Migdal

さざんか(Cada Endefluhna)
さざんか(Cada Endefluhna)

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Depinatzo cao.

「これらを片付けなさい」
「これらを回収しなさい」

 タイトルに書いた文は、私が作成しているデナスティア語で以上のような意味を指す。別に普通の言葉なので「企画趣旨に沿っていないのでは」という意見が上がるかもしれない。はい、私が推している理由はこれらの日本語訳にはありません。理由は別の日本語訳の方にあります。
 というか、そもそもそれ以前の話として、自作の推しフレーズですらなく、自作の推し単語だったりするわけで(こら)。でも、語句と書いてあるし、いいよね。いいですよね(書いていて自信がなくなってくる)?

 で、その推しフレーズ(?)というか推し単語だが、「depinae」(発音は/depina/。語末のeは簡単に言えば不定詞マーカー)という半自動的に生まれた単語である。造語者なのに若干畏怖を覚えている。自作の言語なのに、である(逆に自作ゆえ?)。
  
  
  
 というのも、「depinae」という語には「積分する」という意味も持っているのだ。いや、そもそも「積分する」という意味を表すためにこの語が造語されたといっても過言ではない。
 「足す」とか「引く」といった動詞ができていないにもかかわらず、この語が先に(それも、半ば自動的に)生まれてしまった。とにかく、場違い感がとんでもない単語なのだ。
  
  
  
 ただ、この語そのものは前述の通り、他の意味も持っている。とはいえ、それらはカモフラージュで、最初に生まれた意味は上述の通り「積分する」。
 念のために書いておくと、私は別に直接「積分」を造語したわけではない。「de:再び」と「pinae:集める」の部分に分けられる。一応。zp〇ICの田日辞書(田はデナスティア語の略)にも書いてある。
  
 この単語が生まれたのは、偶然書店で数学関連の本を手に取った時のことだ。
  
 たまたま開いたページには「微分とは細かく分けること」、「積分とは分けたものをもう一度積み重ねていくこと」のような(意訳)ニュアンスの解説が載っており。この時に「もしデナスティア語なら何と言うんだろう……」と考えてしまったが早いか、その場でこの語が誕生し、現在に至る……という感じである。

 すでに、二つの形態素は完成していたので「分けたものをもう一度積み重ねる」というイメージからインスタントで造語してしまったわけなのだが。
 そんなわけで、算数用語すらできていない状況で生まれてしまった数学用語なのだが。私は(自画自賛度100%になってしまいますが)この語を気に入っている。

 それこそ、翻訳で一度も使ったことがないのに覚えていられるレベルなのだ(そもそも、高校数学のテストを翻訳することこそ稀であろう)。これは推しフレーズといっても過言ではないのではないだろうか(「ではない」が重複して過言)。

 というわけで、私の推しフレーズ(単語)として「depinae:片付ける、回収する、積分する」をあげることにする。
  
  
  
※今回は「だ・である調」中心で書いてみました。なお、今後の記事が「だ・である調」と「ですます調」のどちらになるかは、それぞれの記事執筆時の私の気分によります。今回のように混ざることもあります。

人気順のコメント(2)

たたむ
 
atridott profile image
Atridott

へー!面白い
英語の Integral も調べると同根語(Integer, Integration, etc...)が大量に出てきて気持ちいいですや

たたむ
 
sazankaiueo profile image
さざんか(Cada Endefluhna)

整数と積分と統合が同根ですか…!普通に造語して派生させていると、ここまで意味を変えることとか滅多にないので新鮮ですね。
自然言語、やっぱり奥が深い…。