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Ülspeec 2. 動詞・名詞の屈折

こんにちは、カワウソです。
今回は動詞・名詞の屈折について書いていこうと思います。

目次

1.動詞の屈折

  • 時制
  • アスペクト

2.名詞の屈折

  • 格変化

1.動詞の屈折

1. 時制

Ülspeecには過去、現在、未来の3つの時制があります。動詞に以下の接尾辞を付加して時制を表します。

    過去 現在 未来
sat -(i)tex -(i)tax -(i)tox
nüq -(i)tes -(i)tam -(i)toq
ngab -(i)tel -(i)tal -(i)tol
zat -(i)tek -(i)tak -(i)tok
nüka -(i)tec -(i)tac -(i)toc
ñab -(i)tet -(i)tat -(i)tot

2.アスペクト

Ülspeecには単純相、進行相、完了相、経験相の4つのアスペクトがあり、時制を表す接尾辞の後に接尾辞を付加して表します。それぞれのアスペクトの機能と付加する接尾辞は以下の通りです。

    単純相 進行相 完了相 経験相
機能 動作や状態を特別な視点や強調なしに表現する。動作や状態をそのまま平叙的に述べる際に用いる。 動作が進行している状態であることを表す。 動作がすでに完了していることを表す。 その動作をしたことがあることを表す。
接尾辞 (接辞付加は必要ない) -il -ir -it

3.態

Ülspeecには能動態、受動態、使役態の3つの態があり、動詞に接頭辞を付加して表します。それぞれの機能と付加する接頭辞は以下の通りです。

    能動態 受動態 使役態
機能 動作主の視点から物事を述べる。 動作の受け手の視点から物事を述べる。 使役者と動作主がいるとき、使役者の強制によって動作が行われたことを使役者の視点から述べる。
接頭辞 (接辞付加は必要ない) pri- pre-

2. 名詞の屈折

格変化

Ülspeecには主格、対格、与格、属格、奪格、向格の5つの格があります。名詞に接尾辞を付加して表します。それぞれの格の機能と付加する接尾辞は以下の通りです。

    主格 対格 与格 属格 奪格 向格
機能 文の主語を表す。 直接目的語を表す。 間接目的語を表す。 所属や所有を表す。 起点と着点がある動作において、起点を表す。 起点と着点がある動作において、着点を表す。
接尾辞 -(a)t -(a)ta -(a)p -(a)pa -(a)ki -(a)k

今回と内容が被るところもありますが、次回は統語的側面に焦点を当てていきます。

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