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キャア語 文法 5-5 原形

こんにちは。コキあです。

キャア語は曖昧な部分が多くあります。この節で解説する内容はその曖昧な部分がよく見えます。


この節では動詞の原形について解説していきます。

今まで何気なく使ってきた動詞の原形にこんな意味が……。


動詞の原形にはたくさんの意味があります。以下がその一覧です。


1.現在を表す。

ニャ ニーツ ダンク ニセーセジョ ニグレグ/
 →私は(今)曲を聴いています。


2.(動詞が「イール」の動詞群の場合に限る)習慣的に繰り返していることを表す。

ニャ イール メルールナ メルエトリー/
 →私は(習慣的に)物語を空想します。


3.(期間文の場合に限る)期間に現在が含まれていることを表す。(前回も解説しました。)


4.過去、現在、未来の全てにおいて成立すること、いつでも成立することを表す。

ラキャ リペアン ダンク ウヒュク/
 →猫は(いつでも)動物です。


5.時制を特に指定しないことを表す。

使用例は第7章にて登場します。


6.文中改変詞「ルル」「ルドール」「ルーヅ」によって名詞化、形容詞化、副詞化されているとき、それは必ず原形になる。

詳しい説明は、第7章にて行います。


7.(小説のような叙述的な文章に限る)描写されている時間を表す。

例えば、日本語の場合、「おばあさんは川へ洗濯に行きました」のように過去形で表しますが、キャア語ではこのような場合、原形を使います。


8.活用するまでもなく時制がわかるとき、原形を使う場合がある。

例えば、以下の文の場合を考えます。

ニャ イーロール ソキーキシュ ソゲート コト デレート/
 →私は明日試合を観ます。

この文には「コト デレート」という前置詞群があります。「明日」という意味です。

「明日」という意味なら未来である事は明白です。未来形に活用せずとも未来であることがわかります。なので、原形でもいいわけです。

ニャ イール ソキーキシュ ソゲート コト デレート/
 →私は明日試合を観ます。

この文の場合、未来形と原形のどちらでも構いません。


このように、キャア語の動詞の原形にはさまざまな意味があります。そのため、どのような意味か文脈などから推測する必要があるわけです。


これで第5章の第5節は終了です。次回は第5章の内容をまとめた練習問題を投稿する予定です。

ここまで見て下さり、本当にありがとうございます。


新出単語

付/ニセーセジョ/聞く
名/ニグレグ/曲
付/メルールナ
  /空想している
名/メルエトリー/物語

名/ウヒュク/動物
付/ソキーキシュ/観る
名/ソゲート/試合
名/デレート/明日


新出じゃない単語

形・名/ニャ/私,私の
助/ニーツ/…ている
動/ダンク/…である
動/イール/…になる

名/ラキャ/何らかのもの
名/リペアン/猫
前/コト/…に

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