -> /ŋ/ $;
"ng" vow -> /ŋg/ $;
"ng" -> /ŋ/;
"a" "a" -> $ /:/; "e" "e" -> $ /:/;
"i" "i" -> $ /:/; "o" "o" -> $ /:/;
"u" "u" -> $ /:/; "y" "y" -> $ /:/;
"ë" "ë" -> $ /:/; "ö" "ö" -> $ /:/;
^ "a" -> /∅a/; ^ "e" -> /∅e/;
^ "i" -> /∅i/; ^ "o" -> /∅o/;
^ "u" -> /∅u/; ^ "y" -> /∅y/;
^ "ë" -> /∅ɜ/; ^ "ö" -> /∅ø/;
#語頭母音の前には形態的に影響を及ぼすゼロ子音がある#
#発音上は声門閉鎖音または無子音であり、弁別的でない自由異音である#
"p" -> /p/; "b" -> /b/; "t" -> /t/; "d" -> /d/;
"k" -> /k/; "g" -> /g/; ( "c" | "q" ) -> /ʔ/;
"m" -> /m/; "n" -> /n/; "f" -> /f/; "v" -> /v/;
"s" -> /s/; "z" -> /z/; "r" -> /r/; "l" -> /l/;
"w" -> /β̞/; "j" -> /j/; "h" -> /h/;
"a" -> /a/; "e" -> /e/;
"i" -> /i/; "o" -> /o/;
"u" -> /u/; "y" -> /y/;
"ë" -> /ɜ/; "ö" -> /ø/;
#方言でしか用いられない母音字については削除済#
"'" -> //;
"-" -> //;
"," -> //;
"." -> //;
"!" -> //;
"?" -> //;
最新更新日:2023/7/10/20:40頃←変える
変更履歴
2023/7/10/15:50頃 第1版の公開
øpʰɜt'a語の地位に関する記述を追加(20:40頃)
リンク切れの修正(23:25頃)
記事の設定を個人→寄稿に(同上)
2023/7/DD/HH:MM頃 第2版の公開
子音表記法としてASCII式とハーチェク式を分離
方言独自の母音を分離
akrantiainから方言専用母音、アポストロフィによる放出音表記を削除
ゼロ音素に関する記述を追加
第一版のアーカイブ化
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