こんにちは。コキあです。
キャア語は曖昧な部分が多くあります。この節で解説する内容はその曖昧な部分がよく見えます。
この節では動詞の原形について解説していきます。
今まで何気なく使ってきた動詞の原形にこんな意味が……。
動詞の原形にはたくさんの意味があります。以下がその一覧です。
1.現在を表す。
ニャ ニーツ ダンク ニセーセジョ ニグレグ/
→私は(今)曲を聴いています。
2.(動詞が「イール」の動詞群の場合に限る)習慣的に繰り返していることを表す。
ニャ イール メルールナ メルエトリー/
→私は(習慣的に)物語を空想します。
3.(期間文の場合に限る)期間に現在が含まれていることを表す。(前回も解説しました。)
4.過去、現在、未来の全てにおいて成立すること、いつでも成立することを表す。
ラキャ リペアン ダンク ウヒュク/
→猫は(いつでも)動物です。
5.時制を特に指定しないことを表す。
使用例は第7章にて登場します。
6.文中改変詞「ルル」「ルドール」「ルーヅ」によって名詞化、形容詞化、副詞化されているとき、それは必ず原形になる。
詳しい説明は、第7章にて行います。
7.(小説のような叙述的な文章に限る)描写されている時間を表す。
例えば、日本語の場合、「おばあさんは川へ洗濯に行きました」のように過去形で表しますが、キャア語ではこのような場合、原形を使います。
8.活用するまでもなく時制がわかるとき、原形を使う場合がある。
例えば、以下の文の場合を考えます。
ニャ イーロール ソキーキシュ ソゲート コト デレート/
→私は明日試合を観ます。
この文には「コト デレート」という前置詞群があります。「明日」という意味です。
「明日」という意味なら未来である事は明白です。未来形に活用せずとも未来であることがわかります。なので、原形でもいいわけです。
ニャ イール ソキーキシュ ソゲート コト デレート/
→私は明日試合を観ます。
この文の場合、未来形と原形のどちらでも構いません。
このように、キャア語の動詞の原形にはさまざまな意味があります。そのため、どのような意味か文脈などから推測する必要があるわけです。
これで第5章の第5節は終了です。次回は第5章の内容をまとめた練習問題を投稿する予定です。
ここまで見て下さり、本当にありがとうございます。
新出単語
付/ニセーセジョ/聞く
名/ニグレグ/曲
付/メルールナ
/空想している
名/メルエトリー/物語
名/ウヒュク/動物
付/ソキーキシュ/観る
名/ソゲート/試合
名/デレート/明日
新出じゃない単語
形・名/ニャ/私,私の
助/ニーツ/…ている
動/ダンク/…である
動/イール/…になる
名/ラキャ/何らかのもの
名/リペアン/猫
前/コト/…に
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