この記事は、Lineparine Disocord1において、1月29日にSkarsna.melovilijuによって提示された見解に由来する。速報的にまとめたので乱文・抜け落ち等にはご容赦を。
melovilijuは "Siss lkurfo es iulo mels lojiede'd acirl."2 という文章において、「melsが名詞にかかっているのでは?」と疑念を示した3。
この疑念が生まれる理由は、「名詞/動詞に掛る接置詞」という分類がリパライン語に存在するからである。古くは2022年7月3日に行われた議論が「名詞に掛かる前置詞と名詞に掛からない前置詞」という名前のドキュメントでまとめられている。このドキュメントには、リパライン語の主要な前置詞が名詞に掛るのか、動詞に掛るのかということ4がまとめてある。"mels"はこの分類の中で、名詞に掛からず動詞に掛るとされている。先の文章では"lkurfo"や"es"に掛かっていると考えると文意が良く分からないことになるため、"iulo"に掛かっているものと考えるのが自然である。このため、先の記述と相反するため疑義が生じるというわけである。
Lineparine Disocordにおいてfafs f. sashimiは「今のmelsは普通動詞に掛かるけど、古い文章では名詞にかかることで「Aに関するB」という名詞句を作っていたようだ」と回答した5。melovilijuは「となると、「melsは名詞には掛けられない」というよりは「擬古調でもないところで使うと不自然」が正確?」6と問い、fafsはそうだと回答している7。
「melsが名詞に係らなくなり始めたのってざっくり何世紀くらいだと思います?」8とのmelovilijuの問に対しては、fafsは「近代(17c~)の時点が古ユナ語に相当するため、ここから抜ける18c後半あたりと考えるのが擬古的になったとする一般的な議論になりそう」9と回答した。jekto.vatimelijuもこれにスタンプを押して興味を示しているようだ10。
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何回も書いているかもしれないが、この表記は間違いではないことになっている。指摘は避けられたい。 ↩
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20231209版理日辞書のacirlの記述に基づくとされる。 ↩
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https://discord.com/channels/542720979529629696/542722207030181939/1201377546760101999 ↩
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前置詞句が形容詞的/副詞的に名詞句/動詞句を修飾することを指す。いずれも排他的ではなく、パターンは主要な前置詞で2つ(名詞◯・動詞◯/名詞✕・動詞◯)ある。なお、jekto.vatimelijuは2022年6月に行われた『リパライン語10周年記念講座』上級Ⅰ第三回でのfafs f. sashimiの発言を元に『動詞要求か』と『動詞直後要求』かは別軸として存在しているかもしれないと述べている。 ↩
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https://discord.com/channels/542720979529629696/542722207030181939/1201408641132138576 ↩
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https://discord.com/channels/542720979529629696/542722207030181939/1201408965792239706 ↩
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https://discord.com/channels/542720979529629696/542722207030181939/1201409274115522581 ↩
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https://discord.com/channels/542720979529629696/542722207030181939/1201409928124969020 ↩
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https://discord.com/channels/542720979529629696/542722207030181939/1201410312830722138 ↩
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https://drive.google.com/file/d/1HoQ4bcq_mHO0B_RFEUxjVFbcUMBqgr2A/view?usp=sharing ↩
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